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小谷温泉の先の栃の木亭前までは車が入れた。その先も除雪は済んでいるのだが通行止め。板を担いでアスファルトの上をテクテクと歩き出す。早く通してくれー。登山道入り口まで除雪は終わってるじゃんかよー。
登山道でスキーをつける。大海川の広い河原がうれしい。もちろん、まだ積雪は2m以上あるようだ。しばらく平坦な河原から夏道がつけられた尾根に取り付く。斜面が急なので板を担いでつぼ足で。登るに従い湿った新雪が現れてきた。大きなぶなの木の林で気分がよろしい。
ここからはシールをつけて夏道と別れ、まっすぐ尾根へと登る。斜度もゆるく木もまばらなので歩きやすい。 |
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尾根に出たらそのまま尾根上を右へと進んでいく。東側には小さな雪庇ができている。高度を上げるに従い新雪が多くなってきた。4月の下旬だと言うのに。吹き溜まりでは膝上まである。やがてP2の特徴ある山頂部が見えてきた。ここで昼飯。風が真冬のように冷たい。春なのになー。
さてここからは再び板を担いで山頂を目指す。が、固いザラメの上に新雪が乗っているのでなだれが怖い。実際歩いているとすぐに新雪がはがれてくる。できるだけ風があたって雪の薄い部分を通って山頂部へ。 |
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山頂には1時20分頃到着。西風が強いが、視界は良好。ここから雨飾山のピークまではアイゼンやピッケル、ザイルが必要。今回はここまで。
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荒菅沢の岸壁。大迫力。急な雪の斜面では小規模な新雪の表層雪崩れがそこかしこで見られる。 |
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さて、いよいよシールをはずして滑降開始。黄砂混じりの湿った小麦粉のような重い雪。ターンもままならない。風が強くあたるところではモナカになっているので斜滑降とキックターンで斜面を降りる。われながら情けない。
尾根からブナの林に入る頃は新雪も薄くなりずいぶん滑りやすくなる。ブナの木の間をすべるのが楽しい。ツリーランというのかな。すぐに大海川の河原に到着。車道をそのまま歩くのも癪なので車道から少し横の雪の斜面をトラバースするようにして栃の木亭のすぐ上まですべることができた。鎌池から栃の木亭にかけての林もゆるい斜面ながら楽しそうである。 |
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栃の木亭前の駐車場に無事到着。奥に見える白いドームがP2。時間は3時15分過ぎ。 |