遠山温泉郷 かぐらの湯 (飯田市南信濃)

南信濃村産の木材をふんだんに使った「遠山温泉郷 かぐらの湯」

  遠山温泉郷 かぐらの湯
大浴場
露天風呂
 飯田市南信濃和田にある「遠山温泉郷 かぐらの湯」は、平成十二年三月にオープンした日帰り温泉施設。南信濃村産の「ヒノキ」や「スギ」をふんだんに使った建物は、自然環境に配慮しながらも、林業立村として長年成り立ってきたこの村の特徴を打ち出した豪華な造りで、木の香りが漂う開放感いぱいの館内は、訪れた都会からの観光客にも好評だという。建物の基礎には鉄骨が入っているのかもしれないが、外観を見る限り、まさに今や貴重な存在となった純木造建築のまま。それも、使われている高級木材が半端でなく、これだけ見ているなら、まるで「木材の展示館」といってもいいほどだ。
 温泉施設は、向かって右側奥にある。きれいに磨かれた「ヒノキ」の丸太柱や途中に設けられている休憩所のベンチ(もちろん木製)に触れながら脱衣所へと向かう。だが、脱衣所に入ってまたびっくり!柱はもちろんのこと、棚から洗面台まで、これまた全て木製なのだ。ここまでくると、もう意地でも木にこだわってやるっ!という意気込みが伝わってきて、圧倒されてしまいそうなくらいだ。
 浴場は明るいガラス張りになっており(写真)、天井まで吹き抜け。感じでは、昔の湯屋を想像させるような造りといったほうがわかりやすいだろうか。浴場の構成は、左手にサウナ風呂、正面に檜風呂があり大風呂へと続く。ほぼ中ほどには、流れ出た源泉を溜めておく大きな鉢(写真)が置かれ、用意されたひしゃくで飲湯できるようにもなっている。
 続いて、自慢の露天風呂へ。写真にもあるように、露天風呂には、本館で使われているような大きな丸太柱を使った庇が設けられており、日差しの強い時でもゆっくり湯に浸かることができるようになっている。また、側壁からは、「打たせ湯」に利用できる湯が流れでており、遠山郷の風景を眺めながら心地よい刺激を肩に受けることができる。訪ねた時期がまだ冬だったこともあり、ゆっくり露天風呂に浸かることはできなかったが、内湯と交互に浸かる時間があるなら、寒さも気にならない温かさを享受することができるだろう。
 さて、気になる温泉の成分であるが、源泉名は 遠山郷霜月温泉源泉 (別の案内には「黄金の湯」)とよばれるもので、泉質はナトリウムイオンとカルシウムイオンが多く含まれた高濃度の ナトリウム・カルシウム塩化物温泉 (アルカリ性等張性高温泉)。源泉温度は 43. 1 度、使用位置で 40. 5度、pH 8. 51 。

 しかし、県南の南信濃にこれほど立派な温泉施設があるとは、同じ県内に住む管理人ですら大変驚かされることだった。これまでも幾つか巡った温泉施設のなかでも、純木造建築のもので、規模といい、素材といい、これほどのものはなかなか思いつかないほどだ。だが、残念なことに、この温泉の知名度は、同じ長野県でも北信地方に至っては、あまりにも低いのが実情。
 主要産業である林業の衰退に伴う打開策として、また、期待される三遠南信自動車道の開通を見据えての先行投資として設けられた「かぐらの湯」は、まさにこの地区にとっては「打出の小槌」なのだが、如何せん、そこに至るまでのアクセス道路の整備がまだまだ不十分で、現状では、長野県内からの利用者の増加を見込めない状況にあるようだ。平成十四年十月には、来館者が三十万人を突破するなど、当初の予想を上回る成績が続いているが、これも東海・中京圏からのリピーターを含めた来館者によるもので、施設の充実度を考えれば、まだまだ真の実力が出し切れているとは思えない。県内における「かぐらの湯」の知名度をどれだけ上げるかが、今後の課題として残されている。


 <再訪・管理人レポ>
露天風呂から…
 恒例行事「御射山祭典」の花火大会見物のため、ひさしぶりに南信濃村(現在:飯田市南信濃)へ行ってきました。午後五時半から始まったお御輿(競い)のお練りを見学し、その後は、ここ「かぐらの湯」に浸かりながら、花火の打ち上げまでの間、最近くたびれ気味の体を癒してきました(笑)。
 午後七時半。大音響(!)とともに打ち上げ花火の開始。花火の打ち上げは、「かぐらの湯」から少し離れただけの河川敷からでしたので、露天風呂からだと、まさに見上げるような状況のなかでの花火見学となりました。写真は、露天風呂から撮影した花火の様子。お湯に浸かりながら花火見物ができるのも、この温泉ならでは楽しみなのかもしれません。 ( 2005. 8. 27 )

 
 遠山温泉郷 かぐらの湯 飯田市南信濃和田夜川瀬
 TEL 0260-34-1085 FAX 0260-34-1088
  飯田市南信濃和田付近 ( 1 / 150000 )
 [ 営業時間 ]
  ・ 4月 〜 11月 10: 00 〜 21: 00
  ・ 12月 〜 3月 11: 00 〜 21: 00
 [ 定休日 ] 毎週木曜日
 [ 料金 ] 大人 600円、子供 400円(小学生以下)

遠山温泉郷 かぐらの湯には、平成 13年 3月 9日に訪問しました。 
遠山温泉郷 かぐらの湯には、平成 17年 8月 27日に再訪問しました。 
下伊那郡南信濃村は、平成 17年 10月 1日に市町村合併により飯田市になりました。 




| 遠山温泉郷 かぐらの湯 |
| 飯田市 || 飯田市南信濃 || 信州の温泉 || 総合案内 || 日本列島夢紀行 |



http://www.asahi-net.or.jp/~mi5h-skri/nagano/index.html
Copyright(C)2004-2008 HIRO SAKU All Rights Reserved.