須坂温泉 古城荘 (須坂市)

須坂温泉 古城荘

  須坂温泉 古城荘
古城荘 音羽の湯
休憩室
  
 だいぶ前のことになるが、県外から訪れたと思われる観光客に「須坂温泉はどこにあるのですか」と聞かれたことがあった。
 須坂市内の温泉といえば、菅平への上り口にある洞窟温泉の「仙仁温泉・岩の湯」、または、国道 403号線の仁礼町交差点近くにある「関谷温泉 湯っ蔵んど」が定番。聞きなれない「須坂温泉」の名に、当時、かなり戸惑って答えた記憶が今も残っている。
 須坂ではそれなりの知名度があるこの温泉、隣市・長野市では「仙仁温泉・岩の湯」「湯っ蔵んど」の二つの温泉があまりにも有名で、これまでその存在が影に隠れてしまっていたことは否めない。

 須坂温泉の歴史
 須坂温泉の歴史は、江戸時代後期の安政年間に始まる。
 本館脇に建てられている由来を刻んだ石碑によれば、もともとこの大谷の夕陽山の麓には温湯が沸き出していたらしく、村人たちはこの湯を「音羽の湯」と呼んでいたという。江戸時代末期のの安政五〜六年、綿内村(現在の長野市綿内)出身で須坂藩の漢方医であった藤田春嶺は、この温湯に「かぶれ」「吹き出もの」「火傷」などのほか、健康を保持するための効能があることに着目し、ここに「夕陽楼」という湯屋を設けている。また、自ら針術による治療も行ったため、一時は近郷近在の人々で大いに賑わったと伝えられている。
 その後、この「夕陽楼」は「夕陽館」と名を改められ、人々の憩いの場として利用されていたが、明治三十八年に惜しまれながら廃業。湯はそのまま放流されるがままとなってしまう。
 その須坂温泉が復活するのは、戦後の昭和三十二年のこと。市民からの温泉開設の要望が高まり、また、観光客の誘致や地域経済の発展を名目に温泉掘削が行われ、再び湯量豊富な源泉を確保したことがその切っ掛けになっている。次いで、市民らが出資する「須坂温泉株式会社」が設立され、翌年の六月にようやく待望の「須坂温泉」が開業。現在では、北館・南館に新館(本館)も加わり、日帰り入浴のほか、宿泊もできる設備も整えている。

 一階は「音羽の湯」、三階は「観音の湯」と露天風呂の「五岳の湯」
薬師堂
須坂温泉から望む飯綱山
 温泉の入口は、新しくできた新館にある。券売機で入浴券を購入し、フロントに提出したら、向かって左側の廊下を進む。フロントは表記上二階になっており、階段を下りた一階にはあるのが大浴場の「音羽の湯」、三階には、内湯の「観音の湯」と露天風呂の「五岳の湯」がある。何れも、北館に温泉施設が設けられているのだが、残念なことに「音羽の湯」から三階にある露天風呂の「五岳の湯」には行くことができない。そこで、階段まできたら、上に行くか、下に行くかを選択することとなる(元気な方なら、両方の湯に浸かることができるだろうが…)。
 今回、管理人が選んだのは、一階の「音羽の湯」。理由は簡単。ただ、ゆっくり湯に浸かりたかったからだ。案内に掲載されている浴場の写真を見ると、三階にある「観音の湯」「五岳の湯」は、どちらも新しく、北信五岳を望む露天風呂も魅力的だったのだが、ちょうど新年会の時期に重なり、宿泊者も多かったことから、混雑しながら浸かるのも煩わしかったことから、敢えて大浴場を選択したのだった。
 階段を下り、「大浴場」の案内にしたがって廊下を進むと、お目当ての「音羽の湯」があった。ガラス越しに浴場を覗くと、広い浴槽には年配の方がただひとりで浸かっているだけだった。
 「音羽の湯」には、手前にハート型、奥(窓側)に四角形のものと二つの浴槽がある。どちらもタイル張りになっているのだが、内側と窓側の部分のタイルが違うことから、おそらく窓側の部分は後から増築したものなのかもしれない。どちらも適温だったが、手前のハート型の湯のほうが、気持ちだけ熱く感じたがどうだろうか。
 気になる泉質は 単純温泉(弱アルカリ性低張性低温泉)で、泉温は 源泉で 25. 8度、使用位置で 42. 0度。慢性関節リウマチ・慢性筋肉リウマチ・神経痛・外傷性障害後の治療・火傷・あせも・疲労回復に効能があるという。シャンプー・リンス完備。休憩室は、浴場の隣にあり、ジュースやビールなどの販売がある。宿泊客の利用が多いせいか、休憩室で休む人は少ないようだ。
 
 
 須坂温泉 古城荘 須坂市大谷町 5414
 TEL 026-245-1460 FAX 026-248-1630
  須坂市日滝付近 ( 1 / 75000 )
 [ 営業時間 ] 6: 00 〜 21: 00
 [ 料金 ] 大人 500円、子供(小学生以上) 300円、幼児 100円
 [ その他料金 ](サービス料込み・税別)
  ・ 日帰り料金 部屋使用料 1500円(一人)
  ・ 日帰り料理 3500円から(部屋代・入浴料込み)

須坂温泉 古城荘には、平成 14年 1月 19日に訪問しました。 
須坂温泉の歴史は、石碑の碑文を参考に記しました。 




| 須坂温泉 古城荘 || 関谷温泉 湯っ蔵んど |
| 須坂市 || 信州の温泉 || 総合案内 || 日本列島夢紀行 |



http://www.asahi-net.or.jp/~mi5h-skri/nagano/index.html
Copyright(C)2004-2008 HIRO SAKU All Rights Reserved.