布引観音温泉 (東御市・旧北佐久郡北御牧村)

布引観音温泉善光寺伝説・布岩

  布引観音温泉
朝湯は 7: 00 から
 東御市布下地区の県道 40号線(諏訪白樺湖小諸線)沿いにある一軒宿の温泉。「牛にひかれて善光寺まいり」の話のなかで出てくる「白い布」が岩になったと伝えられる「布岩」は、この温泉宿のすぐ南の山肌に見ることができる。
 温泉施設は、中央に大きな温泉風呂、端に鉄分を多く含んだ井戸水を使った水風呂という構成。設備はかなり古いもので、シャワーも勢いがなく、初めは少々心配になるほどだ。湯は、「布岩」直下に自噴する ナトリウム - 塩化物泉 を引いたもので、泉温 47. 0度、 pH 7. 93 。
 風呂に浸かりよく見ると、何やら茶黒のゴミのようなものがたくさん浮いていることに気づく。たまたま横で浸かっていたお年寄りも、あまりに多く浮いている「ゴミ」が気になったらしく、「これは垢じゃないよなぁ」と聞いてきたのだが、こちらも何とも答えようがなく、「そうじゃないと思いますが…」とだけ答えたところ、その横で話を聞いていた男性が「これは湯の華というものですよ」と迷いもなく教えてくれた。「湯の華か…」とそのお年寄りはつぶやいたが、どうも釈然としないようだった。湯はかけ流しだが、好みの分かれるところだろう。
 その男性の話は続く。「設備は古いが、のんびりできるので、毎日のように浸かっている人がいるんですよ」。話では、近くにある「あぐりの湯こもろ」「国民年金保養センターこもろ」(以上小諸市)、「御牧乃湯」(北御牧村)は、立派な施設だが、何れも混んでいてゆっくり浸かれないため、敬遠する人たちが多いかららしい。入浴後、フロント前の休憩所で休んでいると、確かに、軽トラックで相乗りしてきた初老の夫婦やら、お年寄りを伴った家族連れなどが、疎らながらも訪ねてきていた。もともと、銭湯形式で始めたこの宿。その名残りが今も残っているのだろう。

 <参考資料> 牛にひかれて善光寺まいり
牛にひかれて善光寺まいり
(善光寺境内・長野市)
 むかし、善光寺から東に十里、信濃の国小県郡に強欲で信心が薄く、善光寺に一度もお参りしたことのないお婆さんが住んでいました。
 ある日、川で布をさらしていたところ、どこからか一頭の牛が現われ、角に布を引っ掛けて走りだします。そこで慌てたお婆さんは、布おしさに取り戻そうと一生懸命に追い掛けました。そして気が付いてみると、そこは善光寺。牛の姿はなく、角に引っ掛けられはずの布は、如来の厨子の前にありました。
 実は、布をさらった牛は善光寺如来の化身だったのです。そのことに気付いたお婆さんは自分の不信心を悔い、善光寺如来に手を合わせ、以来信心深くなって善光寺にも度々参拝に訪れ極楽往生を遂げたとのこと。
 因みに、北御牧村から見える「布岩」の白い帯は、牛に角に引っ掛かったお婆さんの布が、風でここに飛び、そのまま岩になったと伝えられるものだという。

 
 布引観音温泉 東御市布下 498-1
 TEL & FAX 0268-67-3434
  北佐久郡北御牧村布下付近 ( 1 / 75000 )
 [ 営業時間 ] 朝七時から朝湯が可能
 [ 料金 ] 大人 320円

布引観音温泉には、平成 14年 2月 10日に訪問しました。 


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