by Kurita


NO1.玄関 /NO2.スリッパ /NO3.音楽 /NO4.受付 /NO5.鍵 /NO6.待合室 /NO7.匂い /NO8.調剤室 /NO9.制服 /NO10.ベンジャミン /NO11.土曜日 /NO12.ピンチヒッター /NO13.ランチ・隠れ家篇 /NO14.ランチ・イタ飯篇 /NO15.ランチ・中華篇 /NO16.ピンチヒッターのその後 /NO17.ニューフェイス /NO18.体重計の不思議 /NO19.コーヒーショップその1/NO20.知られ方 /NO21.年の瀬1998 /NO22.初春1999 /NO23.音楽その2


NO23.銀座内科の音楽その2

銀座内科では診療時間中、BGMが流れています。これは患者さんのためと言うよりも院長の精神安定剤なのだそうで、ですから基本的に選曲は院長の好みと気分に任されます。たいていがクラシックです。私もクラシックは聴きますが、どちらかというとフォークからニューミュージック、ポップス、ジャズに親しんできた方です。以前「たまには『フツウの』かけてもいいですか」とエルトンジョンを見せて顰蹙をかったことがありました。私が診療所でかけてみたいCDがある時には一応院長の許可が必要で、「ま、いいだろう」とか「それは昼休みね」なんて言われるわけです。音楽療法というのは、こういう時にはコレと決めるものではなく、その人が好きな音楽をきくことが一番の癒しなのだ、というので、先日「演歌の好きな患者さんもいるはずだから、日替わりサービスで『演歌タイム』というのはどうでしょうか」と提案したところ、あっけなく却下されてしまいました。そのうち「私の診察中はこれをかけて下さい」なんてCD持参の患者さんが現れたりしたら面白いと思っているんですが。(本当にきたら困るぞ<院長)

NO22.銀座内科の初春1999

銀座内科の仕事始めは1月6日です。ですが、栗田は本日4日から来てしまいました。朝日連載の本日分をHPにアップし、表紙のご挨拶を年末用から年始用に変更するためです。6日でもいいといえばいいんですけど、ガマンできないタチなんですねぇ。診療所のあるビルに入っている他のテナントさんたちも5日あたりからが始動のようで、まだ静かです。1週間留守をしていた診療所もひんやりと冷えきって、なかなか暖まりません。4日には病院はやっていると思うのでしょうね、さっきから電話がよくかかってきています。出なくて、ゴメンナサイ。さて、私はこれから友人と明治神宮に初詣です。今年はどんな年にしましょうか。

NO21.銀座内科の年の瀬1998

銀座内科は世間様の常識で考えるとチョット早い12月24日が最後の診療日でした。といっても保険請求事務という大事な大事な仕事があるため、実際の仕事納めは26日。その夜、九鬼院長はアメリカの家族の元へ、栗田はといえば海外で年越しでもなく温泉で骨休めでもなく、(そういえばXマスもなかった、、、)自宅の大掃除と年賀状書きが待っているだけです。さて院長の旅支度はカバン一つといたって身軽に見えました。が、聞けばカバンの半分以上を5キロのお餅が占領しているというではありませんか。奥さんのお母さんが孫たちのためにと送ってきたお土産です。九「なんか正月に餅もってくなんて出稼ぎ労働者みたいだなあ。」栗「今時、出稼ぎ労働者だって餅買っては帰らないんじゃないですかー。」九「そーだよなあ。」何はともあれ、お餅と1日遅れのクリスマスプレゼントを抱え、厳冬のカリフォルニアへと旅立った院長でありました。

NO20.銀座内科の知られ方

患者さんに書いていただいている問診票の中に「銀座内科をどのようにしてお知りになりましたか」という質問があります。この2、3ヶ月では朝日新聞の朝刊エッセイを見てという方が圧倒的です。特に「わかんない科」「なんでもない科」の週には大変多くの方からお問い合わせをいただき、受話器をおくヒマがないとはこういうことかと実感したものでした。緊張していたのか「銀座わかん内科ですか?」なんていう人がいたり、先日は近所の神社の宮司さんが「新聞で銀座なんでも内科のことを読んだ」と突然訪ねてきました。春先に週刊朝日の漢方の増刊号が発売された時には漢方に興味をもつ方たちがいらして下さいましたが、雑誌で露出度が一番高いクロワッサンの読者にはいまひとつアピールしなかったようでした。新聞雑誌以外では、友人知人の方の紹介や、他の医療機関からの紹介などが一般的ですが、あとはホームページをみて下さった方、職場が近所で通りがかりに看板を見てという方などです。看板をじっとみてたら1Fのお寿司屋さんのお兄さんに「どこか悪いんですか、ここの先生はすごくいいですよ」と声をかけられて来きちゃいました、という方もいて、ホントにありがたいことです。

NO19.銀座内科のコーヒーショップその1

松屋通りには銀座内科御用達のコーヒーショップが3つあります。まずはドトール。15、6年ほど前、友人に「安くておいしいコーヒーをご馳走するよ」と連れて行かれたのが、原宿駅前のドトールでした。当時150円でコーヒーが飲めるのも感激でしたが、ドイツ風のパンにチーズとソーセージのサンドイッチがとてもおいしかったのでした。(その後メニューが変わったみたいです。)今や東京ではどこを歩いてもあの黄色と茶色のドトールカラーを見かけるような気がしますが、診療所の周辺、徒歩5分以内だけでも4、5軒はあります。よく利用するのは診療所から徒歩1分、マガジンハウスお向かいのお店です。

NO18.銀座内科の体重計の不思議

診察の時に体重を測ることがあります。女性の場合、ほとんどの人が体重計に乗る前に「最近、ちょっと太っちゃって、、」。針が止まると「ええっ?!この体重計壊れてません? うちで測るより2キロは多いわー、おかしいですよ、これー」と叫びます。院長は「そーかなあ、僕の体重はここで測るくらいのもんなんだけどなあ」と言い、まあ、複雑な(?)女性心理を表したものだと思っていたのですが、ある時「この体重計2キロくらい多めに出ないですか? 」という男性の患者さんが現れて、体重計への疑惑が再燃。「だとしたら、俺、痩せてきてるってことだぜ」と焦る院長。やっぱり、狂ってるんだわー、よかった、と密かに胸をなで下ろす栗田。ところがそこへ馴染みの女性の患者さんが久しぶりに来院。「あら、うちでもこんなもんよ。壊れてないわよ。」とキッパリ。あららら、、、。未だ、ホントのとこはわからない銀座内科の体重計です。

NO17.銀座内科のニューフェイス

プロフィールのページにも紹介しましたが、8月からスタッフが増えました。医薬大時代の院長の友人、嶋田育子さん。平日の午後のみの勤務です。薬剤師で鍼灸師で、29歳、人の妻。申年。優しくて可愛らしい雰囲気の女性です。最近すっかりオヤジ化してしまった私はつい「女の子がいるのっていいなあ、、」などと思ってしまうのでした。

NO16.銀座内科のピンチヒッターのその後

5月〜7月半ばまで栗田のピンチヒッターとして午前中、手伝ってくれていたゆみ子さん。栗田はフルタイム復帰しましたが、ゆみ子さんは今も火曜日だけきてくれています。院長が朝日に連載を開始してから問い合わせ等が急増し、一人では手がまわらなくなってしまったからです。ところで、栗田の「一身上の都合」とは母が入院していたのでした。なかなか大変でしたが、今は多分私よりも元気でありましょう。なにせ入院中も口と足だけは達者で、研修医や看護婦さんたちを口先三寸でやりこめたり、毎日病棟の廊下をウォーキングしていたような人ですから。しかし、「ことぶき退職」というのは誰も本気にしてくれなかったなあ。

NO15.銀座内科のランチ・中華篇

近い、安い、早い、旨いと4拍子揃うのが、中華の王味。「ワンミー」と読みます。昼の定食が、620円、720円、820円の3種類。今時、銀座でこの値段は貴重です。お金がないと言ってはワン。時間がないと言ってはワン。雨だあ、近場ですまそう、ワン。お昼どこにしようか、うーーーん、なんでもいいや、じゃあ、ワン。じゃあ、ってなによ。てなわけで、ここは銀座内科の社食みたいなもの。ちなみに定食以外では塩味の青菜そばが、栗田の一番人気。見ているとこれ注文する人、多いです。特に女性に人気があるようです。歌舞伎座前から銀座内科のある路地に入る角にあります。スープビーフンもおいしいよ。

NO14.銀座内科のランチ・イタ飯篇

週に1回は行くのが、イタリアンのイルビアンコ。銀座内科と同じころに開店し、なかなかの繁盛ぶり。あやかりたいものですなあ。1000円のランチは、パスタかピッツァにサラダ、パン、コーヒーにグラスワインが一杯と超お買い得、お食い得。ここでは、院長が「何かの先生」だというところまでは割れていますが、まだ素性は明らかにされていません。「絵の先生?」なんて言われてましたけど。イルビアンコのスタッフは若いからクロワッサンは読まないのかもしれません。

NO13.銀座内科のランチ・隠れ家篇

「もしかしてクロワッサンに、、?」と言ってくれたのは、「樹の花」のママです。マガジンハウスのはす向かいにあるシックで落ち着いた雰囲気のお店。いつも野の花がすてきにアレンジされていて、楽しみです。その昔ジョン・レノンがヨーコと訪れたことがあって、ママの息子さんが頼んで書いてもらったという、お宝の色紙が飾られています。会社をこっそり抜け出して一人でコーヒーでも飲んでいたいようなお店なんですけど、銀座内科の場合、それはちょっと、いえ、絶対に、無理ですね。残念。

NO12.銀座内科のピンチヒッター

栗田は一身上の都合により、5月上旬より平日の午前中仕事ができなくなりました。そこでピンチヒッターとして登場したのが、栗原ゆみ子さん。院長の妹君です。院長をよく知る人は、彼女に会うと「きゃーー、似てるーーー」といって喜びます。言われてみれば笑った時の雰囲気など似ているかも。院長によれば「土井たか子みたい」なゆみ子さんの顔写真は近日公開予定ですが、九鬼兄妹を並べて見てみたい方は、ぜひ午前中に受診を!

NO11.銀座内科の土曜日

銀座内科の土曜日は長い。というのも、土曜日は午前10時から午後3時まで休憩なしで診療する、ということになっているからです。1時近くなるとお腹が空いてきます。運がよければスキを狙って近所のパン屋や寿司屋に走ったりすることもありますが、それができない時は「ああ、まだ2時間もある、、」と思って、ちょっと絶望的な気分になります。私は空腹にとても弱いのです。そしてお腹がすくと無口になります。土曜日の昼過ぎにいらして栗田の口数が少ないと感じたら、それはお昼を食べるスキがなかったのだとご理解ください。

NO10.銀座内科のベンジャミン

診察室の窓際にベンジャミンがあります。去年、開業の時にお祝いにいただいたものです。風通しがよくて日のあたる場所に置くようにいわれたけれど、ここはビルが隣接していて日当たりはまず望めない。窓をあければ風は多少通るけれど、配達の人は「ここじゃあ、2週間くらい(でダメになる)だなあ。」と言って帰っていきました。じきに葉がはらはらと落ち始め、虫もついてヤニがでるようになり、やっぱりダメなのかなあと思いながらも、水をやり、せっせと虫を取りのぞき、時々風にあてていました。気がついたら9ヶ月。葉はあまり落ちなくなり、ここにきた時より背もちょっと伸びたみたいです。虫とりは院長のいい暇つぶしになりました。

NO9.銀座内科の制服

「なし、俺、制服嫌いだから。」院長のこの一言により事務職員の制服はありません。ほおお、そうなのか。まあ、別にいいけれど、ちょっとオシャレな制服があれば、それもいいなあと、ユニフォームのカタログをめくりながら、実は思っていました。院長はといえば、「医者の目記者の目」に書いていたように、普段着に白衣の上着をはおっていますが、考えないで長袖の白衣をクリーニングに出してしまった時に、長袖のワイシャツの上に半袖の白衣を着て「やっぱりおかしいよね?」とぶつぶつ言っていました。

NO8.銀座内科の調剤室

診察室のさらに奥が調剤室です。患者さんは入って見ることができない場所ですね。西洋薬や漢方のエキス剤の棚と約120種類の生薬が収められている薬味箪笥があります。煎じ薬の調合もここでします。調剤室にはクーラーはあるのですが、暖房は小さな電気ストーブがひとつだけなので、冬場この部屋にこもっていると身体が冷え切ってしまうほど寒い部屋です。そこで涼しいところに保存しておいた方がいいものがここに集められてしまいます。例えば昼食用のお弁当や、おすそ分けの野菜や生菓子、いつの間にやら置いてあった院長秘蔵の赤ワインなどです。

NO7.銀座内科の匂い

まずは生薬。ただ調剤室は診察室の奥にあって、天井まで壁で仕切られているので、生薬の匂いが受付や待合室まで届くことはあまりありません。待合室でわかるのは、お灸。患者さんの希望でたまにお灸をすることがあります。これはかなり強烈です。そして乳香。聖書にも登場してくる芳香性の樹脂。暖めて香りを出しますが、森林の香りが心地よく眠りを誘います。暖かい季節には窓をあけておくと、昼近くになるとカレーや中華の匂い、夕方には焼魚や焼鳥の匂いがあがってきてお腹がなるのです。

NO6.銀座内科の待合室

長椅子が2つにテーブルが1つ。ふつうの待合室です。ほかの診療所や病院と同じように、ここで患者さんは受診や会計の順番を待ちます。が、ごくまれに別の目的に使われることがあります。受診のついでにここで友人と待ち合わせて、帰りに銀座で食事をする。銀座で約束があるのだけど、まだ時間があるからと本を読んで過ごす、、、。近くに用があるんだけど眠いから、といって待合室に隣り合った処置室で寝ていった人もいました。院長の義妹さんでした。

NO5.銀座内科の鍵

NO1で書いたように、銀座内科にはいわゆる玄関のドアがないので、いわゆる玄関の鍵というのもありません。鍵は1階のエレベーターのドアの横にあって、鍵をしめるとエレベーターが3階にとまらないというしくみになっているのです。鍵がかかっているとエレベーターに乗って3階のボタンをおしても点灯しません。ボタンをおしても点灯しなかったら、休診日、昼休みで食事に出ている、昼寝している時、、、です。

NO4.銀座内科の受付

診療所の受付はオープンカウンターです。広々として気に入っているのですが、ひとつ不便なことがあります。それは受付から直接出入りするところがないこと。どこにいくにも診察室を通らなければなりません。べつに通ってもかまわないし、今は平気でうろちょろしていますが、最初のころは診察中は何となく気がひけて、診察が途切れるのを待って急いで用事をすませたり、待合室に患者さんがいないのを見計らって、カウンターを乗り越えていたのでした。

NO3.銀座内科の音楽

銀座内科では院長の趣味で、診療時間中、音楽が流れています。昼間はクラシック、日が暮れるとジャズ。ときにアイルランドの音楽や、夏にはハワイアンや島歌、レゲエ。変わったところでは、ポルトガルのファドやアフリカ音楽。ちょっと前までは、銀座内科の朝はブーニンのバッハで始まっていましたが、半年も続けたら飽きてきて今はその日の院長の気分で決っています。私が好きな久保田利伸やブームは昼休みしかかけられません。

NO2.銀座内科のスリッパ

銀座内科では玄関でスリッパに履き替えます。でも玄関がそんなふうなので、たまにスリッパまで目が届かずに靴のまま入ってくる人もいます。受付では足元まで見えないし、待合室でも気づかず、診察室に入ってきてやっと「あ、ここスリッパなんです」と先生に指摘されることになるのです。

NO1.銀座内科の玄関

銀座内科はビルの3Fにあります。エレベーターで3Fまであがってドアが開くと、いきなり待合室。そんなわけで、病院のドアをあける前に、深呼吸などして心の準備をするヒマも、どんな診療所だろうかと、外からそっと様子を伺うこともできないままに、銀座内科に足を踏み入れることになります。初めて来る人の中には、一瞬面食らう人も少なくないようです。そういえば、以前、エレベーターが下から上がってきて3Fでドアが開き、確かに中に人が乗っていたのに、そのままドアが閉まり1Fに下りていってしまったことがありましたっけ。


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