stuhl in ulm




2000.04.24
ドイツのシュツットガルトとミュンヘンの間にある
小さな町ウルムは工業デザイナーの間では有名です。
というのは、この町の郊外の丘の上にかつてウルム造形大学という
有名な学校があったからです。
私のいた当時すでに大学は閉校になっていましたが、
その建物の一部で、その大学の一期生であるNick Roericht氏が
デザイン事務所を開いておられました。
私は縁あってミラノからこの地へ移り働いておりました。
ドイツのデザイン事務所はモデル製作が主体で、
小さな事務所でもかならず工房があります。
デザイナーは絵や図面を描くだけでなく、自分でモデルもつくります。
この写真のイスもパイプや曲げ合板は外注しましたが、
その他は私が自分で短期間に組み上げたものです。
ちなみにこのイスを撮影している旧ウルム造形大学のテラスからは、
下にドナウ川、天気がいいと遠くにアルプスが望めます。

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