ヒューマンアカデミーのカラー通信講座のテキスト(フード部門)執筆




2013.01.15
これは食の分野における色の役割について、
初めてのひとを対象に解説したもので、
以下は最初の原稿の一部です。

1)日本料理の盛り付けの特徴
北大路魯山人の有名な言葉に、「器は料理の衣」というものがあります。
白いキャンバスに絵を描くように盛り付けをする西洋料理や、
実質的な盛り付けの中国料理に対して、
器と料理の組み合わせを楽しむのが日本料理の盛り付けの特徴です。
これは伝統的な日本料理にとどまらず、
和洋中の混在した現代の日本料理においても然りです。
2)日本の食器の特徴
まず形ですが、和食器には様々な形のものがありますが、
実はこれは世界の食器のなかでも珍しいことなのです。
たとえば西洋料理や中国料理の皿は、ほとんどが円形です。
そして素材ですが、これも多岐にわたり、
陶器、磁器、漆器、ガラス、竹など多様なものが使われています。
そして、さらにそれに、色、模様、質感など様々な要素が加わります。
このように、多くの器を目的や季節に応じて使い分けているというのが、
我々の食文化なのです。

※ 戻る場合は、はブラウザのメニューバーの左端「戻る」をクリックして下さい