ベルリン日本料理教室


 

2002.04.04
1989年にベルリン芸術大学のプロダクトデザイン科の
客員教授として講座を開きました。
招聘者のRoericht教授と相談して、
日本料理をテーマにとりあげようではないかということで
つくって、食べて、デザインするという講座を開くことにしました。
そして、ここが日本とは違うところなのですが、
「こういう講座を開きますよ!」と学内にポスターを貼り出して学生を集めます。
すると各年次から興味のある学生が集まってきて開講という運びとなります。
さて、その講座の内容ですが
まず私が日本料理、中華料理などの材料、調理、盛り付け、食事法などを解説した後
実際につくってみせて、みんなで食べて、そしてデザインを進めるという手順です。
ある学生は 新しい食器のデザインを進めたり、
また、ある学生は長火鉢のような新しいテーブルを考案したり様々です。
そして、このとき調理したプロセスもレシピとしてレポートにまとめます。
そして最後に学内にプレゼンテーションパーティーのポスターを貼り出し
みんなを集めて料理と作品のプレゼンテーションをします。
約2ヶ月間のプロジェクトでしたが、ちょうどベルリンの壁の崩壊の時期で、
私にとって思い出の多い講座でした。

※ 戻る場合は、はブラウザのメニューバーの左端「戻る」をクリックして下さい