最近国内でもオークションが盛んになってきていますね。火付け役はYahooだと思います。Yahooのオークションはプレミアムがかからないところや信頼性保持のシステムなど、良い点もあるのですが、ワインに関しては、はっきり言ってリスクが大きいと思います。理由は大きく二つあります。
1.ワインの状態がわからないこと。
2.そのわりに落札価格が安くないこと。
多く出品している方の中には、「この人からなら買っても大丈夫だろう」というような方もいらっしゃいますし、実際そうした特定の方から上手に落札している人もいるようです。逆に言えばそのような見極めが出来ない方はあまり手を出さないほうがよいかもしれませんね。
その意味では、楽天でさかんに行われているワインショップ主催のオークションの方が安心できます。ただこれも多くの場合、落札価格があんまり割安感がない気がするんですが。(笑)
海外のオークションについてはどうでしょうか?値段は国内と比べるとかなり安いです。また、国内でなかなかお目にかかれないような銘柄に出くわす事も多いです。ここでの問題は三つでしょう。
1.ワインの状態がどの程度か。特に古酒の場合。
2.発送費用、プレミアムなどを含めた合計金額がいくらになるか。
トータルすると意外に安くない場合もある。
3.会社の信頼性。手続きに遅延やミスがないか。
ちなみに海外のオークションハウスでは以下の二社がポピュラーです。
・シカゴ・ワインカンパニー
老舗。膨大な数のワインを取引している。登録すると、分厚いリストが郵送で送られてくる。ただし、ネット機能への対応はイマイチ。
・ワインビッド
USA,UK、オーストラリアに拠点を持ち、それぞれが独自のオークションを行っている。「ロット・トラッカー」など、ネットへの対応も充実しておりHPも見やすい。ただ、一部にワインが届かないなどのトラブルの報告も。
これらについては、私もまだ利用し始めて日が浅いのでなんともいえません。いずれまたコラムなどで報告します。
まとめます。オークションを利用する価値があるのは以下の場合に限られると思います。
1.店頭で買うより相当に安く購入できること。
もしくは
2.一般のショップでは見つからないようなレア物を購入できること。
ちなみに、
・ 終了間際はとくに入札が集中します。そこでつい熱くなって競りあった結果、大して割安感のない御値段で落札してしまうということは私もよくやる過ちです。
・アメリカは今景気がよいせいか、オークションでも人気銘柄はかなり高値がつくようです。不人気銘柄を狙ったほうが良い買い物ができるでしょう。
・Yahooの出品者の中には、IDを二つ持っていて、買う気があるとみるや、もうひとつのIDを使って値段をつりあげるという悪質な輩がいるそうです。気をつけるにこしたことはありません。
最近は国内でも「ワイン通ドットコム」など専業のオークションハウスが活動を始めています。ようやく国内でも注目され始めた健全なオークション文化を発展させるべく、頑張って欲しいと思います。
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