ワインの充実したレストラン訪問記(東京近郊)

神楽坂「「ルバイヤート」  2007/11/7

ルバイヤート」ブランドで知られる勝沼の丸藤葡萄酒さん。そのご当主の弟さんが経営されているワインバーです。といっても、ワインリストはルバイヤートブランドばかりでなく、フランスやイタリアなど幅広く揃えられています。私が行ったときは、ビストロチックな店内は満員盛況。お料理は上質なつまみ系のものが多く、ワインによくマッチして美味しいものでした。結構オススメです。

銀座「「ビストロ・マリージェンヌ」  2007/9/19

銀座という立地にありながら、そこそこリーズナブルにワインを楽しめるお店です。ワインリストは、3900円と4900円がそれぞれ1ページずつあり(もちろんそれ以上の価格帯もあります。)なかなか凝った作り手揃いで壮観です。ワインの価格は、市価の2倍程度。料理の数は少ないですが、なかなか粒揃いのようです。何がおすすめかと聞いても、どれも美味しいです、というお答えなので(笑)、とりあえずピクルスに始まって、鴨のパテとか、リエットとか、エスカルゴとか、イベリコ豚とか、キッシュとか、ひたすらオードブルを頼みまくりましたが、インで頼んだウズラのローストが激ウマでしたので、あまりオードブルばかり引っ張らないで、メインを何種類か頼んだ方が面白かったかもしれません。いずれにせよ、また遠からず行ってみようと思わせるお店です。

三軒茶屋「きゃんどる」  2007/9/10

三軒茶屋に住んで早10年、すずらん横丁を通るたびに一度入ってみたいと思っていたお店にやっと行くことができました。 このお店、内装はいかにも町のビストロ、という感じですが、出てくる料理がどれも食材にこだわていて、食通の方も満足できると思います。 ワインリストはそれほど充実しているとはいえませんが、1000円だったか1500円だったかで持ち込みが可能です。グラスもそれぞれブルゴーニュタイプ、ボルドータイプのちゃんとしたものを出してくれましたし、ワインと合いそうな料理も多く、お値段もきわめてリーズナブル。ワイン会に使ってみたいお店だと思いました。(って、先方は迷惑なのかな‥)

白金「ラシェットブランシェ」  2006/11/8

接待先の食通の方の希望で訪問しました。シェフは三田の「コートドール」出身とのこと。20席程度のオープンキッチンのお店で、内装はスッキリとシンプルです。5800円のコースは前菜一品、メイン二品、デザート、飲み物。料理は上質なフレンチで、満足のいくものです。ただ、ポーションの多さとあいまって、やや料理を重めと感じる人もいるかも。 この日は手持ちのCh.ラトゥールを持ち込みました。持ち込み料は3000円。サービス料が加算されないので、トータルの支払いは比較的リーズナブルです。やや立地が不便ではありますが、オススメできるお店だと思います。

銀座「大野」  2006/10/25

オザミ系列の和食の店。 場所は銀座のややアヤしげな路地裏にあり、お世辞にもわかりやすいとはいえません。初めて訪れる人は地図必須でしょう。洋風テイストをそこかしこにとりいれた繊細な懐石で、ややポーションが少なめかな、とも思いましたが、食べ終わるころには満腹になっていました。ワインは自然派を中心に揃えてあるようで、私の知らない作り手も結構リストに載っていました。ボトルの値段は相場に比べると決して高くはありませんが、もう少しロープライス帯も置いておいて欲しいところです。オザミ系のお店は、スペース的にやや窮屈感があるのと、サービス料10%かかるため、結果的に結構な出費になってしまうところが難点ですね。スペースはともかく、お勘定がもう少し安ければ頻繁に利用しようという気にもなるのですが‥。

アルポルト  2006/9/2

西麻布にある高級イタリアンのグルメチケットをいただいたので、義姉に子供たちを見ていてもらって、久しぶりにカミサンと二人で食事にでかけました。
料理はおまかせのコースでしたが、前菜から始まって、最後のデザートまで9皿も出てきました。もちろんポーションはどれも少なめで、イタリア版懐石料理みたいな趣でした。個人的には、皿数をもっと減らして、ポーションを多めにしていただいたほうが、それぞれの料理をじっくり味わえてよいのでは、と思いましたが、まあその辺は好みの問題でしょう。
出された料理はどれも美味しく、特にドレッシングやソースの味つけにはうならされるものがありました。(ただ、量が多くなると飽きるかも‥。きっとあの盛り付けに最適化されているのでしょう。)
一方、少しばかり期待はずれだったのは、ワインリスト。ブルネロやバローロバルバレスコでそれぞれ1ページずつあるようなリストを想像していたのですが、意外にあっさりめで、なぜかフランスワインが結構多かったりします。それにしても、キャンティクラシコが一本もリストにないというのは、いかがなものでしょうか?。アマとかリエチーネとか、バローネリカゾーリとかなら、結構お店の料理にも合いそうに思いましたが‥。
ワインリストはほとんど10K超でしたから、普通に行ってそこそこのワインを飲むと、40K近いお勘定になりそうです。久々に豪華な夕食を満喫してご馳走様、という感じですが、自腹ではランチとかでないと、いかないかなぁ‥。

ミオ・バール    2006/6/23
職場のワイン好きの先輩方と銀座の「ミオ・バール」に行ってみました。この店、会社からも近いし、4200円でワイン持込み放題のコースがあるというので、使い勝手が良いようなら今後贔屓にしようと思ったのですが、結論から言うと、基本的なサービスにかなり問題あるなあ、と思いました。
具体的に書きますと‥
〜金曜日ということで混んでいたせいもあるのでしょうけど、まず、サービスの人が私たちの席の方に全く来てくれないのです。何度厨房まで呼びにいったことか‥。
〜メンバーが集まるまでの間、食前酒はいかがですかとか、ワインを冷やしておきましょうか?とか、そういった応対もなく、ひたすら放ったらかし。
〜仕方ないので、持参した白ワインを冷やしてくれと厨房に頼みに行ったら、応じてくれたのはいいのですが、今度はこちらから出してくれというまで冷やしっぱなしなので、出てきたときにはキンキンに冷えていました。
〜グラスは普通のボルドータイプっぽいもの。ピノノワールの際はブルゴーニュグラスが出てくる、なんて配慮は期待しようもありません。
〜この日3本目のワインの抜栓を頼もうとしたら、「お時間は9時半まで、となっておりますので‥」との返事。その言葉どおり、9時半ジャストになると、盛り上がっているところに、割って入いるように勘定の紙をおいていきました。たしかに予約の際、「混んでいるので9時半までとさせてくれ。」とは言われましたが、ここまで事務的に扱われるとは‥。
まあ、銀座四丁目交差点のすぐそばという好立地に加えて、そもそも「持ち込み無料」なわけですから、多くを期待するほうが間違いなのは重々判っていますが、正直、あまりワインに対する愛情のようなものも伝わってこないし、辛らつな言い方になるかもしれませんが、ワインを標榜する店というよりは、「たまたまワインを持ち込むこともできる洋食レストラン」位に割り切ったほうが、行く側にとっても受け入れる側にとっても幸せかもしれません。 ごくカジュアルなワイン会にはいいかもしれませんね。
カリフォルニアワインガーデン    時々。
麻布十番の駅からすぐのところにある、ワインマニアの間では有名な店。カリフォルニアワインの品揃えは壮観で、グラスでも何種類か飲める。また、日によっては結構な銘柄をグラスで出しているときもある。ワインの持ち込みは人数を2で割った本数までは、1本につき1,500円。それ以降については、1本につき3,000円。料理は質、量ともに満足のいくものだし、総じてリーズナブルな予算で済むところがうれしい。私の会社でもここを贔屓にしている上司が少なくとも二人はいるらしい。(笑)
オーグードゥジュール    頻繁に。
元々、職場の近くという立地が魅力で通いだした店なのだが、その美味しさに感心して、みなに宣伝して回ったところ、すでにグルメ通の間では都内屈指のフレンチとして認識されていたようだ。昼のランチは2500円と4000円。夜は5000円、7000円、10000円。ワインの持ち込みは1本1500円。料理は本格的だが、決して「お高くとまった」店ではなく、店内の雰囲気や店員の対応はカジュアルでフレンドリー。サービス料をとらないので会計が安く上がるのもイイ。週末は持ち込みのワイン会が行われていることも多く、最近は予約がかなり先まで満杯だとか。行くときには予約を。
ヴィノ・デッラ・パーチェ   2003/11月
会社の先輩にゴチになる機会があって、 その先輩がイタリアワインをいろいろ飲んでみたいというので、 西麻布のこの店に行ってみた。ここはオー ナーがイタリアワインの達人として知られる店だとかで、内心 かなり期待してた。 で、どうだったかというと、料理はそれなりに美味かったし、 ワインとの相性もよかったのだけど、あのオーナーの態度はな んとかならんもんだろうかと思った。 ワインリストすら見せてくれない上に(最後まで見ることはなか った)、肉を頼まないと赤は飲ませられないみたいな言い方す るし(結局飲んだけど)、こちらがグラスでいろいろ飲みたい というと、ウチは料理との相性を一番に考えてますから、と 断られるし。 まったく空気が読めないというか、独り善がりというか‥というわけで、個人的にはかなり不愉快な思いをした店でした。イタリアワインが好きで、ワインは一から十まですべてオーナーにお任せ、という方は訪れてみてもよろしいのではないでしょうか。
トゥール・ダルジャン   2003/10/15
言わずと知れた日本を代表するグランメゾン。通常ここは昼は営業していないのだが、「19周年アニバーサリー・ランチ」なる企画が開催されていた際に行ってきました。 頼んだのは15000円のコース。夜とは比較にならないとはいえ、昼飯と しては結構な値段。 う〜ん、正直言ってキビシイですね。 前菜のテリーヌがとても美味しくて、期待を持たせたのだけど、スープ、 メイン、デザートと進むにつれてだんだん印象が薄くなってゆく感じ。 チーズはパサパサ。デザートは甘すぎ。 サービスもギャルソンたちの導線がどうもゴチャゴチャしている感があり、 あんまり落ち着けない雰囲気。そのわりにあまり目が行き届いておらず、たとえば 1杯目のシャンパーニュを頼んだあと、放ったらかしにされて、魚料理の ときはテーブルに水しかない有様だったし、ボトルを頼んだら頼んだで、出され たグラスがカミサンでもすぐにわかるほど埃臭かったというのは、グランメゾン としていかがなものでしょうかねえ。 まあ、あくまで夜が基本の店なので、昼は何かと勝手が違うのでしょう。 ちなみにお会計は高めの(2万円台半ば)のワインを頼んだこともあり、2人で7万数千円という呆然とするような値段。二度と行く機会はないと思います、ハイ。
モン・フィナージュ   訪問日:2度ほど
ほんとはここでは紹介したくない店なんだけど、どこぞのテレビ番組で渋谷でイチ押しなんて出てしまったらしいので…。渋谷の繁華街とは反対側にあるこの店は、どこか裏寂れたような界隈の街並みと同様、店内も決して今風とか飛びぬけてオシャレというわけではないのだけど、店主の中村さんの気さくで暖かい人柄が滲み出たような雰囲気がとても居心地がよい。料理はリーズナブルな値段で良質とも充実しており、巷の流行り廃りなど超越したようなスタイル。ワインはローヌや南を中心にこだわりのセレクト。一度行くと定期的にリピートしたくなる店だ。それも、自分か身内だけでこっそりと。
ヴァン・シュール・ヴァン   訪問日:2度ほど
ワインショップとしても有名だが、その地下にあるこちらのレストランも負けず劣らず有名。なぜか地元の方には評判が芳しくないようだが、正統派のフレンチが安価な値段で楽しめるし、特に肉料理などはどれも美味しいと思う。欲を言えばデザートにもうひと踏ん張りほしいところだが。さらに特筆すべきは、上のショップで購入したワインをプラス1000円で持ち込めること。レストランのリスト自体は正直言ってそれほど豊富ではないので、ショップで購入したものを持ち込むのがオススメだ。ただし、ショップは閉店が早いので注意。当日の昼か前日までに行って事前にチョイスしておくのがいいだろう。
       訪問日 :01/3/16
赤坂にある魚料理の店。和食の店とばかり思っていたが、ガイドブックを見ると、「和風洋風ジャンルにこだわらず」調理してくれるとか。なんでも鮮魚店のご主人がワイン好きが高じて開いた店らしい。ワインはフランス中心に、新世界のものも幅広く揃えている。ワインの品揃えは無難というか、メジャーな路線が多いように思うが、料理は私の同僚のグルメを唸らせるだけあって確かに美味い。
ラ・ベル・ソワレ   訪問日:01/9/27
銀座六丁目、松坂屋の裏手にある「ワインと雅の洋食」の店。 広くはないが内装は小洒落ていて、銀座にしては、値段 もリーズナブル。コースメニューは3800円からあり、ワインリストも大半が1万円以下。 料理は美味しい。値段と銀座という立地を考えれば、特筆すべき ものだ。ワインリストは見開き2ページ分ぐらいあるんだけど、そのセレクションは正直言って、貧弱。 たとえば10銘柄 ほど並んでいるブルゴーニュの赤は1種を除いてすべてシャンソン・ ペール・エ・フィスのものだったり、白についても、8割方がドルーアン とルイ・ラトゥールで占められているなど、「ワインの店」を標榜するわ りには、ずいぶんとおざなりなセレクションといわざるをえない。 せっかく料理や雰囲気がすばらしいのに、この点だけがいまひとつ。
アテスエ      訪問日:01/4/17
ワイン会の会場によく利用される、マニアの間では知られたフランス料理店。料理は創造的で実に美味しく、ソムリエールのサービスもきめ細かい。店内はこざっぱりとしていて、デートにも使えそうな雰囲気。もっともお忍びでデートに行くと、どこぞのワイン会のメンバーに出くわしてしまいそうだけれども…。渋谷と表参道のちょうど真ん中あたりと、ちょっと交通は不便だけど、ぜひもう一度来たい、と思わせる店だ。
メゾン・ド・ユーロン  訪問日:01/2/9
赤坂にある中華の店。中華でありながら、12000本という膨大なワインのストックを誇り。オーナーの鈴木氏はワインをライフワークにしているとかで、たしかにそのワインへの情熱たるや並大抵のものではない。店の雰囲気はムードバッチリという感じで、デートにおすすめだ。食事はコースメニューオンリー。上品な盛り付けのわりに味はかなり濃く、甘辛がはっきりしている。ワインリストはなく、ソムリエまたはオーナーに相談して決める仕組み。ワインは絶対額はともかく、相対的には割安感があっていろいろ面白い銘柄があるようだ。料理がもう少しお安いといいんだけど。
ランスYANAGIDATE  訪問歴:二回ほど
表参道にあるフレンチレストラン。高級感のある門構えにちょっとビビるが、お値段はランチ3500円からと、意外にリーズナブル。ワインに関しては名前から推察できるようにシャンパーニュが特に充実している。ボルドーなども面白いものがあるので、あと1万円前後のブルゴーニュがもう少し充実してくれてれば言う事なし。料理は正統派のフレンチ。ちなみに温泉たまごの前菜がとても美味しい。シェフはシャンパーニュとの相性を大事にしているそうなので、ここではちょっと気取って、コースをシャンパーニュで通してみるのもいいかもしれない。
リヴァ・デル・エトゥルスキ   訪問日:00/12
表参道にあるイタリアン・レストラン。一軒家をレストランに改装したとかで、一階はフォーマル、二階はカジュアルな感じだそうだ。料理はきっちり作っている、と言う感じで好感が持てるが、値段は安くはない。定評のあるイタリアワインのストックについては、ワインリストを求めても見開き1ページのもの(ダイジェスト版?)しか出てこず、ガッカリ。その2ページのリストですら、半分以上私の知らない作り手のものだったので、イタリアワインにあまりくわしくない人が彼女とのデートで知ったかぶりしたりしようとすると逆に返り討ちにあう可能性大。ちなみに(リストに載ってない)サシカイアはありますかとか聞いたら、当然のようにありますと答えていたので、リスト以外のストックが膨大にあるのか、もっと別のリストがあるのか…。
メランジュ       訪問日:00/10/13
ここはワインレストランといっても、日本酒も相当に充実していて(店名のメランジュはそういう意味だろう)、料理とワイン赤白+日本酒で5500円なんていうセットが人気らしい。ワインリストはそこそこ充実していて、名より実をとったという感じの銘柄が多い。グラスもどちらかというと安めのリーズナブルなものが開いている。1Fがこじゃれたバーなわりに、2Fのテーブル席はややチープ感があって残念だ。料理はフレンチ系のメニューと和食系のメニューが混在しており、肉料理などはかなりイケル。お通しにちょっとした肉料理と日本酒が出てくるのだが、一緒に行った友人は、こんな美味しいお通しは初めてだ、と妙なところに感心していた。全般にちょっとガサツな感じがなきにしもあらずだけど、CPは良いし、男同士で行ってもおかしくないところも魅力。(←仕事系の飲みにはこれが大事。)ただ、あのインド料理屋のような看板だけはなんとかしたほうがよいと思うのだけど…(^^;
ボナペティ      訪問日:00/9/2
吉祥寺にあるフレンチの店で、繁忙期を除き持ちこみも無料(5000円以上のおまかせ料理の予約のみ)というワイン好きには嬉しい店だ。料理のクオリティは高く、その割に価格は抑え目なので、コストパフォーマンスはとても良い。ワインも豊富で、値段も穏当。使っているグラスも納得のいくもの。サービスも好感が持てる。などなど、あらゆる面でツボを抑えているワイン好きには満足度の高い店。ブラインドで品種、AOC、ビンテージを当てるとそのグラスが無料になる(上限3杯)、なんて企画をやっている時もある。
バサラ        訪問日:00/8/31
赤坂のアークヒルズにあるオシャレな和食の店で、徳島に本店のある名店「青柳」のディフュージョン店とのことだ。メニューはコース中心。7000〜15000円でいくつかのコースがあるが、安めのコースはやや量的に物足りないかもしれない。味は繊細で手の込んだもの。ワインはこの手の店にしては異例なくらい豊富で値づけも穏当。グラスでも何種類か頼めるようだ。ただ、ソムリエの嗜好なのか、ワインリストにやや偏りがあるような気もする。和食の店なのだから、リストには2種類しかなかったアルザスなどもう少し置いてもいいと思うのだけど。あと、難点はサービス。店に入ってから席に案内されるまで不必要なくらい待たされたり、ワインを相談したらやたら押しつけがましかったり。その点を除けば、雰囲気も良いし、料理も美味しいので、会社関係の接待などにはうってつけと思う。
ロオジエ       訪問日:00/7/1
銀座7丁目にある著名フランス料理店。この店を誉めずして、どの店を誉められようか?他では味わえないようなすばらしい料理の数々。やや堅いが高級感にあふれる店内の雰囲気。名ソムリエ中本師匠によるワインのチョイス。一度行ったら、そのあと1ヶ月は幸せな気分でいられること請け合い。ただし、すばらしい分、値段も高い。よりよいサービスを享受するにはより多くの出費が必要というまさに資本主義経済の法則通りの店だ。私が行ったのは昼だったが、それでも7500円のコースにそこそこのワインを頼んだら二人で3万円を超えてしまったので、夜のプライスは推して知るべし。予約は最近はひところほどの混雑ではなくなったそうだが、それでも2〜3週間待ちのことが多いそうだ。まあ、それでも高い元手を払っただけの満足は必ず得られる。記念日などにぜひ。
ヴェールブティーユ  訪問歴: 2回ほど
私の懇意にしているワインスクールのスタッフのお奨めの店。芸能人の隠れ場的なスポットとして脚光をあびている三宿にあるが、アクセスははっきり言って不便。東横線の祐天寺の駅から歩こうと思えば歩けるけど15分くらいかかるので、池尻大橋か三軒茶屋からタクシーというのが妥当な線だろう。コースは3800円と5000円でアラカルトも可。 ワインリスト自体はそれほど豊富でないが、リストに載っていないワインがいろいろあって、頼めばグラスで飲めるところは評価できる。料理はそこそこ、値段もリーズナブル。ワイン持ち込み料をセットにしたワイン会に最適なコース(4800円)は、10人以上でしか予約できず、画龍点睛を欠くといわざるをえない。
※2001年10月を以って閉店とのこと。
彩季           訪問日:00/2/24
六本木の防衛庁のそばにある、フランス料理をベースにした創作料理の店。店の構えは地味で、ぼんやりしていると見逃してしまいそうだが、中に入ると意外に縦に長い構造で、席数は結構多い。店内は名前に似ず、「フランス料理店」そのものなので、男ばかりで行くとちょっと浮くかもしれない。
7000円のコースは前菜、温菜、スープ、魚料理、肉料理、デザート、コーヒーまで含まれたフルコースで、それぞれのメニューをいくつかの中からチョイスするプリフィクススタイル。選択肢が多いので、料理を選ぶ間、皆無口になってしまう。料理は美味しい。相当に美味しいと思う。フレンチベースなんだけど、
あまりこってりしすぎておらず、胃にもたれない。ワインはボルドーが中心で、安めのものもあるが、ボリュームゾーンは15000〜20000円前後。よいビンテージの一流銘柄が多く、1級クラスなどは残念ながらかなり高めのお値段。おおよそ料理の半分くらいをワイン代にあてて、チーズと食前酒などをプラスすると、ひとり15000円くらいだと思う。ただし、これだけの料理だとどうしてもよいワインを頼みたくなってしまうので、予算はもうすこしかかるかも。
そうしばしば行ける価格帯の店ではないが、料理の美味しさは出色。記念日などに一度は行ってみては?
マルシェ・オー・ヴァン・YAMADA   訪問日:00/2/16
以前ブルータスでも誉められていて、一度行ってみたいと思っていた店。ただしその誉め方がちょっとシニカルだったんだけど、行ってみてその訳がわかった。コースはプリフィクススタイルで、前菜+主菜+デザートで「2800円〜」からとなっているが、ほとんどの選択肢は右横に「+○○円」と書いてあり、よほど注意深く選ばないと2800円では済まない仕組み。よくクルマのパンフレットで、価格が○○万円〜△△万円と書いてあっても実際は一番安い○○万円のグレードは何も装備がついていないやつで、実際は誰も買わないのと同じだ。ソムリエ氏のサービスは絶妙のタイミングと手練の技。到着するや否や、「食前酒は○○、△△、… とありますが如何ですか?」。メニューを頼むと、「スープ(一杯1000円)はいかがですか?」。ワインより先に主菜を食べ終わってしまうと「チーズはいかがですか?」。チーズを食べ終えてもデザートはなかなか出てこなくて、「もう一杯グラスワインなどはいかがですか?」まあ、ある意味模範的なんだけど、妙にソツがないのだ。ワインの品揃えはすばらしく、(ワインに関しては)価格も相応。特にアンリジャイエを始めとするブルゴーニュの著名ドメーヌのラインアップは壮観。料理も美味しい。ただし、最終的な値段はこちらの目計算より高め。ガイドブックの「コース2800円から」に釣られて行ってみたら、結局一人14000円もかかったとあってはちょっとわりきれない思いが残ろうというものだ。まあ、高いワインを頼んだ私が悪いのかもしれないけど。
割烹小田島   訪問日:頻繁に
私がよく利用する和食とワインの店。当初は渋谷(神泉)にあったのだが、その後三軒茶屋、六本木店がオープン、渋谷店は閉店した。料理は基本的にはコース(7000円)で、若干のアラカルトも選べる。サービス料をとらないので、支払いは比較的安めに上がる。ここですばらしいのは、リストのワインのほとんどが、グラスでオーダーできること。価格もリーズナブルで、高いワインになればなるほど小売価格との差は小さくなる。ブルゴーニュの品揃えはマニアにはやや物足りないが、ボルドーはそれなりによく網羅している。月1回、店主催でワイン会を開いているが、ワイン会というより、特別ワインメニューというようなもの。食事のコース込みでかなり良いワインが出るので、お得だと思う。ちなみに三茶店のソムリエ氏は私のワインスクールの同期。六本木店は息子の大祐氏とその姉の明子さんが切り盛りしているが、ここではなぜかやたら業界の方に出くわす。テレビや雑誌にもよく登場する店主は現在三茶店に常駐。テーブルで飲んでいると気さくに話しかけてきたりするが、私のカミサンはずっと彼を隣の酔っぱらいだと思っていたらしい。
ドミナス      訪問日:時々
ちょっとローカルだが、荻窪にある名前のとおりカリフォルニアワイン中心のワインレストランだ。店主のカリフォルニアワインに対する情熱たるやすさまじく、質問するといろいろ蘊蓄をきかせてもらえる。以前は毎月ワイン会をやっていたが、最近はお休みとのこと。ホームページも早くから立ち上げ、ワイングッズの販売なども手広くやっている。ただ、店主が何度行っても顔も覚えてくれないのには閉口する。
銀座青山(せいざん)   訪問日:時々
和食とワインでは有名な店。銀座の外れにあるが、結構いつも混んでいる。ワインリストはグラスワインやハーフが少ないの玉 にキズなれど、そのラインアップはブルゴーニュのスタードメーヌやボルドーの著名シャトーのグッドビンテージがずらりと並ぶ錚々たるもの。
どこぞのワインリストのコンクールで優勝されたとのことだが、さもあらんというところ。
ワインの価格は絶対値としては高いが、市場価格と比べるとかなり抑えめで、リーズナブルといえる。コースは6500円と8000円の上品な懐石料理だが、正直言うと、料理にもう一工夫欲しい気もする。
店主の井手氏を筆頭にソムリエ資格保有者が6名もいて、店員のほとんどがあのブドウのバッジをつけている。価格的にそうしばしば行ける店ではないが、ワインの状態もすばらしく、おすすめだと思う。
東京グリンツィング   訪問歴:3度ほど
ソムリエ協会会長の熱田氏がオーナーをつとめる有名な店だが、立地はかなり地味なところにあり、注意していないと見過ごしてしまいそう。ワインリストは銘醸ワインがずらりと並ぶのかと思いきや、意外や南仏を中心としたリーズナブルなラインアップ。料理のコースは3000円台とリーズナブルだが、なんだかんだと追加しているうちに結局総額はひとり1万円くらいにはなってしまうのは覚悟すべし。味は標準的。ここでのワインはやはりソムリエに相談するに限る。前回行ったときに出てきたのはオーストリアのピノノワール「ランゲンドイザー・デヒャント」。これがまた美味で驚いた。
オザミ・デ・ヴァン    訪問歴:2回
銀座にあるワインレストランとして超有名な店。一階がコース料理、2階がアラカルト、3階がワインバーということだが、私が利用したのは2度とも1階。スペースは正直言って窮屈。初めて行ったときは折悪しくクリスマス時ということで、料理が出てくるのにひどく待たされ、カミサンが憤慨していた。2回目に行ったとき(2000年8月)は、さすがにその時ほど待たされなかったが、今度は料理が前回よりレベルダウンしている感じがした。ワインリストは南仏を中心にすばらしく充実しているし、グラスワインもそれなりに面白い物が出される。ただ、店員たちのレベルはサービス、知識どちらをとっても今ひとつ。(もちろんオーナーは別だけど)ワインを中心としたすごく魅力的な面と、居心地を中心としたなんだかなあという面が同居していて、評価が難しい店だ。次回は2階か3階を利用してみたい。
蛮          訪問歴:二回ほど
新宿三丁目にある老舗のワインレストラン。ワインリストには銘醸ものやレアものが多いわけでもないし、ブルゴーニュの生産者の名前が入っていないなど、あまりディープな客をターゲットにしていないようだが、価格はリーズナブル。料理はワインのつまみになりそうなものが多く、素朴ながら美味しいし、なによりカジュアルな雰囲気に好感がもてる。ただ、店の入り口のピンクの看板はちょっと怪しげというか、店の実体にそぐわない気がするのだが。
六香庵           訪問日:99/5/21 
西麻布の交差点近くにあり、確か10時頃まではコースのみでそれ以降はアラカルト、だったと思う。(確認されたし)コースはオシャレな器に入った懐石。ワインの値段はちょっと高め。この店は、(テーブルとイスなのに)靴をぬ いで上がるという一風変わった仕組みになっており、やや暗めのシックな照明とあいまって、優雅にリラックスできるムードがある。女性スタッフのまじったメンバーで、商談や接待というシチュエーションにいいだろう。男同士だとちょっと浮くかもしれない。