現リアルワインガイド誌編集長の徳丸さんから、吉祥寺のワインバー「アンドゥー」の中山さんを通じて、この雑誌のお話をいただいたのは、今から2年以上前の、2001年の5月頃のこと。初めて会って打ち合わせをしたのは6月17日だった。
なぜ、正確に日付まで覚えているかと言えば、打ち合わせを済ませて徳丸さんと江口センセと一緒にアンドゥーに行ったときの記録がちゃっかり、「こんなワイン飲んだ」に載っているからだ。ちなみにこの時ご馳走になったのはルジェの97ヴォーヌロマネ。サイトを持っているとこういう時、備忘録代わりになって便利である。(笑)
打ち合わせの内容はたしか、
「2001年12月頃を目安にワイン雑誌を発刊しようと思っている。」
「消費者目線で我々にとって美味しいワインはどれなのかを探る雑誌である。」
「ついては、一緒にテイスティングに参加し、レビューを書いている人を探している。」
「内訳は、ソムリエ等の飲食業従事者、ワインショップの方、それにHPなどで情報発信しているアマチュアの人たちをそれぞれ1/3ずつで計10人程度と考えている。」
「ここ(吉祥寺)で毎回テイスティングをするつもりなので、吉祥寺まで通える人、というのがひとつの条件となる。」
企画書を見せられて(このときは誌名すら仮のままだった)雑誌のコンセプトについての説明を受けたあと(コンセプト案については、創刊号に詳しく書かれているので割愛)、ついては私にも参加してもらえないか、
というような話だった。
私としては、仕事やプライベートの関係上、そうそう毎回参加はできないと最初及び腰だったのだが、できる範囲で参加してくれれば構わないということだったし、会場も我が家から近いので、そうであれば、
趣旨に賛同するとかコンセプトがとかいう以前に、タダでいろいろなワインをテイスティングできるという願ってもない申し出をを断る理由はなにもなかった。
この時は、後の数回のテイスティングで思い知ることになる、自分のテイスティング能力や経験の欠如とか、レビュー文を書く苦しみについてはまったく気にしていなかったのだから、全く無謀なものである。(笑)
ちなみに、発刊スケジュールは、その後、2002年3〜4月に延期になり、さらにGW明け、7月頃と延期。それでも間に合わず、結局創刊号が発売されたのは2003年8月末のことだった。当初の計画から実に9ヶ月遅れ。
思えば、この当時から、この雑誌は発売が遅れる宿命だったのかもしれない。(^^;
そんなわけで、いつのまにかこの雑誌のお手伝いをすることになったのだが、当時は、実のところ、雑誌といっても手作り感覚の吉祥寺発同人誌ぐらいにしか思っていなかった。というか、創刊号が出る直前まで私はそう思い込んでいたので、創刊号の江口さんのすばらしい表紙を見せられたときには、「え?こんなちゃんとした体裁の雑誌だったの??」と驚いたものだ。
ちなみに、他にどんなHP関係者に強力を希望しているのかと聞いてみると、「お笑い時計屋」の北村さんとか、「青葉台ニュース」のかもしださんとか、「ワイン通メールマガジン」の伊部さんとか、「CWFC」の面々とか私が存じ上げている方ばかりだったし、ボナペティの西沢さんなどとも元々面識があったので、最初は仲間内でワイワイと楽しくやれるのかな、なんて想像していた。それが大間違いというか、そんな甘いものでなかったということは、追々この日誌を読んでいただければわかると思う。(笑)
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