歌って覚える2期生代表さんの2003年度受験レポート<Part2>

「歌って覚えるソムリエ試験♪」の受講生の方からレポート第二弾。

2003年ワインエキスパート受験感想
 by 歌って覚える2期生代表part2

資格試験を受けようと思い立ち、某有名校へ入り半年。そのまま受験クラスに行こうと思っていたところ、クラスの友人に「歌って覚えるソムリエ試験♪」に誘われたので説明会へ。すると歌って覚えるというメソッドが新鮮、かつ主宰の庄司さんがとっても魅力的な方だったので、経路変更してみることに。元の学校の上級クラスと平行して受講することに決めました。
カリキュラムが始まると、大変な情報量。ブドウの別名?メドックのシャトー名?AOC?…覚悟はしていたものの1ヶ月は呆然としたまま過ぎ、小テストも散々の成績でした。
このクラス、普通ならワインの産地・等級・特徴など「語呂合わせ」して覚えるところを童謡やヒットソング等の替え歌で「歌って覚えましょう♪」が極意。ひたすら歌だけ覚えれば、単語が頭に入って試験は通りそう…と思うのですが、そう甘くはなかった。歌はその単語の背景まで教えてはくれないし(歌詞中の単語が品種なのか地方なのかがわからない…)、一番問題だったのが「歌すらも覚えられない」
歌との相性があるのか、一発で覚えられるものもあれば、何度歌詞をみながら歌ってみても頭に入らないものがあったようです。覚えたつもりで歌いはじめ、よく覚えていない単語やフレーズがあると針が飛んだようにそこだけ繰返しでその先が歌えない。思い出せない。…という、まさに壊れたレコード状態の時期が長く続きました。
ということで、私自身がとったのは、まず普通に勉強(××年ぶりに単語帳も作りましたし)、復習を歌で仕上げるやり方。シャトー名など単語の羅列はひたすら歌に頼るが、その他「なじみの無い」地域は白地図など資料とあわせて覚えるように。たとえばブルゴーニュの各村(というか位置関係)の地図をみたら歌える、口ずさめば地図がかける、なんて風に。もちろん歌だけで勝負!というツワモノな人もいたようでしたが…。具体的には、
1. ノートや資料を作る際は歌詞の順番にそって作成
2. カスタマイズ(歌詞のカタカナ部分を原語に張り替える。白地図をつける、書込みする、など)
3. 歌詞を文庫サイズにして常時携帯し、暇があれば口ずさむ。風呂、通勤時間、昼食タイム。実は通勤の自宅から駅を歩いている途中ばかりでなく、車中でもひっそり「歌って」いたので、カナリ怪しい人だったと思う…。
4. 覚える歌を絞ってしまう。必要だと思うものだけ、全曲のうち1/3くらいしか覚えなかったかも(すみません)。もちろん覚えないつもりでも頭にインプリンティング(笑)されてしまった歌もありました。
 一方のブラインドテイスティング。こればかりは自分の感性を磨くしかありません。最後まで苦手意識がぬけませんでした。というか今でも苦手です(笑)。勉強会のメンバーの中には初めて、という人も相当数いたので、まずは茶道のように型から学び、自由に感想を言うところから、だんだんと表現用語を使い、品種などを探る作業に進行していきます。ほぼ個人指導に近い形でクセなどを指摘してもらいつつ厳しくも丁寧に指導してもらいました。何十人もいるようなところでは難しいのでありがたかったです。苦手なりに、ずいぶん向上したと思います。出されるワインは、テイスティング用のワインとのことで、テキストに出ているような特級一級のような「すごい美味しい」のは出ないけれど、普段安酒飲みな自分にとっては「かなり美味しい」のではと思うものがセレクトされ、別な意味で、コメントつけるためだけに飲む(楽しんでたら駄目)、のは辛かったかもしれません。毎回授業後に残ったものを飲んでいってくださいといわれるのが一番のお楽しみでした(笑)。私は毎回「飲んで」しまっていましたが、もちろん、紙コップなども用意されます。
事前講習会の補習、模擬試験や二次試験(口頭試問やテイスティング)の対策も徹底的にやっていただきました。もちろん勉強ばかりではなくて、月一度の「すごい美味しい」ワイン会や、試験直前の合宿などスタッフやクラスのメンバーとの親交を深める機会も様々にあり、週に一度、教室で会うだけの仲間も後半には、打ち解けてすっかり仲良くなりました。特に合宿は学生時代のような気分で楽しみました。当日は模擬試験3回も受けてクタクタでしたが。
最終的には無事合格。しかも二次試験を受けたメンバーは全員合格でした!
受験勉強を始めて半年、同期メンバー、庄司さん始めスタッフの方々や、まめに顔を出してくださった前年のメンバーの方々など、さまざまな人とワインに出会うことができました。でも課題のテイスティングを始め勉強はまだまだこれから。ずっと飲んで歌っていこうと思います。今後ともよろしくお願いします。