本来ならば画家が心身ともにもっとも寛げる場所であるはず隠宅の壁に、誰に見せるでもなく、自分のためだけに描いた、おどろおどろしくも恐ろしい一連の絵画。このような絵をゴヤに描かせしめたものは一体なんだったのだろうか。 (この項続く)