超不定期更新コラム

フジッコワイナリー訪問記

最近「フジッコワイナリー」がブロガーの間で評判のようですね。
今さらですが、昨年ワイナリー訪問したときの画像をアップします。 ちょうど昨年の今ごろ、山梨への出張の帰りにワイナリー訪問をしてこようと、盆略ワインクラブの盆さんに相談したところ、「今勢いのあるワイナリー」として名前が挙がったのがここフジッコワイナリーでした。当時の私は国産ワインのことはほとんど知らなかったので、フジッコと聞いても「へぇ〜、佃煮の会社がワインも作ってるんだ〜。」という程度の認識しかありませんでしたが、ワイナリーのサイトを見てみると、事前に予約すれば結構詳細にガイドをしてくれるとのことなので、「ワイン蔵セミナー」というコースを申し込んでみました。

当日は、結局盆さんのクルマで送っていただきました。私はここの地理はよくわからないのですが、他のワイナリーと比べると、辺鄙なところにあるようです。ワイナリーは、ナタデココの工場と併設されているとのこと。こちらも試飲できるらしいです。

発酵タンクの中では、何かの品種が(失念)ちょうど発酵中ということで、見せていただくことに。タンクの上から覗き込んだら、CO2がガツンと来ました。不用意にこれをやると死ぬこともあるそうです。(^^;

ボトリング関連のマシーンでしょうか。さすが大手企業だけあって、設備は充実しています。ガラスごしに見学することができます。
オークで熟成中のワインたち。

このあと、クルマで道なき道を走って、河川敷にあるメルロの畑に。自家農園に毛の生えた程度の広さの畑でしたが、聞いてみると、 現在売られているメルロは、すべて塩尻の契約農家から購入したもので、この畑で作り始めたのは前年から(2005年)だそうです。2005年のブドウは商品化されたのかと聞いたところ、「枯れちゃったんです。」とのお返事。いろいろご苦労されているようですね。 ここで実っているブドウが無事商品化されても、市場に出るのはせいぜい半樽ぐらいだろうと聞きましたが、06勝沼メルロ、売り出したらぜひ買ってみたいと思いました。

このあと、眺望のよいテイスティングルームに戻って、試飲の時間です。
試飲は大変興味深かったですね。食材とのマリアージュということで、まずは、甲州にあわせて、レモン醤油をかけたホタテを。柑橘系の果実とキレのある酸がバッチリと合います。
次にベリーAにあわせて、なんと「黒豆」が出されました。これが意外によく合う。通常考えもしない組み合わせですが、ベリーA特有のキャンディ的な後味が、黒豆の和系の甘みによく相乗していました。 メルロには、鶏の照り焼き。やわらかな果実味と酸が、照り焼きのテイストとよく馴染みます。仏産やイタリアのメルロなどですと、味わいが強すぎてこうはいかないかもしれませんね。

このあと、無濾過、微炭酸の意欲作「クラノオト」なども飲ませていただきました。フジッコワイナリーといいますと、雨宮さんという醸造家がいらっしゃいますが、この日は収穫でご多忙のようで、他のご担当の方でしたが、とてもよく説明していただき、不満はまったくありませんでした。

午後は、ルバイヤートと中央葡萄酒に行きましたが、それはまた次回に。