超不定期更新コラム

ワイン会の悩み

昨年2月にHPを始めてからいつのまにか一年が経ち、アクセス数もおかげさまで、5万ヒットを超えた。
何度も書いているように、もともとは自分用のデータベースだったものを公開したものなので、内容は極めて私的であり、大規模なコミュニケーションサイトを目指したものでも、ビギナーやマニアの役にたつサイトを目指したものでもない。 こんな稚拙なサイトによくこれだけアクセスしていただけたものだと、その点に関してはどんなに感謝してもしたりない思いだ。

HPを始めたことで、よかったことと問われれば、なんといってもいろいろな方と知り合いになることができたことだと思う。今までHPやハンドル名だけ存じ上げていた方から全く面識のなかった方まで、 ネット上だけでなく、オフ会、ワイン会、試飲会など、さまざまな機会にお会いすることができた。

そして 意外にも、ネットのワインの世界というのは、「知り合いの知り合いは、自分の知り合い」、というような狭い世界だ、ということも判ってきた。

まあそれはともかく、オフでのつきあいが増えたことによって、いろいろと御誘いを受けるようになり、その結果、人に『蛮行』とさえ言われるようなすばらしいワインたちを飲む機会が劇的に増えた。これはありがたいことなんだけど、最近は逆に悩みにもなりつつある。

というのも、決して自分が声をかけていただけることに自惚れているわけではないんだけど、現実に御誘いを受けるオフ会ワイン会の数が私の行ける限度を超えてしまっているのだ。

1ヶ月に土曜日と日曜日は通常8日あるわけだけど、土日を両日ともワイン会で埋めるのはよろしくない。
どちらかが休日出勤になることが少なくないし、仮に2日休めたとしても、両日とも家内を置き去りにして、また家のことも放り出してワイン会には行きにくい。それにひと月に捻出できる会費の問題もある。肝臓も少しは休ませたい。
なので、 私の場合、実際参加できるのはMAXで月4回というところだと、経験的に思っている。

ところが一方で、ぜひ継続的に参加したいと思っている定例の会がすでにいくつか存在する。
第一にワインショップ平野弥さんの勉強会。
第二に松原の「フルール・ド・プリムール」で行われるブルゴーニュの垂直ワイン会。
第三に青葉台ニュース主宰の「青葉台ワイン倶楽部」のワイン会。

これらは概ね月に一回なので、野球で言えば低位置を確保しているレギュラー選手、のようなもの。

残り1回分はといえば、たいていはエノテカのボルドー垂直試飲会とか業界関係者からのごくクローズドなお誘いとか、あるいはCWFCBVCなどのパーティとかがそこに入ることになる。

このように、このところワイン会の予定が固定されてしまっていて、新たなお誘いに対して、応えることが極めて困難な状況なのだ。

それに自分自身の姿勢の問題もある。

最初の一年は親善大使よろしくあちこちの会に顔を出してみた私だけど、正直言って、「このメンツは自分とは合わないな…」と思った会もあった。「ワインを飲む」という共通の目的があれば、他の要素はある程度我慢できそうに思えるが、実際はそれほどわりきれるものでないし、本音と裏腹な愛想笑いを作るのは仕事のときだけで勘弁してよ、という思いもある。リスクをおかしてまで新たな関係を求めるよりも、気心の知れた仲間で飲んでたほうが気楽だから。

そんなこんなで、いつのまにか、小人数の、気心の知れたクローズドな会の方が心地よくなってしまって、そちらを優先しがちなのだ。

まあそれでも、一方で日頃ネット上だけのつきあいのサイトやグループが主宰するワイン会があると、なんとか行ってみたいと思うのもまた事実。最近ではCharさんのところとか、ひろみみさんのところとか。結局どちらも予定が合わなくて参加できなかったんだけど…。

鬱陶しいつきあいを拒んで気心の知れた同士で飲みたい気持ちと、新たな出会いの広がりを求めたい気持ち。加えてスケジュールは満杯。
とまあ、なんの脈絡のない駄文で恐縮だが、ワイン会三昧の私にも、それについての悩みがあるということなのだ。

# ちなみに、仕事がピークの時以外なら、結構平日の夜の方がスケジュールが開けられるかもしれません。 スケジュールが合わずにお断りすることがあっても、懲りずにまたお誘いくださいませ。