超不定期更新コラム

続・眠れない…(枕のその後)

おとといの夜は久しぶりに飲みすぎた。といっても珍しくワインではなく、もっぱら日本酒三昧。やっぱりふぐにはひれ酒ですよ(笑)。
私の場合、酒量があるレベルを超えると酔いが回るのと同時に頭痛がひどくなるので、たいてい危険水域でおさえられる。ところがこの日は久しぶりの日本酒だったせいか、はたまた口当たりがよかったせいか、飲んでる最中はあくまで心地よく、それでいて、いったん寝ついたのちに、夜中ひどい頭痛で目が覚めるという最悪のパターンだった。
おかげで翌日は二日酔いと寝不足のダブルパンチできつかったこと、きつかったこと。
こんな日に限ってまた、靴擦れまでひどくなったりして、本当に鬱陶しい一日だった。

ということで、みなさん、最近よく眠れてますか?


私はといば、先週来、断続的にひどい不眠に悩まされている。
今回の症状は今までと違って、「肩凝り」がひどくて眠れないというもの。

起きている間はさして感じないのに、床につくと、ひどく肩が凝って眠れない。あんまり眠れないんで、夜中にごそごそ起きてエアーサロンパスを思いっきり肩に吹きかけたら、今度はカミサンがクシュンクシュンとやりだして、夫婦そろって寝不足になったり。
どうもこのところ寒くて、肩を縮めて外を歩いているのがよくないらしい。そうえいばもっとも肩凝りがひどかったのは不動産物件探しで一日中寒空の中にいたその晩だった。
もちろん人にいわれるまでもなく、風呂に入ってよく温まっているつもりだし、浴槽でマッサージもしているんだけど、なぜだか効果がないのだ。

そうなるともうひとりの容疑者として、「枕」を疑いたくなる。
実は前回のコラムのあと、枕を代えてみたのだ。今度のはふつうのそばがらの枕なんだけど、ちょっと今までのものより高い気がする。それが肩凝りを誘発している可能性もありそうだ。

日本睡眠環境学会会員の「枕なんでも相談会」には、枕のタイプとそれに よって起こされる症状との因果関係が説明されている。ちょっと長くなるけど、 興味深いんで、要約してみよう。    

1.高枕タイプ
高すぎる枕かどうかを調べるには枕と首のつけ根のところのすき間に手が入れてみる。ここに手が入るようではかなり枕が高いということだそうだ。
このタイプの枕は脊椎の上部を湾曲させている猫背の人に多い。 眠りが浅い、いびき、首の痛み、腰痛を訴える人が多く見られる。

2.あご上がりタイプ
まんなかの部分がくぼんでいる枕で、最近流行の磁気枕、健康枕はこの形状のものが多い。 この形状も度を越すと、首の高さに対して頭の部分が下がって、結果口を開けて寝る場合も多くなる。 眠りが悪い、首が痛むと訴える人が多いほか 今までいびきをかかなかった人が、この手の枕でいびきをかくようになったケースも少なくないそうだ。

3.チョン掛けタイプ
頭の先端の部分だけちょこんと枕にのせるタイプ。「枕の高いところと低いところの格差が大きく頚椎を圧迫させる。このタイプは女性に多く見られ、寝つきが悪く眠りが浅い。首の痛み、背中の痛み、肩こりなどの症状を引き起こす。またこの状態を長く続けている間に枕をはずしてしまいには無枕状態で寝る女性も見られる。」だって。う〜ん、たしかに私も枕をはずしてしまうこと多いなあ。

4.平枕タイプ
時代の趨勢か、低い枕、柔らかい枕を求める人が増えてきているそうだ。だがただ単に低いだけがいいのではなくて、本来の枕の目的のひとつとしての頭が落ち着いて収まる条件を満たすことが重要とのこと。
このタイプの場合、寝相が悪く寝違えを起こす原因を誘発することがあるとか。

5.無枕状態
そのまんま引用します。「後頭部の落ち込みにより頚椎前湾が強くなって 肩こり等の症状を多く引き出す。 仰臥位での鬱血による顔のむくみ、横臥位での第7頚椎圧迫による腕のしびれ等が主な症状として現れる。 」

では、理想の枕とはどのようなものなんだろう。
このHPによれば、

「枕をしていないようだ」が最もピッタリ合っている理想の枕の状態。無枕ではありません正しい寝姿勢 背中が正しく布団について呼吸をするにも一番楽なスタイル。自然体。この状態を取ると自然に表情も和んでくる。顔面の仰角をおよそ5度くらいに保つ枕との関係。

だそうです。(以上、「日本睡眠環境学会・三島治のページ」HPより引用、参考)

なるほどねえ。ウチの枕も、もう少し中身のそばがらを抜いてみるか。

余談だが、通常クスリには頼らない私だけど、唯一メラトニンにだけはお世話になっている。
メラトニンというのは、一時期、スチュワーデスが時差解消に飲んでいるというので話題になった自然食品?で、アメリカに行くとドラッグストアなどでよく売られているものだ。依存性がない分、効かない人には全然効かないようだけど、私の場合は効果てきめんで、これを飲むと深く眠る事ができる(ような気がする)。 日本で買うと高いので、アメリカに行ったときなどによく買いだめしてくるといい。寝つきが悪いとか、眠りが浅い、なんて方は一度試してみたら?

あれっ、今回、ワインの話題が全然でなかったな…。(^^;