<ウンチク>

ルイ・ジャド

1859年創業。大ネゴシアンとして有名だが、70haを超えるグランクリュ、プリミエクリュの畑を所有する大ドメーヌでもある。
自社畑には、ジャド社が所有するもの、社長のアンリ・ガジェイ氏個人が所有するものなどあって、複雑だが、注意してみるとラベルにその旨が記載されている。
醸造責任者のジャック・ラルディエール氏はワイン作りの過程で人為的な干渉を最小限に抑えるのをモットーにしており、そのため、生みだされるワインはブルゴーニュの各アペラシオンの個性をよく表現しているといわれる

ところで、ジャドのシュバリエには2種類ある。ラベルに単に「シュバリエ・モンラッシェ」とあるものは、複数の栽培農家から集めて造ったものだが、自家元詰めの方は「シュバリエ・モンラッシェ・ドモワゼル」といい、シュバリエの最高峰に数えられる逸品。ちなみにパーカーの評点は96年が96点、97年が93〜94+点。

シャンベルタン・クロ・ド・ベーズの畑は1985年に旧クレール・ダユのドメーヌを買収したもので、当世では最高峰のシャンベルタン・クロ・ド・ベーズのひとつとされている。ステファン・タンザー氏は97年のこの銘柄に94-96点を与え、「このビンテージ、あるいはどのビンテージにとっても並外れた成功を遂げた一本」と賞賛している。