超不定期更新コラム

マイ・ブーム

いや、それにしても今年の夏は暑い。
毎年そんなことを言っているような気もするけど、今年は特別だ。
なんでも7月の気温は観測史上3番目の暑さだとか。

そのせいもあってか、ワインの売れ行きがかなり低迷しているとか、高級ワインが投売りされている、なんていう記事やニュースをよく見かける。大体が「ブームが去って…」という論調でまとめているようだけれども、それ以前に、この暑さじゃあんまり赤ワインを飲もうとは思わないよねえ。

ご多分にもれず、私もこのところ白ワインを飲むことが多くなった。そもそも私の場合、飲むワインも家の在庫も極端なほど赤ワインに偏っていて、白ワインは非常にレアなんだけど、 飲んでみると新しい発見があって、またいろいろ飲みたくなってくる。

そんなことで、白ワインが目下マイブームその1だ。特にボルドーの白
ブルゴーニュやアルザスのそれが美味しいことは前からわかってたことだけど、ボルドーの白については、今まで「食わず嫌い」だったのが、試飲会などで飲みつけるにつれ、「いいじゃないの!」って感じで、自分でもいろいろ買うようになった。特に格付けシャトーが作っている白は高品質で驚かされる。
パヴィヨン・ブラン・デュ・Ch.マルゴー、ブラン・ド・ランシュバージュ、スミス・オー・ラフィットなど、どれもすばらしかった。 赤に比べれば値段も比較的安いし、個人的にはブルゴーニュのシャルドネよりも和食との相性がいいように思う。

ただ、白ワインで難しいのは、その保管場所なんだなあ。セラーは目下いっぱいだし、常温保存だと冷やすのに時間がかかってしまう。それでどうしても冷蔵庫の野菜室に目がいくんだけど、そうするとカミサンとバトルになる。交渉の末、今のところ4本ほど野菜室に収まることができたが。

マイブームその2は月並みだけど、ブルゴーニュの赤
ずっとカベルネ派だった私だが、ワイン会などでブルゴーニュ好きの方たちと同席してるうちに、だんだんブルゴーニュへの興味が増してきた。
これまでブルゴーニュの赤というと、「当たりはずれが大きくて、当たればすばらしいんだけど、1万円くらい出しても、あれっ、この程度というのがしばしば」というイメージが強かった。だけど、最近は買うときに以前よりも作り手にこだわるようになったこともあって、3000円程度の村名クラスでも十二分に美味しいものがあるということを改めて認識している次第。
以前はほとんど利用していなかった土浦○木屋のメールサービスで購入する機会が増えて、手ごろな価格の熟成したブルゴーニュを入手することが出来るようになったのも大きな要因だ。

マイブームその3、カリフォルニア
やっぱり人のつながりって大きいって思う。以前は近所のワインレストラン「ドミナス」で、よくカリフォルニアワインを飲んでいたし、ドミナス主催のワイン会にも出席したりしてたのだけど、引っ越してからというもの、しばらくカリフォルニアには疎遠になっていた。それが、最近CWFCに入会してワイン会に出たりするうちに、またカリフォルニアへの興味が湧いてきたから現金なものだ。
カリフォルニアでとっつきにくい点は、次々と新手のワイナリーが台頭してくることと、「カルトワイン」「プレミアムワイン」の類が多すぎることだ。
でも、これって、きっとハマりだすとどんどんハマってしまう世界なんだろうなあ〜。
最近オープンした「カリフォルニアワインガーデン」のHPでは、「ヴァーチャルワイン会」という企画があって、毎月頒布会のようにワインを送ってくれる。こういうシステムがあると、 自分が興味を持っていなかったようなジャンルのワインで美味しいものに出会えるからありがたい。

マイブームその4はジャンルではないんだけど、「いわゆるワインレストランとかワインバーとか、そういうワインをウリにしているところじゃない、普通のレストランで出されるワイン」。 長くなったけど、要するに普通の飲食店においてあるワインリストを見るのが楽しくて、なおかつ、そこで安くて美味しいワインにありつけたりすると、とても幸せな気分になる。ワイン専門店ではないのだから、当然分厚いリストやリーデルの巨大なグラスは期待しない。むしろ、ワインの種類は少ないんだけど、よく厳選してあるなあと感心するような店はたいていワインの保存もしっかりしていて、グラスも大ぶりでこそなくても満足できる形状のものが出てきたりする。逆に、フランス料理店のくせにワインが赤白3種類くらいずつしかなくて、白はシャブリとマコン、なんて店に限って、ボトルの価格は高いし、「持ち込みはお断りしてます。」なんてことが多い気がするのはうがった見方かな。

あと、この先マイブームになりそうな候補は、イタリアワイン。未だ知識はほとんどないのだけど、興味はかなりある。家のワインの在庫が減ってきたら、少し重点的に飲んでみたいと思ってる。

ということで、これから小田島のイタリアワインのワイン会に行ってきます。