超不定期更新コラム

新兵器到着?

今回はコンピューターの話。

夏のボーナスが出たので、HPの制作環境をよりよくしようと、 いろいろと買い込んだ。目標は「いつでもどこでも更新できる環境 づくり」だ。

裏をかえせば、このところ忙しくて、なかなか家でじっくり更新している暇がないので、たとえば会社の昼休みとか、そういう時にちょこまかと更新できないかと。

あと、意外によくあるのが、家で更新したのはいいのだけど、翌日 会社で見てみたら、間違いがあったというケース。一番ヤバイのが リンクの間違い。あとは誤字脱字とか、文章がおかしいとか、値段を間違えたとか…。 この手のミスを発見したときに、ヒョイヒョイと直せる環境をつくりたかった のだ。

というわけで、買ったのは以下のようなもの。

1.Macromedia Dream Weaver ウインドウズ版

Dream Weaverはマックで愛用しているHP制作ソフト。表組みの多い 私のHPにはこの手のソフトが必須だ。 マック版をすでに持っているのに、新たに2万円出してウインドウズ版 を買わなければならないのは、なんだかもったいない気分ではあるの だけど、ノートパソコンでこれを使えば、まさにどこでも更新が可能にな るということで、モバイルへの第一歩として購入。

2.無線対応TA

我が家にはパルディオなんとか、という、PCカードとドッキングした形状の PHSがある。ところがなんとこのPHS、カミサンが部屋の中で、自分のノート パソコンでインターネットをするためだけに使う、という超ぜいたくな使い方 をしていた。これはひとえにカミサンが電話線を這わすのを嫌ったからなんだけど、家の中でどこでもインターネットを閲覧できる、という環境は 思いのほか便利。私も旗艦のマックをさしおいて、結構こちらで株の チェックをしたりしてたので、いつのまにか、一ヶ月のPHSの料金が 2万円近くまでかさんでしまっていた。

そこで、今回一念発起して。、家のISDN用のTA(ターミナルアダプタ)を無線対応に替えた。そしてカミサン の ノートパソコン用には無線接続用のPCカードを購入。
いやあ、これが高かったこと。両方あわせて、○ドバシで7万近く した。
でも、これでカミサンのノートパソコンからは通常の電話線に内線接続ができるようになったわけで、月2万というPHS代を大幅に節約できる。それを思うと、6万超の出費 は意外に早く回収できそうだ。

さて、そこであまったPHSはどうするか? もちろん自分用に使うのさ。

3.モバイルカード「P−In」

、ただ自分用に流用するだけでは芸がない、ということで、機種変更までしてしまった。新しく手に入れたのは、通信専用のPCカード型PHS。 価格はたしか3800円(うろ覚え)。 これを私のリブレットとともに持ち歩けば、どこでも64Kで通信 という理想的なモバイルHP制作環境を手に入れることができるわけだ。

しかも、もうひとつ、便利なことがある。 新しく購入した新TAは、PHSを子機登録することができるのだ。 ということはすなわち、このP-Inを、外出先では、PHS、家に戻ったら、子機 として、電話線に内線接続ができるというわけ。 もちろんノートパソコンに挿したままで。

ああ、なんてすばらしい環境。

これで私のモバイルHP制作環境が整った、といいたいところなんだけど、 実際使ってみるとちょっと誤算があった。
それはすなわち、(多少は予想していたことだが、) リブレットでは「Dream Weaver」を使うには力不足、ということ。
ペンティアム120MhzというCPUパワーはぎりぎり問題なしという ところなんだけど、32MBしか積んでないメモリと、640×480の液晶 サイズが相当にネックになる。 Dream Weaverはフローティングパレットがやたらたくさんあるので、液晶の 狭さは実際相当ストレスが溜まるのだ。
すでに作り込んであるHPを修正するぶんにはそれほど問題ないが、ゼロから 新しいページを作ろうという気分にはちょっとなれない。

ということで、中古で安いノートパソコンを買い足してしまおうと決意。

4.VAIO-N550

ここまで来ると、もう勢いだ。本棚の奥で埃を かぶっていた、カメラ一式(コンタックスG1,G2と交換レンズ3種、ストロボ) を新宿のマップカメラに売却。8万円くらいで売れれば上出来かな、と思って たところ、なんと査定額は12万円ということでこちらの気持ちも大きくなる。 その足で新宿のソフマップに行き、バイオの中古のコーナーを物色。 最初は一番安いやつでいいや、と思っていたんだけど、せっかくだから少しでも良いものを、ということで、結局16万のVAIO-N550という機 種を購入。差し引き4万円の出費だ。

CPUはセレロン300Mhz、メモリ128MB、HD6.4GB。 最新の機種とは比べるべくもないけど、我が家の水準で見れば、リブレットやカミサン のレッツノートとは段違い。旗艦のデスクトップのマックに迫るスペックだ。 これだけのスペックがあれば、私の用途には十分すぎる。ほとんどこれ一台ですんで しまうため、マックの出番が大幅に減ってしまうんじゃないか、なんて余計な心配 までしてしまう。

4.後日談

こうして、私のモバイル環境は大幅改善されるはずだったのだが、いざ使って みると、バイオに関しては2つの大きな欠点が露呈されたのだった。

ひとつめは、バッテリーの持ち時間。フル充電した状態で、残り時間は1時間30分 を示している。この数字自体物足りないんだけど、実際使ってみると、PHSカード を挿しっぱなしにしていることもあって、せいぜい1時間程度しかもたない。 外出することはおろか、家の中でもたとえば食卓の上で 使ったり、 ソファでくつろぎながら使おうとすると、いくら もしないうちに 「バッテリーの残量が少なくなりました」という音声メッセージが鳴る。 う〜ん、これはキツイよ。

もうひとつは、キーボードのレスポンス。これが相当にひどい代物で、奥までキッチ リ 押し込まないと文字が抜けてしまう。今までの他のパソコンの感覚でキーを打つと、 ほとんどまともな文章にならない。とくに「K」とか「M」とかあたりが抜けやすい。 店で最新のモデルを試したら、全く問題なく打てたので、これってひょっとして、 私のが特に悪いのかもしれないが、とにかくストレスが溜まることこの上ない。

ちなみに最新のモデルはキーボードも問題ない上、バッテリーの持ち時間が5.5時間だとか。多少借金しても 最新モデルにしておけばよかったかな、とかなり後悔してる。

実際この2つの欠点は正直私にとってかなり致命的で、使い始めて1週間もすると、稼働 率 はすっかり下がってしまい、今では会社に持参するのも、元のリブレットというありさま。 せめて家でカミサンに使ってもらおうと試みたが、カミサンはトラックパッド の使い心地が気に入らないとかで、相変わらずレッツノートを手放さない。(確かに レッツノート のトラックボールは秀逸だけど…。)

そんなこんなで、カメラ二台と引き換えにやってきたVAIOは、購入後ひと月も たっていないのに、 早々と窓際族になっている。 ああ、なんたること…。