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ミネラルウオーター考 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
春先のワインの飲みすぎで痛めた喉の具合は、だいぶ治ってきたがこのところずっとワインを控えてきたで、ミネラルウオーターばかりむようになった。 いろいろ飲んでみるとそれぞれに味の特徴があって面白い。 私がよく飲むのは 4317mから1130mなんて、まさに自然の恩恵。 ところで、ラベルの表示をよく見ると、「名称」の欄にいくつかの 種類があるのに気がつく。ちょうどアイスクリームに、 「ラクトアイス」「アイスミルク」「アイスクリーム」の表示があるように、
こちらも銘柄によって、「ボトルドウオーター」「ミネラルウオーター」 「ナチュラルミネラルウオーター」「ナチュラルウオーター」とある。 ところが、上の分類にはひとつ例外があって、ヨーロッパ産のミネラルウオーターは、 殺菌処理をしていないのだ。 ◆なぜ無殺菌のものとそうでないものがあるのか? ◆無殺菌のものはほんとに安全か? …ということは当然気になるが、結論から言うと、全然問題 ないようだ。というか、その品質管理体制は日本ではちょっと 考えられないほどで、各種数値基準の厳しさはもとより、 例えば、「ボルヴィック」ではその源泉の周囲5kmを保護区域 にして、建物を建てたり地下を掘ったりということを禁じている。 しかも採取した水はその場でボトルに詰められる。 これが日本のものとなるとそうはいかない。源泉の近くでゴルフ 場開発をしているかもしれないし、採取したその場所でボトリング というような環境はほとんど不可能。つまり、ヨーロッパのミネラル ウオーターは「殺菌しなくてよいほど安全」で、日本のような環境 だと、逆に殺菌処理しなければ危険、ということなんだろう。 ちなみにミネラルウオーター先進国であるヨーロッパの消費量を 見ていると、フランスで109リットル、イタリア132リットル、 日本は4.5リットル。 ◆硬水と軟水の違いは? 軟水というのは、カルシウムとかマグネシウムといった成分の 少ない水。硬水は逆にこれらが多い水。 日本の水は軟水。ヨーロッパでは硬水が多い。
硬水はご飯を炊いたり、お茶や紅茶をわかすのにはむかない が、ミネラル分が豊富で、ヘルシー。 「ヴィッテル」などは代表的な硬水だ。 ちなみに日本に(正規に)輸入されている中で、もっとも「硬い」
水は、「やせる水」として一時ブームになった「コントレックス」で カルシウム含有量はなんと467mg。
◆硬水の飲み味 まあこれは好き嫌いの世界だからなんともいえないが、カルシウム 分が多いと味わいは硬く感じられ、マグネシウム分が多いと苦み が感じられるそうだ。 私もミネラル分の補給のためにと思い、ヴィッテルを一ケース買って みたが、その硬さにちょっと僻々して、「アルカリイオンの水」に戻し てしまった。 考えてみれば、カルシウム分が多いといっても、含有量はmg単位で、 牛乳の 数十〜数百分の1にすぎないわけだから、カルシウム補給などの目的 なら、牛乳を飲んだほうが早そうだ。 ◆未開封のボトルは劣化するか? 去年の夏頃にケースで購入したエヴィアンの置き場所がなかったので、 クルマのトランクに入れっぱなしにしておいた。夏場は60度を超える車内 で一年近く放置されたものだ。そのエヴィアンを今回コンビニで購入した 最新のものと比較試飲?してみた。 色やにおいはもちろん変化なし。味は冷やして飲むとほとんどわからないが、やや温度が上がってくると、後味になんとなくヌルッとした違和感が感じられる。まあ気をつけてなければ気がつかない程度だけど、抜栓してなくてもやっぱり過酷な環境に長くおかれると劣化するのだろうか? ということで、次は機会があれば、賞味期限切れのボトルとの比較試飲?をしてみたい。(^^; |