今さらどうしてと言われるかもしれないがちょっとだけ繁盛していただいて
末長く続けていただきたい宿を紹介したいと思います。

ちょっとだけと言うのは、もちろん大繁盛していただきたいのはやまやまですが、
あまりに繁盛し過ぎて私の泊まりたい時に空きが無いのでは元も子も無いからです。

でもあまりにも暇すぎて廃業されるのが一番困るのでここで紹介します。

まず１番が　塩沢スキー場の富井旅館　025-782-0643予約は直接電話してください。

何と言ってもここが１番、その訳はゴハンがおいしいから、これを超える理由はありません。
今迄ニッポン全国いろんな所に泊まりましたけどこれ以上おいしいお米に出会った事はありません。
とにかく南魚沼地方でも１番と言える程好条件の田んぼの持主がやっている宿で出て来る自家製の
お米、この米だけを食べに行くだけでも価値があると思える程おいしいです。

２番目はやはりお酒でしょう。私は普段はビール派なんで最初に泊まった時はいつものように夕食に
ビールを注文してそれから御飯を、ところがこれが大きな間違い、御飯がうますぎてビールがまずい、
そもそもこんなうまい米を前にしてビールなんぞ飲んでいる場合では無い、半分のこったビールは後回
しにして御飯を食べていると富井さんが様子を伺いに、

富井「ビールもう飲まないの？」、

私「御飯がおいしすぎてビールどころじゃありません」、

富井「じゃいいもの持って来てあげる」、

一升瓶とコップを持ってニコニコしている富井さん「まあ飲んでみて」、

注がれた透明な液体を口元へ運ぶと何とも爽やかな香りとまろやかなのど越し、
日本酒とは思えない程上品で癖のない味で今迄飲んだ事のある飲み物の良い所だけを集めたよう
な味とでもいえば良いのか、ただただ美味しいとしか表現のしようが無い程の美味しさ、

私「これはもう日本酒じゃ無いですね、例えようのないくらい美味しい」

富井「欲しくったって簡単には手に入らないお酒だもの、俺だって長年の付き合いで
やっと売ってもらってるんだから」

私、納得、、

まあ幻の酒はよほど運が良く無ければ飲めないにしても、ここで出て来る八海山や久保田は一味違います。
もしこれを読んで泊まってみようと思ったあなた、幸運を祈る、もちろん幻の酒が出て来る事を、、

ちなみに建物の方はお世辞にも立派とか綺麗とは言えませんが昔ながらの農家の民家を改造した
スキー宿という感じで私は好きです。旅館はスキーシーズンだけでは無く１年中やっているので
夏に避暑を兼ねてツーリングの途中に立寄るのも良いかもしれません。

余談になりますが私はたぶん日本で一番ボロボロのホテルに泊まった事があります。その名も
地蔵峠ホテル、ホテルとは名ばかりの建物、木造二階建てのまるでお化け屋敷のような建物、
もう20年くらい前になりますが３泊くらいしているにもかかわらずあまりハッキリとした記憶
が無いのです。当時８０は過ぎていると思われる老夫婦がやっていた宿ですからもうたぶん無
いでしょう。でももう一度存在を確認しに行きたい所ではあります。もしこの文章だけでわか
る方でその後を御存じの方は御連絡下さい。


次はまたそのうちに、、、