
このシリーズは新しいものを見つけ次第に増やしてゆきます。
職種の順不同・時間も不同・場所も不同…つまり、何もかも不同ということ。
一言でいえば、ゆきあたりばったり、気ままな写真集みたいなものですね。
このシリーズは、私のアルバムから見つけ次第に追加して行きます。
自然増殖シリーズとでも名づけましょうか。
路上の絵師・・・地面絵描き
ウイーンの繁華街グラーペンの路上に、ぺったりと腰を下ろして石畳に色チョークで絵を描いていた女性。周りの人目を気にすることも無く、一心に描いていた。
こちらは、オーストリアのザルツブルグ。人通りの多いゲトライゼ・ガッセの路上で、丹念に楽聖モーツァルトの肖像を描いている。さすがモーツァルト生誕の地。だがね、よく見るとなんだかチョコレートの缶の蓋か箱のようにも見えるのだね。
イタリアのマントヴァでは、ドゥカーレ宮殿の近くの広い歩道の石畳の上に3枚ほと゜の作品を描いていたのは女性。中央には塔のような建物を、こちら側のアーチごしに描いているが、どこだろう?
今まで各地で見てきた路上の画家の主題は、キリスト一代記か聖書に題材をとったものが多かったが、彼女は手前に見えるもののように、肖像画や、向こうで描いている群像のように彼女オリジナルな人物画が得意なのかも知れない。
北イタリアのヴェローナでは、女子画学生が午後遅くのマッツィーナ通りの路上に、傍らに絵葉書を置いて、聖母子像を描いていた。見られるとおり、かなりの大作。
街角の演奏家・ミュージシャン
ウイーンのケルントナー・シュトラッセは知らぬ者のない繁華街。夕暮れ時になると、どこからともなく、たくさんの演奏家が集まってきて、腕前を披露する。が、彼ら、彼女らの前に置かれてヴァイオリンケースや小箱に、投ぜられる小銭の多寡は、技巧の上手い下手には関係がないらしい。・・・この姉弟は幾つぐらいだろうか?姉が小学校の上級生、弟は二つ下くらいだろう。二人での合奏、姉、弟それぞれのソロ。曲目は初心者用の、あるいは少し上の練習曲程度のもので、腕前もたいしたことはない。
が…、そこらに並み居る他のミュージシャンより、余ほど見入りは良いと見た。親子づれの母親が、子供に小額紙幣を持たせて、ヴァイオリンケースに入れてくるようにと指示し、子供がちょこちょこ走って入れてくる、と言った情景が繰り返されていた。一生懸命に演奏している様子、かわいいと言う利点が稼ぎのもとになっている。「かわいい」がキーワード。
このハープ演奏家は、音楽学校の学生だろうか。ヴァイオリン姉弟のすぐ傍で、小品の演奏を繰り返していたが、腕前は当然ぐんと上なのに、可哀相なほど小箱の中身は少数のコインばかり。
また、この大きな楽器をここまで運んでくるのも大変だろうなと思った。
まるで日本のチンドンヤそっくりに、ドラムを背負い、口元にハーモニカ、手にはギターを抱えて、一人合奏をやっているミュージシャンや、コップに入れた水の量を加減してメロディーを叩き、傍の簡単なキーボードと合奏するなどしているミュージシャンたちも、結構、健闘していた。