【ヨーロッパ写真帖】

Stein Am Rhein

壁絵の町

シュタイン・アム・ライン 

 シュタイン・アム・ラインはボーデン湖の西の入り江にあたるウンター湖がライン川に流れ出ると
ころ、ライン川の右岸にある魅力のある小さな町。中世風の外観を無傷のままにとどめ、旧市街は木
骨組の美しい家々が建ち並ぶ。特にメインストリートの両側の建物の外壁には、描かれた壁絵により
赤牛の家、白鷺の家、ペリカンの家、太陽の家など絵のモチーフにより呼び習わせている。

町から2.5キロ離れた山の上のホーエンクリンゲン城から眺めた
シュタイン・アム・ラインの町なみ

 ライン川に沿ったシュタイン・アム・ラインの町は、中世期そのままの面影をとどめた旧市街…しかも、市庁舎広場と続くメインストリートのハウプトシュトラッセには、古色蒼然とした建物の全ての外壁に、17〜18世紀の壁絵が見られる。これほどの密度で壁絵が見られるのは珍しいのではないか。また木骨組と優雅な出窓も同時に堪能できる。

町の横を流れる大河ライン

 

 

    

                          赤牛が描かれている『赤牛亭』

   この家は壁に描かれた赤い牛の絵により「赤牛亭」と呼ばれている建物の部分。A・シュムッ
ガーが1615年に描いた壁絵。壁絵には宗教画がよく題材になっているが、ここではこの町、この
地方に伝わる話や歴史を主題にしている絵が多いように感じた。

 

  

出窓の腰の所にも壁絵が描かれている

 壁絵通りの中心にあった大きな建物の壁一杯に壁絵が描かれている。町の歴史の一場面かな、など
と想像したが、描かれている壁面が高いのでよくわからない。

  

 左の壁絵は、建物の壁面いっぱいに描かれた壁絵の一部であるが、描かれた主題がちょっと気にな
る。というのは、姦通・密通がバレたとき、昔の日本なれば、〔二つに重ねてバッサリ〕という処刑
が行われたそうだが、二人を裸にして晒し者・・・というのも、色々の国で行われたようだ。
 左の女性のオナカが大きいのは、妊娠しているのではなかろうか。通りがかりの人々が、好奇心に
かられて見上げていた。

 右の写真は、泊まったホテルの窓から見えた教会の塔(?)破風の角に中国の龍の頭のような吐水
口がなんとも面白かった。
 ライン河畔にたつホテルの私の部屋からは、旧市街の方向が良く見えた。上の写真は目の前に聳え
ているザンクト・ゲオルグ修道院の尖塔の上部、スッキリとした色合いが好ましいが、帰国してから
写真を引き伸ばしてみると、尖った三角屋根の裾に、奇妙なものがついていた。教会の建物の雨水を
吐き出すところに、よく怪獣の飾りが使われていたりするが、これは一見、龍のように見えた。

 

 町衆の集会だろうか。真ん中で演説している男はなにかアジテーションをしているのか。町の歴史
の一場面だろうか。

壁絵通りの一方の入口

 私の泊まったクロスタターホフ・ホテルのすぐ近くの通りの入口。シュタイン・アム・ラインの壁絵はここから始まっていた。


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