【ヨーロッパ写真帖】…コルドバ(2)

コルドバ(スペイン) A
コルドバは、スペイン南部を貫流するグアダルキルヴィル川の中流域の右岸に、2度にわたって輝かしい文明の首都が置かれた古都であり、ローマ統治時代、イスラムのカリフ支配化の時代、レコンキスタでイスラムを追放しキリスト教徒の世界となってから現代に至るまで、実に幾多の変遷を経てきた町で,複雑な文化の影を色濃くとどめている魅力的な町である。
第1回では、メスキータ(イスラムのモスク)を紹介したが、今回は花の小路、ユダヤ人街と花と緑に彩られた美しい「パティオ」(中庭)を紹介する。
花の小路とパティオ
メスキータの北には有名な「花の小路」の周辺にも、網目のように路地が広がっていた。真っ直ぐな通はない。蜘蛛の巣のような・・・文字通り路地裏にも、美しいパティオが通りすがりの人々に見られるよう開放されている。

狭い路地に面した外壁には、沢山の鉢。私の訪れたのは3月末だったので、いくら南国とは言え、花の季節には早すぎたのが悔やまれた。眼をつむり、これらの鉢に溢れるように花が咲き盛っている光景を想像するしかない。


ここにスタイルの違った二つのパティオを並べてみました。右は緑の配置がちょっと日本の庭園風、左は壁のモザイクタイルといい、陶器の絵皿をたくさん掛け並べたアラベスク風。下はなんととなく南国風。



花の小路の路地は花の季節には早い3月だったためか、人通りも少なく、ひっそり閑としていた。袋小路の奥に白いテーブルセットが並べられていたカフェ、どこへ通じるとも判らない曲がりくねった小路。落ち着いた旅情をかきたてる。

私が一番気に入ったパティオ。上は路地から眺めた入り口で、門扉の中は羊歯のような植物の鉢がいっぱい。春には花が咲くのだろうか?真ん中の胸像がアクセント。

いずこのパティオもそれぞれ工夫を凝らし、通行人、旅人に安らぎをもたらしている。コルドバでは街中の規模で、年に一度「パティオのコンクール」を開催していると言う。次にスペインを訪れる機会があれば、是非、見てみたい。

西欧のアパートメントは枡形をしていて、夫々の部屋には中庭から入るらしいが、パリで幾つか中庭まで入ってみたが、ごく殺風景だったような記憶(思いこみ?)がある。しかし集合住宅以外の個人住宅がとどうなっているのかは知らない。だがコルドバではパティオが観光名所のように有名になっているのは、何時頃からの慣わしだろう?
通からパティオまてでの通路も、大理石やモザイクタイルを敷き詰め、壁も美しくタイルで飾られていた。
《ポトロ広場》

ポトロ広場
ポトロとはスペイン語で<子馬>のこと。この広場の中には16世紀に作られた噴水があり、噴水のてっぺんに子馬の像あ゛あるので、この名がついたという。

噴水の前に、ドン・キ・ホーテの作者セルバンティスが泊まったという旅篭「ポトロ」があり、現在は上の写真に見られるように国営の民芸品店「アルテスパーニャ」がある。これで国営?と首を傾げたくなるような、何処にでも有る土産物屋だ。あんちゃんのような店番が椅子を持ち出して、所在無さげに観光客がくるのを待ちわびていた。
《ユダヤ人町の街角》


ユダヤ人街の土産物屋 ユダヤ人街でみかけた少女

メスキータの外で地図を広げていたバックパッカーと観光客の二人連れ