【ヨーロッパ写真帖】
クロ・ド・ヴージョではワイン品評会事務所への道
下戸の私が訪れたことの有るヨーロッパのワイン産地は、フランスのボルドー、アルザスのワイン
街道に点在する小さな村や町、それと今回紹介するクロ・ド・ヴージョ。ドイツではラインガウとモ
ーゼル川流域のコッヘムとドクターワインで知られるベルンカステルくらいのものです。
日本酒なら小さな猪口で三杯、ビールなら小コップ一杯でダウンするという情けない身。宝の山に
入りながらワイナリーを訪れても、ろくに試飲も楽しめない。しかし、何処にしても周辺の風景は言
い表すことが出来ないほどいいのである。
ブルゴーニュはローマ時代からブドウが栽培されているワインの名産地。名高いコート・ドール…
黄金の斜面と呼ばれる地域には、5万2500エーカーに及ぶブドウ畑を5000余りのブドウ農家があり、下
戸の私でも名前くらいは知っているシャンベルタンやロマネ・コンティなどのワインを醸造している
ワイナリーが点在している。
ディジョンからバスでクロ・ド・ヴィージョを訪れたのは1990年の秋10月。蔦の葉が真っ赤に紅葉
する時候。しかし視野一面に広がるブドウ畑はまだ緑が色あせてはいず、さすがコート・ドールの風
景だった。
クロ・ド・ヴージョではワイン品評会事務所の門
クロ・ド・ヴージョではワイン品評会事務所を訪れました。上の写真のように事務所というよりは、
ワイナリー博物館のよううな構えの昔風の建物。がっしりした、大屋根、石造りで、中にはブドウ収
穫に使われた器具や、ワイン醸造所のような作りの内部を見学した。。
ワイン醸造の歴史を展示している建物の入口
門を入ると広い中庭があり、大屋根の建物の向こうに小さな中庭があり、ブドウを収穫する農
民の銅像がたっていた。
中庭への門 門を入ると中庭には花車が飾られていた
作業用の建物とその中庭に置かれていた<花グルマ>が、なんとも言えぬ風情。
ブドウ畑 クロ・ド・ヴージョの風景
周辺は街道の方向以外は、地平まで見渡す限りのブドウ畑が続いていた。ブルゴーニュワイン産
地は、パリ方向からA31街道からA6街道の西に、ディジョンから南へボーヌから更に南に広がって
いる。
栽培されているブドウの品種は、ピノ・ノワール(黒)とピノ・シャルドネ(白)。最近の当たり
年は1961、69、71、76、78、83年とか…いささか古い資料だが。
ワイナリー シャトウ・ド・ラ・ツール
近くには「CHATEAU DE LA TOUR」という文字が屋根の下の壁面に書かれたワイ
ナリーが見えていた。
葡萄はもうすぐ収穫期を迎える
もう、あらかた収穫を終えたように見えていたが、摘み残したのか良く熟れたブドウが葉陰に見えていた。つまんで口に入れると、芳醇な甘さが一杯に広がる。
クロ・ドゥ゛ージョのワイン品評会事務所の見学を終え
て、バスでディジョンに帰る道すがら、シャンベルタンの
町を通ったとき、右の写真のような石碑が立っているのを
見た。ブドウ畑で働いている農婦の像が見られた。
かのナポレオン・ポナパルトがこよなく愛し、各方面へ
の戦争に際し、シャブリ・シャンベルタンの樽をたくさん
馬車に積み込んで戦場に向かったと言う。
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