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動画のデジタル化

DVDの活用を中心に


目次
1.DVD関連ソフト
  VAIOにインストールされている動画ソフトなど12本の比較検討を行った。
2.DVDに関するおおまかな知識のまとめ
  DVD制作に関するおおまかな知識の整理を行った。
3.動画の基礎用語
  DVD関連ソフトに関係する動画の基礎的用語をまとめた。
4.動画関連ファイル形式
  DVD関連ソフトに関係する動画と音声に関するファイルをまとめた。
5.私のDVD制作法
  現時点でのDVD制作法に対する私の基本的な考え方をまとめた。


今年の私の大きな目標は、動画(ビデオ、ムービー)のデジタル化である。これに関連する書籍や雑誌を調べてみると、情報量はかなりあるものの、体系付けられていなかったり、断片的であったり、偏っていたりして満足することができなかった。

そこで、自分のために現時点での「動画のデジタル化」に関する情報をまとめた。その中でもビデオをDVD化することに重点を置いた。もちろん、未だ十分消化できていない上に、技術革新の速度が非常に大きいため、今後大幅な追加、修正は必要になると思っている。


1.DVD関連ソフト

動画に関係する書籍や雑誌を読むとおびただしいほどのソフトの紹介や解説がある。しかし、一方的であったり、一面的であったり、古いバージョンのものであったりであまり満足できない。そこで、実際に自分で試してみることのできるソフトに絞って、比較検討をすることにした。

私のパソコンはVAIOのRz70pという動画に強いハードで、プレ・インストールされている動画関連ソフトも、「Adobe Premire 6.0」を含めて、有名なソフトが多い。そこで1)このVAIOにプレ・インストールされているSONYオリジナルソフト5本、2)同じくプレ・インストールされている他社の動画関連ソフト3本、3)それらのアップグレード版2本、そして4)ダウンロードしたり購入したもの2本の合計12本のソフトについて検討した。

その内訳は
VAIOプレ・インストールのSONYオリジナルソフト
「Click to DVD」「Simple DVD Maker」「DVgate」「Giga Pocket」「MovieShaker」 5本

VAIOプレ・インストールの他社ソフト
「RecordNow DX」「TMPGEnc DVD Source Creator for VAIO」「PowerDVD XP」 3本

VAIOプレ・インストール他社ソフトのアップグレード〜バージョンアップ版
「Premier 6.5」「DVDit!2.5 SE」 2本

新規ダウンロードソフトと新規購入ソフト
「Windows Movie Maker 2」「MyDVD 4.0」 2本

検討した項目は
1)適応:このソフトを選択するのに適した条件
2)長所:他のソフトにない優れた点
3)欠点:惜しい点
4)入力:入力の方法やファイル形式
5)出力:書き出すファイルの形式や書き込むメディアの種類
6)収録:DVDに焼き付ける場合の転送レート
  の6項目である。
10本以上の動画ソフトについて共通の基準項目で比較検討した報告はWebサイトを検索しても見つからない。

これまでパソコンソフトの比較したことがないわけではないが、これほど多くのソフトを対象にして、共通の基準項目について比較検討をしたのは始めてである。全てのソフトのヘルプファイルを調べるとともに、各ソフトを実際に起動して調べることも行った。

この作業に2ヶ月以上の時間を費やしたが、それは今年からの目標である「動画のデジタル化」を行うに当たって、どのソフトを活用するか、使い分けをするかを決めるために私にとって必要なまじないだった。回り道をせず、どれか一つのソフトにしぼって、それを使いこなしていけばそこそこの成果は得られるのは分かっている。しかし、ある程度自分が納得できるところまでは調べ、体系づけておきたいと思うのは恐らく性格的なものがあるのだろう。


A<単独DVD作成ソフト>

「単独DVD作成ソフト」というのは、他のソフトの力を借りないでも、素材の取り込み、簡単な編集、MPEG2ファイルへのエンコード、簡単なオーサリングをしてDVDに焼き付けることができるソフトである。

1.「Click to DVD」おまかせコース(SONY)プレ・インストール
  適応:DVカメラで撮影したテープの動画を、そのまま超簡単にDVDに焼く時
  長所:1)超簡単に1クリックで動画をDVDに焼き付けられる
      2)メニュー画面のデザインを選択できる
      3)メニュー画面に作品名を書き込める
  欠点:1)取り込む動画の範囲、取り込んだ動画の編集ができない。
      2)外部機器からの取り込み以外の素材は使えない
      3)BGMを選べない
      4)チャプターメニューを付けられない
  入力:外部機器から取り込み
      1.DV機器(i.LINK端子)2.アナログ機器(アナログ入力端子)
  出力:DVDに焼付け
  収録:転送レート 8Mbps 4Mbps 1.41Mbps

2.「Simple DVD Maker」(SONY)プレ・インストール
  適応:ビデオカプセル、またはプレイリストからDVDを簡単に作れる
  長所:1)ビデオカプセルのほか、DV-AVI MPEG1 MPEG2 にも対応している
      2)プレイリストにも対応している
      3)操作が簡単
      4)音声のドルビーデジタル2ch圧縮に対応しているので標準画質で
        2時間40分の映像を記録
      5)ビデオCDを作れる(CDにも動画を焼ける)
      6)高画質(10Mbps)でも焼くことができる
  欠点:1)メニュー画面が貧相(トラックの開始シーンが並ぶだけ)
  入力:1)ビデオカプセル、プレイリスト(Giga Pocket)
      2)MPEG1/2
      3)DV-AVI
  出力:DVDに焼付け、CD焼付け
  収録:DVD(4.7GB)転送レート10Mbps(1:00) 8Mbps(1:18) 4Mbps(2:40)
     CD(650MB) 転送レート10Mbps( 9分) 8Mbps(11分) 4Mbps(23分)

3.「Click to DVD」(SONY)プレ・インストール
  適応:DV機器から取り込んだ映像を素材にして、かなり本格的なDVDビデオを
     作成できる
  長所:1)素材はDVDカメラとアナログビデオ機器から取り込んだ動画
      2)HDに保存の動画(DV-AVI)、MPEG1/2、ビデオクリップ)も素材となる
      3)写真(JPEGなど)も素材となる(動画とは独立した表示で)
      4)簡易編集ができる(削除、移動、分割、結合などを使って)
      5)写真集、スライドショーも個別、動画と並存で収められる
      6)メニューのほかに、チャプターメニューも付けられ、文字の色、大きさを
        変えられる
      7)トランジション効果やBGMを加えたスライドショーも作れる
      8)収録可能時間60分、90分、120分の画質が選べる
      9)作業状態をプロジェクトファイルとして保存可能
  欠点:1)メニュー画面の背景は選択で、オリジナルの背景は作れない
      2)作品名、チャプターメニューの位置を変えられない
  入力:1)外部機器から取り込み1.DV機器(i.LINK端子)2.アナログ機器(アナログ入力端子)
      2)MPEG1/2
      3)DV-AVI
      4)ビデオカプセル(Giga Pocketで作成)
      5)静止画ファイル(.jpg .bmp .gif その他)
  出力:DVDに焼付け
  収録:転送レート 8Mbps(約1時間) 4Mbps(約2時間) 1.41Mbps(約3時間45分)

4.「MyDVD 4.0」(SONIC)購入
  適応:単独DVD作成のほか、別のソフトで作ったファイルからDVD作成。ビデオ
      CDも作成可能。無料のMicrosoft「Windows Movie Maker 2」からDVDを
      作成できる現在唯一のソフト
  長所:1)素材はDVDカメラとアナログビデオ機器から取り込んだ動画
      2)HDに保存の動画(AVI、MPEG1/2、Windows Media ファイル)も素材と
         なる
      3)写真も素材となる
      4)簡易編集ができる
      5)メニューのほかに、チャプターメニューも付けられ、文字の色、大きさを
         変えられる
      6)メニュー画面にオリジナルの背景を付けられる
      7)チャプターに動画も付けられる
      8)スライドショーも個別、動画と並存で収められ、トランジションやBGMを
         付けられる
      9)DVDメディアから読み戻して、データを再編集することができる
  欠点:1)ほとんどのオーサリング機能が自動的に処理される
      2)作品名、チャプターメニューの位置を変えられない
  入力:1)外部機器からの取り込み1.DV機器(i_LINK端子)2.アナログ機器(アナロ
       グ入力端子)
      2)MPEG1/2
      3)DV-AVI
      4)WMV(Windows Media Video)
  出力:DVD焼付け、CD焼付け


B<複数ソフトの組合せによるDVD作成>


●素材取り込みソフト
1.「DVgate」(SONY)プレ・インストール
 a「DVgate Motion」
  適応:Adobe Premierで編集するDV-AVI、WAVファイルをDV機器から取り込む
     場合
  長所:1)SONYのDV機器からの取り込み、Adobe Premiereとの連携に最適
      2)Adobe Premiereで編集したDV-AVIをDVテープへ書き出すのにも最適
      3)DVカメラを介して、BGMやナレーションを WAVファイルで収録できる
  入力:1)外部機器からの動画の取り込み(DV機器、アナログ機器)
      2)DVカメラを介して、オーディオ機器からBGM用音声の取り込み
        (16bit 48kHz)
      3)DVカメラを介して、マイクからナレーション用音声の取り込み
        (16bit 48kHz)
  出力:1)DV-AVI
      2)WAV(16bit 48kHz)
      3)DVテープへ書き出し
      4)アナログテープ(VHS)へ書き出し

 b「DVgate Still」
  適応:DVテープから静止画の取り込み
  長所:1コマの静止画キャプチャーと連続30コマのキャプチャーもできる
  入力:外部DV機器から静止画の取り込み
  出力:静止画ファイル(.BMP .JPG .GIF .TIF など)

 c「DVgate Assemble」
  適応:SONY製DV機器の映像処理の基本的なソフト
  長所:「DVgate Motion」と「DVgate Still」出力ファイルの編集専用に特化
  欠点:カット、トリミング、並べ替え、結合程度の簡単な編集しかできない
  入力:1)DV-AVI
      2)静止画像(.BMP .JPG .GIF .TIF など)
  出力:1)DV-AVI
      2)MPEG1(1.4Mbps 長時間)
      3)MPEG2(4Mbps 標準)
      4)MPEG2(8Mbps 高画質)

2.「Giga Pocket」(SONY)プレ・インストール
  適応:TVの録画と、録画ファイル(ビデオカプセル)の保存、録画ファイルの再生
 a「Giga Pocket」
  入力:TVから取り込み
  出力:ビデオカプセル

 b「Giga Pocket エクスプローラ」
  適応:ビデオカプセルとMPEGファイルの変換、ビデオカプセルをDV-AVIに変換
  入力:1)ビデオカプセル
      2)MPEG1/2
  出力:1)ビデオカプセル
      2)MPEG1/2
      3)DV-AVI

3.「RecordNow DX」(DigiOn)プレ・インストール
  適応:音楽CDのオーディオファイルをWAVファイルに変換
  長所:プレ・インストールソフトで、操作も簡単
  入力:音楽CDからの音声の取り込み
  出力:WAVファイル


●編集加工ソフト
1.「MovieShaker」(SONY)プレ・インストール
  適応:多くの種類の入力素材、多くの出力形式、普通の編集機能、シェイクを
     作成できる
  長所:1)代表的な動画、静止画、音楽ファイルを別々に読み込める
      2)BGMとナレーションを別々に付けられる
      3)シーンの切り替えにトランジションを付けられる
      4)各ファイルのトリミングができる
      5)文字、エフェクトを付けることができる
      6)素材をランダムに組み合わせた「シェイクという」30秒ものを作れる
      7)12種類のファイル形式で出力できる
      8)外部機器から動画を取り込むこともできる
      9)「DVgate」→「MovieShaker」→「DVDit SE」の組み合わせは優れている
  欠点:1)編集を終えて書き出す前に全体のプレビューをすることができない
      2)オーサリング機能はなく「DVDit SE」などで読み込む必要がある
      3)外部機器からの取り込みは、「DVgate」を使うほうが効率的。
  入力:1)動画(MPEG1/2、DV-AVI、Quick Time、など)
      2)静止画(.BMP .JPG .GIF など)
      3)音声( WAVE[.WAV] AIFF[.AIF] MP3[.MP3] )
      4)外部機器からの取り込み(DV機器、アナログ機器、MICROMV機器)
  出力:1)MPEG1/2
      2)DV-AVI
      3)Quick Time
      4)RealVideo
      5)MICROMV
      6)DVテープへ書き出し
      7)アナログテープへ書き出し

2.「Premier 6.5」(Adobe)プレ・インストールの6.0版からバージョンアップ
  適応:VAIO用プラグイン「VAIO Edit Components」と「DVgate」を合わせると、
     SONYのDVを高画質で快適に編集できる
  長所:プロ級の最高級な編集ができる
  欠点:使いこなすのが困難
  入力:1)DV-AVI
      2)外部機器からの取り込み(デジタル機器、アナログ機器)
  出力:1)DV-AVI
      2)MPEG1/2
      3)QuickTime
      4)RealMedia
      5)Windows Media
      6)アニメーション GIF

  VAIO Edit Components(SONY)プレ・インストールのバージョンアップ版
   「VAIO Edit Components」は Adobe Premiere 6.5の編集環境を大幅に
    改善するプラグイン
   1.ソニー独自のソフトウェア。DVコーデックを使用して、編集中のプレビュー
    作成や、ムービー作成における画質劣化を抑える。
   2.完成した作品のファイル出力時に、ファイルを分割せずに出力するAVI2.0形式と、
    2GBごとに分割出力させる従来の方式(AVI1.0形式)を選択することが可能。
   3.ソニー独自のソフトウェアDVコーデックを使用した高画質なムービーの
    プレビューをi.LINK端子から出力することができる。
   4.ビデオ出力端子を持つバイオでは「DV−アナログ切り替えツール」を使用する
    ことにより、ビデオ出力端子とテレビを接続して映像を確認することができる。

3.「Windows Movie Maker 2」(Microsoft)ダウンロード
  適応:Windows MediaファイルをMPEG2に変換できるソフト(例えばMyDVD)を
     使えば、DVDに焼くことができる
  長所:Windows添付ソフトで無料、ムービーの取り込み、編集、保存が
     これだけで可能
  欠点:保存ファイルがMicrosoft独自の形式。
  入力:1)DVテープからの取り込み
      2)ビデオ: .avi、.mpg、.wmv
      3)画像: .bmp、.gif、.jpg、.tif、.wmf
      4)オーディオ: .aif、.au、.mp3、.wav、.wma
  出力:Windows Media(拡張子は.wma、.wmv)


●エンコードソフト
1.「TMPGEnc DVD Source Creator for VAIO」(PEGASYS)プレ・インストール
  適応:バイオで作成した大きい動画ファイル(最大5時間)を1枚のDVD-Videoに
     収録する
  長所:1)長時間のDV-AVI、MPEG2動画を最適な画質・サイズに変換できる
      2)ソニー DV-AVI、MPEG-2デコーダに完全対応しているので画質低下なし
      3)音声をドルビーデジタルオーディオ(AC3)の音声ファイル(.ac3)だけで
        出力
      4)複数入力した動画ファイルを全て結合してエンコードを行うことができる
  欠点:エンコードには、映像の長さの2〜3倍相当の時間が必要
  入力:Giga Pocket、MovieShaker、DVgate AssembleのDV-AVIとMPEG2、
      Adobe Premiere 6.5のDV-AVI
  出力:MPEG-1、MPEG-2ビデオ形式、「DVDit! SE」でのみオーサリング可能
  収録:動きの少ない部分でビットレートを下げる可変ビットレートで、画質を
     落とさず長時間収録可能


●オーサリング・ライティングソフト
1.「DVDit!2.5 SE」(SONIC)プレ・インストール版からの有償アップグレード
  適応:本格的DVDビデオ制作。TMPGEnc DVD Source Creator for VAIO に
     対応。ビデオCD作成可能
  長所:最高級のオーサリング機能
  欠点:使いこなすのがやや難しい
  入力:1)MPEG1 352x240
      2)MPEG2 720x480
      3)AVI
      4)QuickTime
  出力:DVD焼付け、CD焼付け

2.「Simple DVD Maker」(SONY)プレ・インストール
  適応:単独DVD作成のほか、別のソフトで作ったファイルからDVD作成。
      ビデオCDも作成可能。
  長所:使いやすく、高画質(10Mbps)のエンコードが可能
  欠点:オーサリング機能なし
  入力:1)MPEG1/2
      2)DV-AVI
  出力:DVD焼付け、CD焼付け

3.「Click to DVD」(SONY)プレ・インストール
  適応:単独DVD作成のほか、別のソフトで作ったファイルからDVD作成。
  長所:そこそこに見栄えのするメニューが作れる
  欠点:サンプルの中からの選択になり、オリジナリティーは少ない
  入力:1)MPEG1/2
      2)DV-AVI
  出力:DVD焼付け

4.「MyDVD 4.0」(SONIC)新規購入
  適応:単独DVD作成のほか、別のソフトで作ったファイルからDVD作成。ビデオ
      CDも作成可能
      無料のMicrosoft「Windows Movie Maker 2」からDVDを作成できる現在
      唯一のソフト
  入力:1)MPEG1/2
      2)DV-AVI
      3)WMV(Windows Media Video)
  出力:DVD焼付け


C<DVDバックアップソフト>

1.RecordNow DX (デジオンDigiOn)プレ・インストール
  適応:DVDのバックアップを取り、複製を作る。1枚約60分


D<DVDビデオ再生ソフト>

1.「PowerDVD XP」(CyberLink)プレ・インストール
  適応:DVD-ROMドライブやDVD-R/RWドライブなどでDVDビデオを再生する


E<DVD制作のためのソフトの選択>

私は時と場合に応じて、簡単な方法から高度な方法まで、以下のいずれかを選ぶことにしている。

「DVgate Motion」→「Premier 6.5」
1.Simple DVD Maker」:メニュー画面はトラックの開始シーンのみ
2.「Click to DVD」:メニュー、チャプターメニュー、スライドショー
3.「DVDit ! SE」:メニュー、チャプターメニュー
4.「MyDVD 4.0」:メニュー、チャプターメニュー、スライドショー
5.「TMPGEnc DVD SCforVAIO」「DVDit! SE」:長時間録画、メニュー、チャプターメニュー


2.DVDに関するおおまかな知識のまとめ

<キャプチャー>

映像データをPCにとりこむことをキャプチャーと言う。

キャプチャの種類
1)アナログビデオキャプチャ
  1.アナログテープ(VHS、Hi8)
  2.アナログディスク(LD)
  3.TV
    アナログのソースからアナログ入力端子(コンポジットビデオ端子とSビデオ
    端子)を介し、「A/Dコンバータ」*を通して、PCにデジタルデータとして
    取り込む。

2)デジタルビデオキャプチャ
  1.デジタルビデオ(DV)
    DVカメラ(デッキ)とPCをi-LINK端子で接続し、DVテープのデジタルデータを
    取り込む。
  2.デジタルディスク(DVD)
    DVDビデオに保存されているデジタルデータを、リッピングソフトを使って、
    PCに取り込む

キャプチャするファイルの形式
1)AVI
  データの劣化の少ない低圧縮の「DV-AVI」で取りこむ。この形式は編集・補正
  等を行ってもデータの劣化が少ない。その後「MPEG1/2などに変換する。

2)MPEG1/2
  「MPEG1/2」で取り込む方法はリアルタイムに「エンコード」作業を行う。
  低圧縮のDV-AVIよりも高圧縮なので低容量で取りこめるが、編集/補正等
  には適さない。

<ビデオ編集>

1)編集
  元の映像等に変化を加えず、動画のいらない部分をカットして映像を作る
  (カット編集)
2)補正
  元の元の動画にに変化を加える。タイトル、BGM、エフェクト、トラジション
  などを加える

<エンコード>

AVIファイルをMPEG2ファイルに変換する。再エンコードは画質を劣化させるので、可能なら避ける方が良い。DVDに焼き付ける(ライティング)段階で再エンコードをする場合にその可能性がある。

<オーサリング>

DVDビデオにはMPEG2で映像が入っているが、ファイルの中身を見ても、MPEG形式で保存されているわけではない。文字や画像、音声、動画といったデータを編集し、チャプターやメニューをつけ、それらをまとめてDVDビデオの形式に変換するのがオーサリングである。

<ライティング>

オーサリングを済ませたMPEG2ファイルをDVDに焼き付けてDVDは完成する。データをDVDに書き込むことを「焼き付ける burn 」と呼ぶのは、メディアの「記録層」にレーザー光線を照射して加熱、変質させることで、通常のDVD−ROMやDVDビデオに似た状態を作り出すからである。

これに対して通常のDVD−ROMやDVDビデオは、金属製の原盤をディスクに押し付けることでデータを転写する「プレス製法」で作られている。

<DVDの複製>

バックアップソフトなどを使って複製を作る。

<DVDビデオの再生>

作成したDVDの再生は、家庭用DVDプレーヤーを使ってテレビのモニターで見るか、DVD−ビデオ再生ソフトを使ってPCのモニターで見る。


3.動画の基礎用語


●キャプチャ(capture)
コンピュータ関連では、変化を続けるデータに対し、ある時点の状態を捕捉して記録する場合に使われる。具体的には、音声(オーディオ)、動画(ビデオ)を、ハードディスクなどのデジタルメディアに、ファイルとして保存すること。「取り込み」とも言う。

・手動キャプチャ
外部機器で再生中の映像をの画面上で確認しながら、必要な部分だけをキャプチャする(取り込む)こと

・バッチ・キャプチャ
リストにしたがって、複数の映像を自動的にキャプチャする(取り込む)こと

・キャプチャ・デバイス
アナログ・コンテンツのオーディオおよびビデオのデータを外部からコンピュータに取り込み、デジタル・コンテンツに変換するために使う機器の総称。たとえば、ビデオ・デッキ、ビデオ・カメラ、キャプチャ・カードなど。


●A/Dコンバータ (analog to digital converter)
さまざまなアナログ信号をデジタル信号に変換するデバイスのこと。ADコンバータ、ADCとも呼ぶ。DAC(digital analog converter)と呼ぶこともある。


●圧縮(compression)
一定の手順にしたがってデータファイルを小さくする方法。圧縮したデータやファイルを元に戻す作業を「展開」「解凍」「伸長」(extraction)と呼ぶ。圧縮には「可逆圧縮」「非可逆圧縮」の2種類の形式がある。「可逆圧縮」はデータを変更せず冗長性だけを取り除く。この場合は圧縮したファイルを伸長しても劣化がない。

「非可逆圧縮」は、人間が画像およびサウンドをどのように認知するのかに関する知識に基づいて、ある程度のデータを削除する。展開した場合は完全に元のデータには復元されず、画質の劣化を伴う。圧縮率を上げればデータの劣化が激しくなり、下げれば音質や画質は向上するが、容量は増える。「非可逆圧縮」には MPEG ビデオ、JPEG グラフィックス、および Dolby Digital オーディオなどが含まる。

動画の圧縮は、「フレーム内圧縮」「フレーム間圧縮」に分けることもできる。「フレーム内圧縮」というのは1枚のフレームの中で人間の目には分かり難い部分を省いてデータ量を減らす方法で、理解しやすい。DVビデオカメラ(ハンディカム)ではこの圧縮方法により、データ(DV−AVI)は5分の1に圧縮されている。

それに対して「フレーム間圧縮」というのは、複数のフレームについて、変化のない部分(例えば背景)はそのまま流用し、変化のある部分(例えば話している人の口元)をデータ化し、そのデータの変化(例えば口元の動き)を別にデータ化する圧縮方法である。これによってデータ量を大幅に減らすことができるが、動きの多い場面は圧縮し難いことがある。また、フレーム間をまたいでいるため、フレーム単位での編集に向かない。MPEGはこの圧縮方法を採用している。


●AVIファイル(AVI file)
Audio Video Interleavingの略で、Windows上で動画と音声を再生するためにMicrosoft社が作ったファイル形式。ファイルの拡張子が「.avi」である。AVIファイルには、ファイルサイズが最大2Gバイトに制限されるAVI 1.0と、2Gバイトを超えるファイルにも対応したAVI 2.0がある。

一般的にオーディオやビデオデータを含むAVIファイルは、データ量が多くなるため専用のプログラム(コーデック)によって圧縮されており、それを表示/再生するためには専用の伸張コーデックが必要になる。

・DVコーデックのAVI
DV形式で圧縮されたAVIで、「DV-AVI」と略記する。AVIは様々な圧縮形式を持つことができるが、DVgate Motionで扱うことができるのは「DV-AVI」だけ。


●コーデック(codec)
データを圧縮/伸張するプログラム。COmpression/DECompressionを略してこう呼ばれる。容量の大きいデジタルビデオファイルなどを圧縮/伸張する際に用いられる。

ハードウェアで処理を行うものはハードウェア・コーデック、ソフトウェアで処理を行う(CPUで処理を行う)ものはソフトウェア・コーデックなどと呼ばれる。

例えば、拡張子が同じ.aviであっても、非圧縮、DVコーデック、MPEG4コーデックなど、圧縮時に使われているコーデックによって、画質やファイルサイズ、必要な再生環境が変わってくる。その形式に対応したコーデックがインストールされていないと、動画をエンコードすることも、動画を再生することもできない。

・DVコーデック(DV codec)
デジタルビデオカメラやビデオキャプチャカードに内蔵され、DV形式で動画の圧縮・展開を行なうソフトウェア。DV形式はMotion-JPEGに近い圧縮形式で、編集しやすいのが特長。ファイルサイズは他の動画圧縮形式と比べて大きくなる。DVコーデックはメーカーごとに開発が行われているため、実際は数種類のDVコーデックがある。


●DV(デジタル・ビデオ、ディーヴィ)
Digital Videoの略。1994年に決められた民生初のデジタルビデオ規格。従来のビデオカメラとは違い、テープに映像をデジタルデータとして記録するするため、編集や複製に伴う画質の劣化がない。画面サイズは720×480ピクセル、フレームレートは30fps、圧縮率は約1/5である。映像はMotion-JPEGによるフレーム内圧縮で、音声はサンプリング周波数48kHz、量子化ビット数16bitのリニアPCM2chか、32kHz、12bitのノンリニアPCM4ch。録画時間は標準カセットで270分、ミニカセット(Mini DV)で60分、80分。

・DVフォーマット
映像(画像)を圧縮する方式の1つで、1枚の静止画像をNTSCの場合(720×480ピクセル、1677万色)は約120Kバイトに圧縮できる。家庭用デジタルビデオ(DV)のフォーマット。DV形式、DV方式ともいう。

・DV機器
DV方式で映像を記録、再生する機器(デジタルビデオカメラレコーダーなど)のこと。

・DV-AVI形式
ビデオ画像の圧縮方式はDVと同じ方式で、ファイルフォーマットはAVI形式のビデオファイル。実質的にはDVカムからキャプチャしたデータをそのままファイル化しただけ。Windows上のDV編集では標準的な形式。


●DVD
CDと同じ直径で、CDの約7倍の情報を記録できるディスク。片面1層で4.7Gバイトの映像(8MbpsのMPEG2ファイルの場合は約1時間分、4MbpsのMPEG2ファイルの場合は約 2時間分)を記録できる。読み出し専用のDVD-ROM、DVDプレーヤーで再生可能で、一度だけ書き込めるDVD-R、書き換えもできるDVD-RW、などがある。


●DVDのアプリケーション規格
DVDのアプリケーション規格として、1)DVD-Video、2)DVD-VR(Video Recording)、3)DVD-Audio の3種類がある。1)DVD-Video は映像に MPEG-2 を採用した映像再生専用規格である。2)DVD-VR(Video Recording)は DVD-RW や DVD-RAM を使用して映像を記録するビデオレコードの規格。


●DVDビデオ(DVD-Video)
動画圧縮にMPEG-2を使い、133分の映像と音声が収録されたビデオディスク。画素数720ピクセル×480ピクセル、水平解像度約500本程度。音声はドルビーデジタル(AC-3)サラウンドとリニアPCMのどちらかで収録される。そのほかにオプションフォーマットとしてとして、MPEGオーディオも認められている。

DVDビデオ(DVD-Video)の中身をPCで見ることができる。ドライブにDVDビデオの収まったDVDを入れ、エクスプローラで開くと、[AUDIO_TS]と [VIDEO_TS] というフォルダがある。[VIDEO_TS]フォルダには、「IFO」「BUP」「VOB」の3種のファイルが入っている。

「IFO」はメニュー情報やマルチアングルなどの制御情報が入っている。「BUP」は「IFO」内のファイルが破損した場合のバックアップで、「IFO」と同じファイルが入っている。「VOB」には映像や音声、字幕などの実データが入っている。


●DVD-R/RW の録画時間
DVD-R/RW の容量は4.7GBである。これに録画できる映像の時間は、画質設定で変わってくる。DVDレコーダーのDVR−99Hの場合、4段階に分けた録画モードでは、「FINE」モードではビットレート10Mbps、録画時間 約1時間、「SP」では 5Mbps 約2時間、「LP」 2.5Mbps 約4時間、「EP」 1.7bps 約6時間である。

マニュアルモードでより細かなビットレートを設定することによって、よりこまかな録画時間を決めることもできる。

また、録画時間から、それに適応するビットレートを自動的に算出し録画を行う「ジャスト録画」という方法もある。

ビットレートには、データ量を一定にした「固定ビットレート」CBRと、変化の大きい部分により多いデータを割り当てる「可変ビットレート」VBRがあるが、同じビットレートであれば、VBRの方が一般に録画時間を長くなる。


●録画モード
MPEG2で録画する映像の画質は、ビットレートが高いほど高画質になるが、ファイルサイズが大きくなり、録画できる時間は短くなる。録画するビットレートを段階的に分けたのが「録画モード」である。

MPEG2が最も苦手とするのは、動きの激しい映像で、このような場合はできるだけ高いビットレートで録画する。逆に動きの少ない映像はビットレートを落としても画質に差は出にくいので、レートを落とす。

DVDの映像を高画質にするために2通りの方法がある。

1)できるだけ高いビットレートで録画し、DVDに保存できる最高のビットレートで焼く
これは、エンコードを2回以上行う必要がある場合か、または元データを何度か編集し直す可能性がある場合で、再エンコードによる画質劣化をなるべく少なくするために、最初に取り込む元データのクオリティーは可能な限り高い方が良い。

2)DVDに保存できる最高のビットレートで録画する
これはエンコードをこの1回で済ませることができる場合で、しかも、これ以上に元データを編集することはなく、したがってこれを保存しておく必要がない場合である。こちらは、DVDへのダビングもファイルコピーで行うため、映像の劣化は全くなく、しかも高速で終了する利点がある。


●ファイナライズ(Finalize)
CD−RやDVD−Rにデータを記録した後、再生互換性を高めるために行う処理。CDやDVDの再生専用メディア(ROM)は、データ開始点に「リードイン」、終了点に「ルードアウト」という情報が書き込まれている。CD−R/RWやDVD−R/RWも、ROMと互換性を持たせるため、データを記録し終わったたら、リードアウト情報を書き込む。この処理工程を「ファイナライズ」と呼ぶ。ファイナライズしたディスクは、空き容量があっても書き込めない。


●MB、GB
それぞれ「メガバイト」「ギガバイト」と読む。ともに情報量を表す単位で、GBは、MBの約1000倍(1GB = 1024MB)となる。1GB = 1024 MB = 1048576 KB = 10737418 B


●リッピング・ソフト(ripping software)
DVDビデオやオーディオCDのデータを取り出し(吸い出し)PCのハードディスクに保存するためのソフト。リッパー(ripper)とも呼ぶ。ripとは「はぎ取る」という意味。

リッピングでは、デジタル データのままDVDの動画データやのCDの音楽データを取り出すので、画質や音質がまったく劣化しないという特徴がある。


●NTSC
National Television Systems Committee の略。アメリカ、カナダ、日本などの国/地域で採用されているテレビ規格。NTSC テレビは、1秒あたり 29.97 フレームでインターレースして 525 本の走査線(ピクチャ情報に使用されるのは 480 本)を使用する。

・PAL
ドイツ、イタリアなどヨーロッパや、中国で使用されているカラーテレビの放送方式。縦方向に625本の走査線を持ち、1秒間に25フレームを表示。


●インターレース(interlace)とプログレッシブ(progressive)
アメリカや日本で採用されているNTSC方式の場合、画像をディスプレイに描き出す際、1フィールドが262.5本の走査線であり、奇数・偶数番目の交互の2フィールドで1フレーム525本の映像を再現することになる。このようにひとつ飛びに走査線が再現される方法を、「インターレース」と呼ぶ。

これは、1フレームで走査する線の数が1/2ですむため、垂直同期周波数を低く抑えることができる。ただし、1フレームの表示が1ラインおきとなるため、ちらつき(フリッカー)が出やすいという欠点がある。

それに対して、1フレーム全525本の走査線を、インターレースのように奇数段・偶数段と交互ではなく、同時に1フィールド525本分映し出す方式を「プログレッシブ」という。ノンインターレースとも呼ばれる。こちらの画像はちらつきが少なく美しいが情報量は2倍になる。テレビなら伝送周波数帯域が倍必要になり(2チャンネル分で1チャンネルしか送れない)、ビデオなら記録時間が半分になってしまう。「インターレース 525本」「525i」「プログレッシブ 525本」「525p」 と表示する。


●水平解像度
テレビやビデオの性能を示す数値のひとつ。ディスプレイ上で画面垂直幅と同じ長さを横にとり、その範囲内に引いた白黒の垂直の線が何本まで見分けられるかということ。水平解像度400本は400本の線を認識できる。もちろん映像の画質は水平解像度だけでは決まらないが、重要な要素である。

<シネフィルム>
8ミリフィルム:190本
16ミリフィルム:430本
35ミリフィルム:915本

<テレビ>
VHF、UHF:320本
アナログBS:350本
アナログハイビジョン:800本

<アナログディスク>
レーザーディスクLD:400本

<アナログビデオ>
VHS:240本
S−VHS:400本
Hi8:400本

<DVビデオ>
DVカメラ民生用:500本
     業務用:750本

<DVD>
フルD1:500本
ハーフD1:250本


●D端子
1998年に制定されたビデオ信号用の接続端子。映像を高品位に伝送できる「コンポーネント信号」で使う3本のケーブルを1本にまとめ、同時に解像度や画面サイズの識別信号もやりとりできる。テレビとビデオやチューナー、DVDなどを接続するのに用いられる。

D1からD5までの5種類がある。数字は水平走査線数、i はインターレス、p はプログレッシブを表すとして

D1端子: 525i             (現行の地上波テレビ放送)
D2端子: 525i 525p          
D3端子: 525i 525p     1125i   (デジタル・ハイビジョン)
D4端子: 525i 525p 750p 1125i    (デジタル・ハイビジョン)
D5端子: 525i 525p 750p 1125i 1125p

水平走査線数に対する有効走査線数は、525(480) 750(720) 1125(1080)である。

一部のDVDプレーヤは、プログレッシブ出力機能があり、D2端子を持っている。モニター側の受像環境が480Pプログレッシブに対応しているなら、これと接続することにより、DVDを高画質で再生することができる。


●MPEG
Moving Pictures Expert Group によって開発されたビデオおよびオーディオを圧縮する規格。DVD-Video 規格は MPEG-2 ビデオ圧縮に基づいており、この規格は MPEG-1 ビデオの使用も認めている。VCD はビデオとオーディオの両方で MPEG-1 圧縮を使用する。

・MPEG1
1.5Mbpsまでの転送レートを想定したカラー動画像の圧縮方式(MPEG方式)の1つ。主にビデオCDなどに使われる。

・MPEG2
カラー動画像の圧縮方式(MPEG方式)の1つで、品質の良い画像や高い圧縮形式が得られる。主にDVDビデオなどに使われる。


●ビット・レート(bit rate)
1秒間に流れるデーター量(ビット数)、「転送レート」ともいう。プレーヤーで再生するためにオーディオやビデオのデジタル・コンテンツが送られる速度。単位は bps(bit per second)。ビット レートは、通常、1 秒あたりのキロビット数 (Kbps)、またはメガビット数(Mbps) で測定され、28.8 kbps、8Mbps、 のように表わされる。ビットレートが高いほど音質や画質は良くなるが、その分ファイルサイズは大きくなる。

ビットレートには、データ量を一定にした「固定ビットレート」CBR(Constant Bit Rate)と、変化の大きい部分により多いデータを割り当てる「可変ビットレート」VBR(Variable Bit Rate)がある。

「DVD-Videoは最長2時間」といわれることがあるが、それはDVD-Videoの平均的な転送レートである5.2Mbpsで計算したときの話。転送レートを下げれば、映像の品質は低下するが収録時間は長くなる。転送レートを上げれば、その反対になる。

ここで「可変ビットレート」を利用すると、静止画に近いシーンや動きの激しいシーンに応じて転送レートを変化させることによりデータ量が節約できる。レートの平均値を上げれば、ムービーの品質向上も期待できる。

VBRに対応しているエンコードソフトには、TMPGEnc シリーズの TMPGEnc DVD Source Creator for VAIO や、TMPGEnc Plusなどがある。また、DVDレコーダーでは、現在市販されているHDD付きのものはほとんどVBRに対応している(パイオニアの99−Hも対応)。


●エンコード(encode) デコード(decode) ENDEC(エンデック)
「encode」は「(情報を)符号化する」という意味で、処理の目的などに応じて、都合のよい形式にデータを変換することを指す。たとえば、ファイルを圧縮してデータサイズを小さくしたりするなどの目的に応じて、データを適当な形式で符号化することを指してエンコードと呼ぶ。この際、エンコード処理を行うハードウェア/ソフトウェアはエンコーダ(encoder)と呼ばれる。

エンコードされたデータを元の形式に戻す処理はデコード(decode)、デコードするハードウェア/ソフトウェアはデコーダ(decoder)と呼ばれる。

この用語は動画データを圧縮してファイルサイズを小さくする作業にも使う。エンコードをするには、エンコードしたいファイル形式に対応した「コーデック(COmpression/DECompression)」がPCにインストールされていることと、エンコードソフト(動画変換ソフト)が必要。

・ソフトウエア・エンコード
PCに取り込む動画データを、PCのCPUを使って変換を行う。無圧縮のAVI形式で保存するには、この方法しかない。

・ハードウエア・エンコード
PCに取り込む動画データを、キャプチャカードに搭載しているチップでMPEG変換処理を行うこと。データはMPEG1/2形式でしか保存できない。

・ENDEC(エンデック)
エンコードとデコードを行う専用のハードウエア(IC)をENDEC(エンデック)と呼ぶことがある。


●i.LINK
コンピュータや周辺機器・AV機器の間をつなぐ汎用的な高速シリアルインターフェース「IEEE1394」をなじみやすく表現するソニーの呼称。アップルは「FireWire」と呼ぶ。コンピュータ同士または、コンピュータとデジタルビデオカメラレコーダーなどを接続して、データを転送したり、接続した機器をコンピュータからコントロールしたりすることができる。i.LINK端子、DV端子、IEEE1394端子、FireWire端子はどれも同じものである。


●サンプリング(sampling)
音声をデジタルデータとして記録するために、一定時間ごとに音の強度を採取する処理を指す。信号の強度を採取する周期のことを「サンプリング周波数」と呼ぶ。単位はHzで、1秒間に何回採取するかをあらわす。音声の場合、サンプリング周波数が大きいほど高い音の記録が可能で、サンプリング周波数の半分にあたる周波数成分までなら完全に元のアナログ信号に復元することができる。

・サンプリング周波数(sampling frequency)、サンプリングレート(sampling rate)
アナログ信号からデジタル信号への変換(AD変換)を1秒間に何回行なうかを表す数値。単位は「Hz」。音楽CDでは44.1kHz、つまり1秒間を44100のポイントに分割してデジタル化している。数値が大きければ大きいほど、自然な感じの音声になる。


●リニアPCM(linear Pulse Code Modulation)
PCMはアナログデータである音を一定の時間ごとにAD変換してデジタルデータ化する(サンプリング)こと、または、その結果得られるデータを指す。リニアPCMは非圧縮のフォーマットで、ファイルサイズは大きくなるが音質は最高とされる。


4.動画関連ファイル形式


A:ビデオ(動画)

1.AVI ( Audio Video Interleaving ) 拡張子: .avi
Microsoft社が開発、Windows標準の動画・映像ファイル形式。編集に向いた動画ファイル。24ビットカラーのBMP(画像形式)を30コマつないだようなもの。カラーフォーマットはRGBで、画質の劣化なし。ただし、無圧縮なのでファイルサイズはかなり大きい。編集が行いやすい。

2.MPEG1(Moving Picture Experts Group phase 1) 拡張子: .m1v .mpg .mpeg
主にVideo CDに使われている。画質はVHSのビデオ並み。DVDにも使える。

3.MPEG2 (Moving Picture Experts Group phase 2) 拡張子: .m2v .mpg .mpeg
MPEG-1より高画質で、DVDやデジタル放送に採用されている。MPEG2での高ビットレートによる再生が可能。画質はS-VHSビデオやハイビジョンTV並み。

DVD-R・DVD-RWにDVDビデオフォーマットで保存した場合の収録可能時間は録画モード MPEG2(8Mbps)で約67分、 MPEG2(4Mbps)で約117分、 MPEG1(1.41Mbps)で約3時間45分。

4.WMV ( Windows Media Video ) 拡張子: .wmv
Microsoftが開発。Windows Media Technologies による技術の動画圧縮フォーマット、ストリーミングデータフォーマット。

5.Real Video 拡張子: .rm .ram
Real Networks社が開発した映像データ圧縮方式により作成される映像フォーマット、又はストリーミングファイル。圧縮率が高く、通信速度の低い回線でのストリーミング配信ができる。

6.MOV形式 (QuickTime)拡張子: .mov .qt
Apple社が開発した、コンピュータでのマルチメディアを扱うソフトウェア「QuickTime」で使われている動画形式。Macintosh標準の動画ファイル形式。AVIと同じく編集しやすいのが特徴。

7.ビデオ・カプセル
SONY の「Giga Pocket」で録画した場合のファイルで、MPEG2の一種。


B:オーディオ(音声)

1.WAVE 拡張子: .wav
Windows標準の音声ファイル形式。圧縮方式の規定がないため、色々な圧縮方式が存在する。音質、編集、対応プレイヤの多さで○ ファイルサイズの大きいことが×

2.MP3(MPEG Audio Layer 3)拡張子: .mp3
圧縮率: 1/10〜1/12、MPEG1/2/4の音声部分に使える。オーディオCD並の音質。対応プレイヤが多い

3.WMA(Windows Media Audio)拡張子: .wma
圧縮率: 1/20。Windows Media Technologies による技術の音声圧縮フォーマット。ファイルサイズ小さく、音質が良い。

4.AC-3(Audio Code number 3)拡張子: .ac3
圧縮率: 1/10、Dolby Laboratories社が開発。ドルビーサラウンドとも呼ばれる。独立した5チャンネルのサウンドがあるのが特徴。圧縮率が高く音質的にも良いので、映画館やLD、DVDに採用されている。

5.ATRAC3(Adaptive TRansform Acoustic Coding 3)
圧縮率: 1/4〜1/20。Sonyが開発。Real Networks社も採用。ATRACの2倍の圧縮率。ファイルサイズが小さく、著作権保護に対応、家電プレイヤが多い。

6.CD-DA ( Compact Disc Digital Audio ) 拡張子: .cda
音楽用CDフォーマット。サンプリング周波数44.1kHz、量子化16ビットのPCM方式

7.ATRAC(Adaptive TRansform Acoustic Coding)
圧縮率: 1/5。MDに採用、Sonyが開発。約140MBのMDにCD1枚分の容量が入る。


5.私のDVD制作法

A.パソコンを使う方法

私のDVD制作法は、始めたばかりのため、実際のやり方についてまとめる段階には至っていない。今後実際に制作していく段階で、要点をまとめていくつもりである。今はDVテープからの動画を編集してDVDに保存する場合の私の基本的な考え方だけを書き留めておく。

<方針>
DV−AVIファイル形式の動画データは、低圧縮のためファイルの容量は大きいが、データの劣化が少なく編集に適している。また、このファイルをエンコードして他の色々な形式の動画ファイルを作ることができる。つまり、ワンソース・マルチユースに適した動画ファイル形式である。そこで、DVDに焼きっぱなしで終わらせる方法はとらず、再編集ができるようにDV−AVIファイルでマスターデータを持っておくことにした。

もちろん、取り込める動画データが最初から高度圧縮のMPEG1/2の形式である場合は、それをAVIファイルにすることは無意味であり、それ以上のデータの劣化を起こさないように注意するより仕方がない。

<AVIファイルの作成>
AVIファイルの作成は、第1段階として、SONYの「DVgate Motion」を使って動画データをセミオートで取り込みむ。第2段階でそれを「Adobe Premiere 6.5」に取り込んで、ラフな編集をする。第3段階でこれを更に細かくカット編集して不要な部分を削除し、元データの最終段階とする。これを「マスタAVIファイル」として以下のメディアに保存しておく。

<マスタAVIファイルの保存メディア>
1)DVテープ:
大容量のストーリッジが可能、安く、操作が簡単の長所があるが、テープ傷みやすい、リニアルであるという欠点がある。

2)DVD:
ランダムアクセスができ、長期保存にも耐える長所があるが、ストーリッジの容量が少ない(4.7GB)欠点がある。

3)HDD:
ランダムアクセスが可能で、40、80GBの大容量のストーリッジ製品があり、操作も最も簡単で、速度も速い長所があるが、高価であり、保存に場所をとる欠点がある。

4)BD(Blu-ray Disc):
DVDの低容量、HDDの高価で場所をとるという欠点をクリアするメディアであるが、現在はSONY1社の製品しかない。しばらく様子を見て、来年くらいからこれを採用するつもり。

<AVIファイルの詳細編集>
マスターデータのAVIファイルを「Adobe Premiere 6.5」に読み込んで、複数の元データのAVIファイルを読み込み、詳細編集を行う。それにタイトル、トランジション、テロップ、ナレーション、BGMなどの音声処理などを加えて編集を終えたAVIファイルを「作品AVIファイル」として、「マスターAVIファイル」とは別に保存しておく。

<作品AVIファイルのエンコード>
「作品AVIファイル」を、エンコードソフトを使って、MPEG2にエンコードする。「Adobe Premiere 6.5」の機能を利用しても良いが、高度のエンコードに適した「TMPGEnc DVD Source Creator for VAIO」を使う場合もある。あるいは最も簡単に「Simple DVD Maker」などを使って、AVIファイルから直接MPEG2にエンコードしてそのままDVDに焼き付けてしまう場合もある。

<オーサリング>
作品MPEG2ファイルを必要に応じてオーサリングする。ソフトは「DVDit!2.5 SE」が一番高機能。

<ライティング>
本格的なオーサリング付きでライティングする場合は「DVDit!2.5 SE」を使う。


B.DVDレコーダーを使う方法

DVDビデオを制作する方法として、パソコンを使うことしか念頭になかったので、上記の制作方針を書いたが、簡易編集だけでDVDビデオを制作する場合は、HDD付きDVDレコーダーを使う方が、簡単で有用であることを知り、これを新たに制作法に加えた。その具体的な方法は、アナログディスク(LD)のデジタル保存にまとめておいた。

このHDD付きDVDレコーダーを使ってDVDビデオを制作する過程で、HDDに映像を保存しておき、ジュークボックスのように、見たい映像を手早く鑑賞できる「映像ジュークボックス」を思いつき、早速活用して楽しんでいる。


C.DVD制作法の使い分け

DVDビデオを制作するのに、パソコンを使う方法とHDD付きDVDレコーダーを使う方法の2通りがある。それについて私の使い分けの仕方を以下のようにまとめてみた。


<1.詳細編集:PC>
本格的な映像の編集を行うにはパソコンが最適で、プロ並みの作品を創ることも不可能ではない。それほど高度なものでなくても、フレーム単位の編集を行う場合にはパソコンの方が使い易い。

(1) DVテープ
DVビデオカメラで撮影した映像は画質がすばらしく、これを編集してビデオ作品を創る場合に、パソコンを使ったノンリニアビデオ編集が必須である。その例としてDVD制作第1号で使った技法を紹介した。

(2) Hi8テープ
アナログのHi8ビデオカメラで撮影したテープを編集してビデオ作品を創る場合も、一旦デジタルでパソコンに取り込んでからノンリニア編集をすれば、比較的簡単である。

過去にHi8のアナログ映像を苦労してリニア編集した作品は、画質劣化を恐れて細かな編集をあきらめ、ある程度のところで妥協してできた産物の可能性がある。このような場合にはデジタルでPCに取り込むと、細かな編集を画質の劣化なく行うことができる。この例としてアナログテープのデジタル保存を紹介した。

(3) 8ミリシネ(シングル8)
Hi8の前の動画記録は、シングル8などの8ミリシネだった。1巻3分のフィルムで、これををつなぎ合わせたものを映写機でスクリーンに投射して鑑賞した。今となっては過去の貴重な動画記録である。これをDVカメラで撮影し、DVテープからAVIファイルに変換しておけば、いろいろな作品に活用できる。

(4) 静止画
デジカメが普及し、スキャナーの性能が向上して、大量のデジタル静止画像(still picture、still image)が満ち溢れるようになった。こうなると静止画像を如何にうまく整理し、それを表示するかということが重要になる。死蔵した静止画像は存在しないのに等しいと言っても過言であるまい。

CD−Rに焼いてPCで表示するのも一つの方法ではあるが、一番簡単に鑑賞してもらう方法は、現時点ではDVDビデオで表示することではないかと思う。スライドショー形式でも、あるいはムービーに挿入しても良いし、ナレーションやBGMをつけても良いと思う。そして、この場合はパソコンで編集するのが最も実効を上げやすい。


<2.簡易編集:HDD付きDVDレコーダー>
レーザーディスク(LD)やVHSビデオなどのような市販ソフトは完成品であり、編集を加える余地は少ない。LDの場合、1面60分で通常は裏表2面で構成されているため、その裏表交換の場面でのブルー画面の削除だけが大きな編集である。VHSビデオならそれもなく、細かな編集は必要ではない。

このようなものをパソコンに取り込んでデジタル化してDVDビデオに変えるのは、時間と手間がかかるばかりである。これほど簡単な編集ではなくても、要らない部分を分割し、それを削除するという作業を繰り返すだけの場合、パソコンを利用するよりもDVDレコーダーを使う方が、手間が少なく、はるかに短時間で処理することができる。

(1) LD
LDが発売された頃から収集をはじめ、現在110点ばかり所有している。しかし、今やDVDにビデオコレクションの座を明け渡し、現在LDは作られていないばかりか、販売もされず、そのプレーヤーも故障すれば入手困難な状況にある。またアナログディスクのLDは耐久性に乏しく、早晩再生不能になることが予想される。

そこで、このLDをDVDビデオとして保存することが緊急の課題となっている。これを行うにはDVDレコーダーが最適であることを、アナログディスク(LD)のデジタル保存で紹介した。

(2) VHS
市販のVHSビデオをDVDビデオに変えて保存する場合にもDVDレコーダーは有用である。ただ、私は画質の悪いVHSビデオを好まず、LD化されていない映画などを10本足らず持っているだけである。

(3) DVDビデオ
他人が作ったDVDビデオの中の不要な部分だけを削除したい、という場合にもこのDVDレコーダーは有用である。

(4) エアチェック(TV録画)
私はこれまでほとんどエアチェックをして来なかった。しかし、これからBSの洋画などの録画を行い、これに不要部分の削除程度の簡易編集を行ってDVDビデオとして残そうとするかもしれない。その場合にも、DVDレコーダーの方がパソコンよりも簡便で、実用的である。

(2003.4.16.)


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