
| 1. Daily Bulls |
| 2. The Blue Man |
| 3. Some Down Time |
| 4. The Little Ones |
| 5. Daily Valley |
| 6. An Eye Over Autumn |
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●CBS SONY/Columbia/25AP 118(LP)
●Musicians
G.Steve Khan/Jeff
Mironov
Key.Don Grolnick/Bob James(2)
B.Will Lee
Ds.Steve Gadd
Perc.Rick Marotta(6)/Ralph MacDonald
Tp.Randy Brecker
As.David Sanborn
Ts.Michael Brecker
Marimba.Mike Mainieri
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ソロ・デビュー作「Tightrope(1977年)」に続くSteve KhanのColumbiaからの第二弾が本作「The Blue Man」です。1978年という年はN.Y.All Starsでの来日もあり、Steve Khanの知名度も一気に高まった時期でもあります。当時は次々と登場してくるフュージョン系ギタリストの中の一人といった程度にしか思っていなかった私でしたが、不思議とフュージョン・ブームが去った後にも古臭さを感じさせる事のないKhanのアルバムへの愛着は深まっていった様に思います。Khanの作品としては1980年代に入ってからのEyewitnessの作品の法が高い評価を得ているようですが、このColumbia時代の3枚のアルバムもいずれ劣らぬ力作揃いで、決して見逃せない作品ばかりです。Brecker Brosを頂点とするN.Y.ハード・フュージョンの作品群にあっても、その豪華な参加メンバーばかりでなく、しっかりと地に足のついた音楽性、類い稀なる個性といい、んさしく「本物」の確かな手応えを感じさせてくれる作品ばかりです。元々はDavid Sanborn(As)やMichael Brecker(Ts)の参加作品という事で購入したアルバムばかりなのですが、く付いてみればいつしかそれ抜きでもよく聴き続けてきたアルバムになってしまいました(笑)。「Tightrope」も「The Blue Man」も「Arrows」もLP時代に買い替えなければいけなくなっていたのがその明らかな鉦鼓でしょうね(爆)。 アルバム・ジャケットはKhanお気に入りのフォロンの絵が使われており、その絵に触発されて出来上がった音楽であるという様な事を当時何かのインタビューで応えていたKhanですが、残念な事に私には絵の良さも、音楽との関わりも今一つピンとは来ませんが、ここに収められている、当時まさに旬だったN.Y.の最先端の音楽のカッコ良さは、何度聴いても飽きる事はありません。まずとにかくSteve Gadd/Will Leeのリズムがメチャメチャ格好いいですし、それに絡むRalph MacDonaldのパーカッションも効いていますし、Don Grolnickの操るエレピ&オルガンの響きも絶品ですし、Khanも含めたBrecker Brosのリズム・セクションの強力さ加減をつくづく実感させられてしまいます。そしてそこにRandy & Michael、Sanbornの三管のホーン・アンサンブルとくれば、もう文句のつけようがありませんね。曲も決してポップな作りとは言えませんが実に印象的な作品ばかりですし、何と言ってもサウンドからバンドの空気がとてもよく伝わってくるのがいいですね!特にリズム・セクションの動き方にはゾクゾクするようなスリルがあって、もうたまりませんね!この手の音をやらせたらこの人達の右に出る物は誰もいないんじゃないでしょうか?特にSteve Gaddのプレイは、この当時の彼のプレイの中でもベストの一つと言っていいんじゃないでしょうか? 1.この曲は確か1978年のNY All Stars公演でも演奏していた曲ですが、ここでのプレイの法がずっとカッコいいです!ドライヴするリズムにKhan独特の個性的なメロディ・ラインと音の重ね方が見事に一体となっています。Khanのギター・ソロはBe-Bop的なスケールにRockやR&B的な手法を組みあわせたような構成なのですが、あのアクの強いトーンのせいかあまりジャジーな感覚はしませんが、なかなかテンション感を感じさせてくれるプレイです。そしてここではGrolnickのハモンド・オルガンのソロがしっかりとフィーチャーされています。このハモンドの使い手によるソロはKhanのソロがかすんでしまう程にカッコいいです!バッキングでの趣味のいいエレピも絶品です!ホーン・セクション抜きでも十分にハードな感覚が満喫できるナンバーです。 2.ハードな1から一転してドリーミーなナンバーです。ここの曲ではシンセにBob Jamesが参加していますが、どこかトーンが深町 純と似てて笑えます。結構ハードに演奏しているのにゆったりとしたたゆたう様なグルーヴを作りだしているGadd/Leeのコンビはさすがですね。ここでのKhanのギター・ソロは決して好きなタイプのトーンではありませんが、Khan独特の音遣いとマッチしていて、しっかりと個性的なKhanワールドを作り上げているのは実に見事です。 3.Will Leeのど派手なスラップから始まるファンク・ナンバー。ここではRandy & Michael BreckerにDavid Sanbornを加えたオリジナルBrecker Brosのホーン・セクションが登場してきます。Khanのソロは1とさほど大きな違いはなく、ややワンパターンといった感じもしないではないですが、実に堂々としたプレイではありますね。それにしてもこのホーン・セクションには独特のウネるようなドライヴ感があるんですよね。やはりSanbornがいるのといないのとでは大違いです。ギター・ソロの背後でのアタックの効いたアンサンブルは、この三人以外では決して出せない特有の感覚でしょうね。 4.弾む様なファンク・リズムに粘っこいKhanのギターとホーン・アンサンブルが乗ったカッコ良さ抜群のナンバーです。Khanのアクの強いギターだけでは少々退屈してしまいそうなところをホーン・アンサンブルが実に効果的に引き締めているアレンジもいいですね!ここではKhanに続いてSanbornのアルト・ソロがフィーチャーされていますが、これがまた私の大好きな70年代のSanbornらしい実にいいプレイなんですよ!ちょっと抑えた感じのクールなすべり出しから得意の泣き節へと盛り上げていく展開も素晴らしいです。そして途中でフェード・アウトはするもののSanbornの2ndソロまでフィーチャーされていて、Sanbornファンなら感涙にむせぶトラックと言っていいでしょう! 5.Mike Mainieriのマリンバを効果的にフィーチャーしたKhanのアコースティック・ギターによるナンバー。スチール弦の音色や響きを巧く生かしたKhanのプレイはアルバムに変化をつける意味でも実に効果的です。最後のテーマはエレクトリック・ギターで演奏されていますが、最後までアコースティックで通した法が曲の印象としてはもっと生きていたかもしれませんね。何気ない中にさりげなく美しさをちりばめた感じがなかなかクールでいいですね。 6.ラストはホーン・セクションをフィーチャーしてのドランチックな構成を持つなかなかの力作で、個人的には本作の中でもイチ押しのトラックと言っていいと思います。ミディアム・テンポのファンク・リズムに乗せてのMichaelのJazz感覚満点のスリリングなテナーと、Rockタッチのアクの強いフレーズのKhanのギターの延々と続く掛け合いのソロの応酬が何と言っても最大の聞き所でしょう! エキゾチックな雰囲気を漂わせるテーマからアタックの効いたホーンのアンサンブルといい、Khanの作編曲の才能の高さを感じさせてくれるナンバーですね。エンディングにかけてフィーチャーされるGaddのドラム・ソロもなかなかカッコいいですし、Rick MarottaのTimbalesも実に効果的で、もうめちゃめちゃカッコいいです!Michael Breckerファンにとってはこれ必聴のトラックですね! 確かにKhanのギター・プレイはかなりアクが強いのでワン・パターんに聞こえてしまいがちなので、もう一曲位アコースティック・ギターをフィーチャーしたナンバーがあっても良かったんじゃないでしょうか?デビュー作ですでにギター・スタイルとしては確立された物が十分に感じられていただけに、実に堂々とした気力のこもったアルバムに仕上がっているだけに、その点だけがやや惜しまれる点でしょうか?実際この1978年にはMontreux Jazz FestivalでLarry Coryellとのアコースティック・ギター・デュオも披露している位なのですからね。何はともあれ、フュージョン・シーンが最も熱かった時期の名作の一枚である事は確かですね。 |