
| 1.City Suite |
| a. Part I: City Monsters |
| b.Part II: Dream City |
| 2.Candles |
| 3.Daily Village |
| 4.Some Arrows |
| 5.Calling |
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●CBS Sony/Columbia/25AP
1637(LP)
●Musicians
G.Steve Khan/Jeff
Mironov
Key.Don Grolnick/Rob Mounsey(2/4/5)
B.Will Lee
Ds.Steve Gadd(1/3/5)/Ruck Marotta(2/4)
Perc.Errol "Crusher" Bennett
As.David Sanborn
Ts.Ss.Michael Brecker(2/3)
Tp.Rabdy Brecker
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Steve KhanのColumbiaからの3rdアルバム(1979年)が、本作「Arrows」です。サウンドのコンセプトは「Tightrope」、「The Blue Man」の延長線上にある印象で、アルバム・ジャケットも相変わらずKhanお気に入りのフォロンの絵が津かわています。しかしながら急激に翳りを見せはじめたフュージョン・ムーヴメントを背景にヒット作を望むレーベルのプレッシャーにもかかわらずKhanは実にマイ・ペースに自らの音楽世界を創造し続け、本作が大メジャーColumbiaでの最後のレコーディングとなりました。少なくとも音を聴く限りにおいては、ポップにヒットを狙うというよりもますますジャジーに、独創的な色合いが濃くなっているようにさえ感じられる程です。参加メンバー的にも基本線は大きな変化はなく、パーカッションがRalph MacDonaldがCrusher Benettに、ドラムがSteve GaddとRick Marottaを曲によって使い分けている事、親友でもある才人Rob Mounseyが曲によって加わっている事くらいでしょうか?基本的にはN.Y.ハード・フュージョンの流れにある骨太のファンク・リズムにKhanのギターとRandy & Michael+Sanbornという黄金のホーン・セクションが乗ってのダイナミックでスケールの大きい演奏が展開されていて、個人的にはなかなか好きなアルバムの一枚でもあります。 Khanのアクの強いプレイは下手をするとマンネリに陥りやすいタイプに思えるので、楽曲やアレンジ、リズムやシチュエーションの変化等に実にキメこまやかに気を配っているのが本作からも十分に見てとれます。しかし1st,2nd以上にその辺りに気を配りすぎたキライもあって、残念な事に前作までの生きたバンド感覚がかなり薄れてしまっています。曲によってRick Marottaのドラムを起用したりといった狙いは成功しているのですが、Gadd〜Lee〜Grolnick+Khanのダイナミクスの効いた生きたグルーヴ感というのはかなり失われている印象は否めません。曲調のせいも多分に影響しているのかもしれませんね。1では比較的前作に近い感覚が感じられますから。そういった様々な試行錯誤もColumbiaレーベルでは大きな実こそ結びませんでしたが、この3作を通じてKhanが身に着けた物は決して少ないものではなかったようです。何故なら80年代にEyewitnessという姿を変えた形で実を結んだのですから。 1-a.躍動的にドライヴするリズムとホーン・セクションの歯切れの良いアンサンブルに乗せて、Khanのどうという事のない様に見せて浮遊感のあるギターがテーマをとった後、いきなりMichaelのテナー・ソロがフィーチャーされています。これは当時としては定番ともいえるMichaelの十八番ともいえるパターンの演奏なのですが、リズミカルなフレーズを織り交ぜて何ともカッコ良く決めてしまうのは心憎いばかりですね。Khanは繰り返しフレーズを多用しながらもGadd/Leeのリズムとのコンビネーションを考えたプレイを聴かせています。アプローチ/トーンのアクの強さは相変わらずですが、感覚的にはそれまで以上にJazz感覚が強くなったような印象を受けます。 1-b.ピアノのリフのパターンに乗せてのGaddのドラム・ソロがフィーチャーされた後、今度は軽やかにドライヴする感じのナンバーが現れてきます。ラテン感覚のリズムを取り入れたなかなか面白い試みを感じます。ここでのKhanのソロはBe-Bopフレーズを多用した前半と、あざとい感じのRockフレーズを対照的に引き分けています。曲を通じてGaddのドラムとBenettのパーカッションが効いていますね。 2.これはゆったりとした揺らぎ感のあるリズムに乗せて珍しくMichaelがソプラノをプレイする幻想的なナンバーです。そう言えばこの曲はArista All Starsでも演奏しているナンバーですね。ここでのKhanのソロはエフェクターを使っての浮遊感を強く意識した演奏を聴かせています。基本的なアプローチはRock/R&B的ではありますが、Khan独特の音遣いのためか決してありふれたフュージョン・サウンドになっていないのがいいですね。この時期としてもkなり珍しいMichaelのソプラノによる抑揚のきいたソロでフェード・アウトしてしまうのはかなり惜しいですね。もっと聴かせて欲しいところなのに・・・。 3.曲調はいかにもKhanらしい雰囲気のミディアム・テンポのファンキーなリズムのナンバーですが、ここではKhanはアコースティック・ギターであの癖の強いフレーズを弾きまくっています(笑)。そしてこの曲でもMichaelのソプラノがフィーチャーされています。テナーでのバリバリ吹きまくる印象とは異なる抑揚の効いたプレイは、それはそれで十分個性的ですよね。Khanの2ndソロは1stソロ以上にバリエーション豊かでジャジーな展開を見せていてかなりいいですね。 4.シャッフルのリズムに乗せてのかなりハードなRockタッチのナンバーです。メロディ・ラインは基本的には似たような感じなのですが、カッコいいアレンジでしっかり効かせてしまうといった感じを強く受けますね。ここでのRockタッチでハードにドライヴするKhanのソロはかなりパワフルです!そしてここではDon Grolnickのオルガン・ソロもフィーチャーされていあます。かなり抑え目のクールな表情の余裕を感じさせるプレイがKhanのソロと好対照をなしていて香かを挙げているように感じられます。Rick MarottaのGaddとは一味違うドラミングにも要注目です。 5.ラストはSanbornのアルトをフィーチャーしての幻想的な感覚を持つナンバーです。ここでのKhanは間を活かした抑揚の効いたプレイで透明感、広がり感を見事に演出しています。SanbornのアルトはテーマでのKhanと呼びあうようなプレイはかなりいい味を出していますね。ただソロとしてはこの単調なコード進行のためかマンネリ気味のプレイと言わざるを得ません。結局ファンキーなフレーズと泣きフレーズで御茶を濁してしまっている感じですね。ここでのSanbornはソロなしで十分な感じですね。それにここでのKhanのソロはSanbornのソロよりはるかにいい内容で印象的ですから。 Steve KhanのこのColumbia時代の作品は、いずれもCD化はされているのですが、ベスト盤も含めて最近では滅多に店頭ではお目にかかれない様です。ネット通販もしくはネット・オークション等では比較的よくみかけますので、購入をお考えの方は色々とあたってみるのがいいかもしれませんね。 |