
| 1 Who'll Be The Fool Tonight |
| 2 Danger Zone |
| 3 Further Notice |
| 4 Over |
| 5 She's Not In Love |
| 6 Morning Star |
| 7 Make It |
| 8 Aztec Legend |
| 9 Phantom Of The Footlights |
| 10 Visitor, The |
| 11 Twilight Moon |
| 12 Sierra |
| 13 Brown Eyes |
| 14 Hero's Welcome |
| 15 Standing In Line |
| 16 Little Cowbo |
| 1〜8 「Larsen・Feiten Band」(1980) |
| 9〜16 「Full Moon」(1982) |
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●コメント●
Warner
Bros.からの第一弾「Larsen・Feiten Band」(1980年)に続いて1982年にリリースされた第二弾ではバンド名をFull
Moonと改め「Full Moon Featuring Neil Larsen & Buzz Feiten」としてリリースされています。元来ポップなセンスを持つインスト系Fusionバンドとして高い人気を誇っていた彼等(Neil
Larsen名義)はA&M/Horizonから「Jungle Fever」「High Gear」という2枚の傑作アルバムを発表していますが、Warner移籍後はサウンドをより明確に生理し、Feitenのボーカルをフィーチャーする路線を打ち出し好セールスを記録、その路線をさらに推進めていきます。この路線が彼等の意向によるものなのか、それともレコード会社/プロデューサー(Tommy
Lipuma)の意向によるものであったのかは定かではありませんが、結果的にそこそこのセールスを残しながらもこの2枚のアルバムを残すに留まったという事からある程度は推測がつきますね。また近年になってリリースされたライヴ盤でもボーカル・チューンは1曲しか収録されておらず、二人のソロを大きくフィーチャーしたインスト・バンドというイメージが伝わってきます。折からのAORブームの恩恵にあずかって一定の支持・評価を集めた彼等ではありましたが、その後はLarsenは再び元のインスト路線に戻り2枚のアルバムをリリース、また近年ではFeitenはLarsen抜きでFull
Moonを復活させて活動しているようです。
私個人としてはインスト路線でのLarsen〜Feitenの方が個性的な気がして好きなのですが、この「Full Moon」にしても彼等ならではのポップなメロディ・センスは十二分に発揮されています。ただアルバム毎にLarsenのハモンド・プレイの比重が減っていっているのが残念なところですね。アコースティック・ピアノやシンセサイザー・プレーヤーというのは他にも数多く居るわけで、Larsenの最大の売りの一つであったハモンド・オルガンをメインにしたスタイルからマルチ・キーボード奏者としてのスタイルへの移行は、その後のLarsenにとってあまりいい結果を招いていないように感じます。また「Larsen・Feiten Band」ではゲスト・プレーヤーを起用せずLarsenとFeitenの二人をフィーチャーしたサウンドで貫いた彼等でしたが、やはりアルバムを通してというのはやはりキツイものがありましたから、「Full Moon」では1曲のみDavid Sanbornをゲストに迎えていますが、やはりそれならそれで徹底した方がよかったのかもしれません。決して悪いアルバムではないのですが、どこかこじんまりと大人しくまとまってしまったような印象に仕上がっているのが残念な所ですね。
現在では日本盤で「Larsen・Feiten Band」は復刻されているものの「Full Moon」単独では廃盤状態となっています。幸い2005年になってこの2枚のアルバムをカップリングした形のUS盤が復刻されましたので、今回はそちらを使用させていただきました。内容は1〜8が「Larsen・Feiten Band」、そして9〜16が「Full Moon featuring Neil Larsen & Buzz Feiten」となっています。
9.イントロからいかにもLarsen・Feitenらしい鮮やかなサウンドが印象的なボーカル・ナンバーです。正直あきりきたりなSeawind Hornsを起用したホーン・アレンジはいたdけませんが、ボーカルとLarsenのオルガン・ソロ、Feitenの乾いた独特のトーンのギター・ソロをフィーチャーした演奏のバランスも良く、なかなかの佳曲です。アルバムの冒頭にもってこいの曲ですね。
10.オルガンのイントロからアコピでのテーマ、そしてギター/オルガンのユニゾンへと発展していくインスト・ナンバーです。Larsenの爽やかなオルガン・ソロ、そしてゲスト・ソロイストDavid Sanbornのアルト・ソロをフィーチャーして最後にはBuzz Feitenのギター・ソロでフェード・アウトしていくあたりのアレンジも見事に決まっていますね!Sanbornのソロは、彼のソロとしては平凡な出来ですが、Larsen〜Feitenのサウンドになかなかよくマッチしててアクセントとしてはうってつけといった所でしょう。主要メンバーの一人であるLenny Castro(Perc)のカラフルなプレイも○です。
11.Lenny Castroのパーカッションがリズムに貢献度大のバラード・ナンバーです。ボサノバの雰囲気をとりこんだCastroのプレイが全体を通じてとても効いています。ポップでセンシティブなムードのボーカル/コーラスもいい感じです。ただ彼等らしいソロがフィーチャーされていないのはちょっと物足りないかなあ・・・。Feitenの繊細なニュアンスまで表現するバッキングも光りますね。
12.Larsenのアコピ/シンセをフィーチャーした、これまたいかにもLarsen・Feitenらしいインスト・ナンバー。ちょっと陰りのある美しいメロディと軽快なリズムのコンビネーションが実に心地よいハーモニーとなって聴き手を包んでくれます。ここではLarsenのシンセ・ソロとFeitenのギター・ソロがフィーチャーされています。メロはシンセとギターのユニゾンという定番パターンですし、シンセ・ソロもいつもあまり代わり映えしない内容なのですが、いかにも彼等らしいサウンドにホッと安心してしまうんですよね(笑)。それにしてもこの二人のソロの雰囲気ってメチャメチャ雰囲気似てません?
13.正直言ってこれはマーケットを意識したような、ちょっと彼等らしくない取ってつけたようなロック・フレーバーが鼻につくナンバーです。Hall & Oatesじゃないんだから(笑)。サビの部分では幾分彼等らしさも戻ってきますが・・・。短いLarsenのシンセ・ソロだけが唯一の救いってところですかね。
14.またまたオルガン/ギターのユニゾンで演奏されるインスト・ナンバー。やはりこの手のナンバーになると俄然彼等らしさが蘇ってきますね!短いながらも心なしかLarsenのハモンドとFeitenのギター・ソロは実に伸びやかでよく歌っている気がしちゃいますね。二人とも決して何回なソロを弾いているわけじゃないんですけど、フレーズが十分に歌っていて、中途半端なボーカル・ナンバーなんかよりもずっと説得力がある事を証明してみせています。
15.ちょっとレゲエっぽい感覚を取り入れたボーカル・ナンバー。とは言っても彼等がインストで演奏している曲に歌詞を乗っけたようなそんな感じなのであまり不自然さは感じさせないナンバーに仕上がっています。リズムをチェンジしてのFeitenのギター・ソロ、そしてその背後でのLarsenのハモンドでのバッキングはかなりカッコいいです!!
16.アルバムのラストは完全に「Jungle Fever」「High Gear」の頃のLarsen〜Feitenが完全に戻ってきたかのようなインスト・ナンバーです。曲自体もかなりラテン・フレーバーの強いナンバーで全編にCastroのパーカッションが大活躍しています。ファンク・ビートに転じてのFeitenのギター・ソロはややワン・パターンではあるけれどやっぱりいいですよね!そしてここではLarsenではなくCastroのパーカッション・ソロがフィーチャーされていて、これまたご機嫌です!!
改めて聞き返してみると「Larsen・Feiten Band」よりも「Full Moon」の方がインストもしくはインストに歌詞を乗せたようなナンバーが多いですね。それにしても今回使用した2枚のアルバムを1枚にカップリングしたCDはリーズナブルかつ重宝しますね!晴れた日に何気なくとか、ドライブのお供にとか実にピッタりの雰囲気です。まあ、今となっては若干サウンドの古さが気にならなくもないですけど・・・。