◆Mike Clark & Paul Jackson
/The Funk Stops Here◆

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Mike Clark
Paul Jackson

1.Steady Freddy
2.Four String Drive
3.Spider Man
4.Swamp Thing
5.Hotel Domingo
6.Jurasic Park
7.Funk Is...Bill Doggett
8.Pitt And The Pendulum
9.Slinky

10.Steady Freddy(Reprise)

1991年作品

●徳間ジャパン/TKCB-30441
●Musicians●

Ds.Mike Clark
B.Vo.Paul Jackson
Key.Jeff Pittson
As.Ss.Kenny Garrett
●コメント●
高校時代から大のファンク好きで、Tower Of PowerやHerbie Hancockのヘッドハンターズなんかを聴いていてたんですが、やはり耳が行くのはベース&ドラムになっちゃいますね。TOPではロッコ・プレスティア/デビッド・ガリバルディのリズム・セクション、ヘッドハンターズではPaul Jackson/Harvey Masonが大のコンビが大のお気に入りだったんです。1980年代以降はファンクというとスラップ・ベースのきいたサウンドが主流になってきますが、やはり大好きなのは地を這うようにウネるよ感じの重低音の利いたこういったややクラシックな感じのサウンドが好きなんです。特にベース・プレイヤーのロッコとPaul Jacksonはファンク・ベースを代表する二大ベーシストといっていいでしょう。そのPaul Jacksonと組んで1975年のHerbie Hancock来日時に帯同したのがこのMike Clarkで、その後もこの二人はしばしば行動を共にしていたようです。1991〜1992年頃、いつものCDショップでこの二人の名前を関した本作を発見、しかもタイトルが「The Funk Stops Here」とストレートにFunkの文字・・・・もうこれは買うっきゃない、って感じで即購入したんです。でもその頃は何故かこのアルバムがピンとこなくて、長い間CDラックの奥で眠っていたアルバムだったんです。先日CDの整理をしていて偶然発見し、クレジットをよく見てみると、Saxに元Miles Davisグループで活躍したKenny Garrettが参加しているではありませんか!最近はMarcus Millerあたりと行動を共にする事が多いようですね。

Mike Clark/Paul JacksonのコンビにKenny GarrettとJeff Pittsonというキーボード奏者を加えただけのたった4任田家でこのアルバムは録音されています。魏ギターやパーカsッヨン、ホーン・セクション、ボーカル等を加えることもなく、強いて言えば1曲Paul Jacksonがボーカルをとっているのと、Kenny GarrettがSaxを多重録音している位のシンプルな編成です。できればここにRay Parker Jr.やPaul Jackson Jr.のような切れ味抜群のリズム・ギターがいれば申し分のない所なのでしょうが、あえてそれをしなかったというのは、彼等のイメージするこの当時のサウンドにはギターは不要だったのでしょう。Kenny Garrettという実力はのSax奏者を擁するワン・ホーン・カルテット編成ですから、雰囲気はかなりJazzっぽい雰囲気になっています。Clark/Jacksonの生み出すファンク・ビートは相変わらずいい味を出しています。Garrett/Pittsonという二人のソロイストに加え、Mike Clarkも気合いの入ったドラム・ソロを難局か利かせてくれていますが、名手Jacksonは頑なに、そしてただひたすらグルーブを生み出すことに専念しています。確か以前ブルーノート東京にこのClark/Jacksonのコンビで出演した事がありましたが、かなり魅かれたものの共演がChar(G)ということで何かイメージがあわずに見送ったことがありました。またいつかこの二人を中心に強力なファンク・ビートを聴かせて欲しいものです。

ちなみにPaul Jacksonの1978年来日時に録音したリーダー作「Black Octopus」が2000年頃に復刻CD化されているようです。ファンク・マスターPaul Jacksonのベースを堪能できる作品はHerbie Hancockのファンク期の物以外は、案外多くないので、これも貴重な音源ではないかと思います。意外な所で彼のクレジットを見ると何か嬉しくなっちゃいますね。「Tony Williams/Joy Of Flying」でもしっかり存在感をアピールしてますね。

1.のっけからあの懐かしくも強力なPaul Jacksonのファンクベースが堪能出来るごきげんなナンバーです。Mike Clarkが以外に小技をきかせたドラミングを利かせてくれているのはちょっと意外な期がしますが、この人、実はオーソドックスなJazzもこなす人だったんですね。キーボードのJeff Pittsonはバッキングに関しては無難という寅松氏かありませんが、こちらは自然Hancockのキーボードをイメージしちゃいますから、よほどのプレーヤーでも役不足に聞こえちゃいますね(笑)。しかしKenny Garrettのアルトが逞しい音色でいいソロを利かせています。決してパラパラ吹きまくるわけでもなく、かといって泣き一発勝負というわけでもなく、さすがといったプレイです。ソロの後半Clarkと二人だけになっての熱いブロウには痺れますね!それにしてもJacksonのベースはまさにワン&オンリー、ソロなんかなくとも凄い存在感、このファンク・グルーブはJacksonなしには考えられませんね。

2.何て事のない単調なパターンとちょっとしたキメだけの構成なのに、この独特のグルーブに貫かれているのは、もう不思議としか思えませんね。他のミュージシャンがプレイするときっとこうはならないんだろうと思いますよ。そして、そこに浮遊感のあるGarrettのソプラノ・サックスがスペシャルな味を添えていて、実にいい感じのナンバーに仕上げています。この曲ではClarkのドラムスのソロをフィーチュアしていますが、独特のグルーブにオーソドックスなJazzを感じさせるフレーズをうまくあてはめているな、という印象ですね。しかし何と言ってもMVPはWayne Shorterを彷彿とさせるGarrettの見事なソプラノ・プレイでしょう。

3.ミディアム・テンポのルーズなグルーブに乗せてPittsonのシンセ・ソロがフィーチュアされますが、音色の趣味がイマイチではあるにせよ、結構やるなあ、っていう感じのプレイです。細かいハットワークを活かした部分でのGarrettのフリーキーなトーンでのブロウがめちゃめちゃカッコいいです。短いながらなかなか聞き所の多いトラックです。

4.ミステリアスな雰囲気のイントロからメロウな味わいのゆったりとしたグルーブを感じさせるナンバーです。どこかHead Huntersのイメージの漂うナンバーになっています。ここではGarrettがソプラノでファンキーなプレイを利かせてくれていますが、そこはGarrett、よく歌うフレージングとモーダルなおとづ界を織り交ぜて平凡なファンキー・サックスにはしていないのがいいですね。Shorterの浮遊感を意識したような彼のソプラノ・プレイはやはりいいですね!Pittsonのエレピ音色のソロはなかなかいいアイディアが盛り込まれているのを感じますがもう一つというところで発展していかないのが少しもどかしいですけど。Jacksonはときおりハーモニクスを織り交ぜながらもファンク・グルーブをリード為続けていて本当に凄い人です。後半の弾けたGarrrettのソプラノ・ソロは圧巻ですよ!!バンド一体となってのインタープレイも最高の盛り上がりをみせています。

5.乗りのいいシャッフル・ビートに乗せてJacksonの以外に清涼のあるソウルフルなボーカルがフィーチュアされています。Pittsonのギターライクなシンセ音色はあまり趣味が良くないですけど、ここでのエレピのバッキングのセンスは実にいい感じです。Garrettはこの曲ではアルトを吹いていますが、どうというプレイではありません。Clark-Jacksonの独特のメリハリのきいたシャッフルのグルーブはちょっとユニークで利いていて面白いです。

6.Clarkeのドラム・ソロです。別段これを特別にとりあげる理由は今一つよくわかりませんが、Clarkのファンク一辺倒でない、Jazzドラマーとしてのプレイを利いてみるのも、それはそれで面白いともいえるでしょう。でも取り立てて凄いドラマーといった印象はあまり受けませんでしたけど(笑)。

7.ちょっと彼等にしては面白いリズム処理のナンバーです。基本的にはブルース・ナンバーなんですけど、大きくゆったりとしたノリのGarrettのアルト・ソロがフィーチュアされています。しかしここでのGarrettのソロはファンキー・ブロウ一発といった感じで、最近の彼のプレイにも聴けるように、やや下品なC調の単調なもので、ちょっとどうかと首をかしげたくなってしまいます。

8.Clarkの細かいフレーズを基調にしたシンプルなファンク・ナンバーです。Pittsonのピアノ・ソロがフィーチュアされていますが、いかにもHancock的なモーダルな感覚を狙っているのはよくわかるのですが、あまりにもそれが見え見えで、Hancockと比較してしまうととても稚拙なソロに聞こえてしまいます。しかしその背後でのClark/Jacksonのインタープレイの様子はなかなかエキサイティングな雰囲気に溢れています。ここでも短いClarkのソロがフィーチュアされていますが、さほど印象に残るソロとはいえません。

9.これはまるでHead Huntersです!ギターっぽいシンセとベースのフレーズの繰り返しがカッコいいです!そしてGarrettのミステリアスな雰囲気をたたえたとても表情の豊かなソプラノのソロがジャジーなテイストを持ち込んでいます。このGarrettのソロもインタープレイが随所にビシバシ炸裂しているバンドの演奏もとてもカッコいいです。本当にGarrettのソプラノは素晴らしいです!はっきり言ってアルトのトーンは好きじゃないんですけど、ことソプラノに関して言えばDave LiebmanやWayne Shorterの次はこの人かなという感じです。後半、シンセとベースのユニゾンの繰り返しに乗せてClarkが暴れまくっていますが、ただのドラム・ソロよりもこういったアイディアの方がずっとソロが活きてきますね。大正解でしょう。実に彼等の良さを堪能させてくれるごきげんなナンバーです。

10.1.のファンク・チューンの繰り返しです。短くすぐフェイド・アウトしてしまいます。

Kenny Garrettはこのアルバムでは実にいいプレイを利かせてくれています。今年(2003年)のマウント・フジ・ジャズ・フェスティバルにもMarcus Millerのプロジェクトのメンバーとして来日していましたが、正直言って、音がますます下品な感じになっていて単調なソロに終始していたのがちょっと残念でした。元来、結構Jazz的なフォーマットでいい演奏をする人だけに、ただ直情的なブロウに終始する人ではないと思っていたのですが・・・・。それはさておき、やっぱりファンクはいいですね!Paul Jacksonのベースは最高ですね!派手なチョッパーなんかしなくても強力なファンク・グルーブは出せるんだって感じのお手本のようなプレイは流石です!!

三角もしれませんが、私の中ではファンク・ベースというとTOPのロッコ、そしてこのPaul Jackson、そしてあのJaco Pastoriusなんですよ。何かこの3人には共通したというか、近いグルーブがあるような気がして仕方ないんですよ。やっぱおかしいですかね(笑)


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