
| 1.Panther |
| 2.Steveland |
| 3.Rampage |
| 4.The Sun Don't Lie |
| 5.Scoop |
| 6.Mr. Pastorius |
| 7.Funny (All She Needs Is Love) |
| 8.Moons |
| 9.Teen Town |
| 10.Juju |
| 11.King Is Gone (For Miles) |
| 12.Round Midnight |
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●Pioneer LDC/PUCJ-1002
●Musicians
B.G.Key.Bcl.Prg.Marcus Miller
Ds.Tony Williams/Poogie
Bell/Will Calhoun
Ds.Perc.Omar Hakim/Lenny White/Steve
Ferrone
Perc.Don Alias/Paulinho Da Costa/Steve
Thorton/Andy Narell
G.Hiram Bullock/Jonathan Butler/Dean Brown/Paul Jackson Jr./Vernon
Reid
P.Joe Sample
Key.Prg.Philippe Saisse
Key.Christian
Wicht
Ts.Kirk Whalum
Ts.Ss.Wayne Shorter
Tp.Miles Davis/Michael "Patches" Stewart/Sal Marquez/Tom
Browne
As.Ss.Everette Harp
As.David Sanborn/Kenny Garrett
Prg.Jason Miles/Eric Persing
Voice.Maurice White
Vo.Lalah Hathaway
●コメント●
今や押しも押されぬトップ・ベーシストとして、今日の音楽シーンの牽引者の一人として活躍する男、Marcus
Miller。70年代後半からセッション・ワークを通じてその存在を知られるようになり、Brecker BrothersやMiles
Davis、David Sanborn、Luther Vandrossといった大物ミュージシャン達のグループでベーシストとして、コンポーザー、プロデューサーとしての手腕を買われ、順風満帆にポスト・マイルス、ポスト・ジャコとしての評価を高めていく男。そのMarcusがマイルスやジャコの影響、敬意を包み隠すことなく、素直に表した作品がこの「The
Sun Don't Lie」です。
「Suddenly」「Perfect Guy」といった2枚のソロ、Jamaica Boysの2枚のアルバムでは、ベーシストとして弾きまくる姿だけではなく、コンポーザー、プロデューサーとしての顔の方が前に出ていたのですが、ここでは非常にそのバランスの取れたアルバムとして遂にその本領を発揮し始めたMarcus Miller。David Sanbornの「Up Front」等でもその成長ぶりを示してはいたものの、このアルバムによってMarcusは一段高いステージに上ったようにすら見えます。マイルス・スクールの大先輩でもあるWayne Shorter(Ts.Ss)、やTony Williams(Ds)Lenny White(Ds)からDavid Sanborn(As)Hiram Bullockといった気心の知れた仲間達の力を借りて作り上げたこのアルバム。ボーナス・トラックの12まで含めた印象はとても懐の深い、そして広いMarcusの音楽世界が様々なフォーマットで、また様々なアプローチで指し示されていると言っていいでしょう。ベーシストとしてのMarcusもスラップ奏法から指弾き、フレットレスとその卓越したテクニックを惜しみなくさらけ出しており、個人的にはその後発表された「Tales」や「M2」よりも好きなアルバムとなっています。Marcus Millerというベーシスト/ミュージシャンを知るうえで外すことの出来ない1枚だと思います。個人的にはMarcus Millerの最高傑作、という風に確信しています。
1.打ち込みを活かしたリズム二乗せてMarcusのベースが陰鬱なテーマを奏で、バッキングでは得意のチョッパーが得なりを上げるというなかなか聞き所十分のナンバーです。揚げ句の果てはギター・ソロまで聴かせてくれていますね。後半のヘビーなソロはDean Brownです。チョッパーによるベース・ソロはMarcusのプレイのエッセンスが数多くちりばめられたソロで、Marcusのチョッパー・ソロのパターンの一つとしてコピーしてみましたが、なかなかアイディアに飛んでいて実にカッコいいです!
2.陰鬱なようで暖かいといった変な言い方になっちゃいますが、そんな曲調に乗ってWayne Shorterのテナー・ソロ、jonathan Butlerのアコギ・ソロ、Marcusのベース・ソロ(ここでの表情の豊かさには実に驚かされます!)と続き、テーマを挟んで後にはDavid Sanbornの音を選びながら、間を活かして歌うことを重視した本領発揮のアルト・ソロが実に素晴らしいです。90年代のSanbornのセッション・ワークの中でも屈指のソロではないかと思います。
3.メリハリの効いたファンク・ビートに乗せてMarcusのチョッパー・ベースがビシビシ気持ち良く決っています。この曲では何と言っても故Miles Davisのミュートを使ったトランペットがふんだんに効けることが私にとっては何よりも嬉しいですね。Marcusも気合いの入ったフィルを入れていますね。
4.ゆったりと、どこかほのぼのとした暖かさを感じさせるナンバーです。Marcusのフレットレス・ベースでのプレイも見事ですが、Andy NarrelのSteel DrumやJoe Sampleのアコピ・ソロも実に美しい味わいに満ちています。それにしてもJoe Sampleという人のソロも一町してすぐにそれと分かる程に個性的ですねえ。Marcusはチョッパーにフレットレスにと実に多彩なプレイでじっくりと効かせてくれています。
5.打ち込み主体のリズムに乗せてMarcusのチョッパーが唸りを上げます。ここではKenny Garrettがアルト・ソロを効かせていますが、こういったファンクの一発モノでは確かにSanbornよりもアイディアは豊富で適任かも知れませんね。でも、音色やフレr−ジングに彼だけの、という個性が感じられないのが今一つ残念ですが、最後に効けるMarcusのチョッパーとの掛け合いはなかなかスリリングにきこえますよね。
6.短い作品ではありますが、タイトルそのままにJaco Pastoriusに捧げられたベース・ソロです。トーンやフレージング、またプレイのスタイル、グルーブも全く違う二人ですが、テクニックそのものというよりも、Jacoのプレイの中にある、そしてMarcusにはない、「狂気」の部分、それは「天才的な閃き」というのとある意味同義語なのかもしれませんが、それがある意味Marcusに取っ手は振り払うことの出来ないコンプレックス=憧れの根源であり、限りない敬意に繋がっているのではないでしょうか。
7.Poogie Bell(Ds)とMarcusの生み出す一種独特のグルーブがなかなか活きていてシンプルながら実にカッコいいです。陰鬱な印象を増すバスクラリネットを強調したホーン・アレンジも印象的です。ここでは根性の入ったDean Brownのギター・ソロがフィーチュアされています。ミュートでMilesの雰囲気を演出してるMichael Patches Stewartが、やたらそれrっぽくておかしいです(笑)。そうだ、この曲ずっと、どこかで聴いたことあると思ってたんですけど、クレジットみてて気がつきました。Bozの「Other Road」に入っていた曲でしたよね。やっと胸のつかえが撮れた気がします(爆)。
8.ゆったりと暖かいトーンのフレットレスが、ボサノバの曲調にジャスト・フィットしてていいですし、バスクラのプレイも、これ、いつも思うことなんですが、実はかなりの腕前なんですよね。そして続くベース・ソロはまるでギターを弾いているかのような錯覚を覚えるほどの超絶技巧で、いやあ、もう溜息がまとめてゲップになって出てきそうなほど凄いです。ソロの後半はやたらJacoの影響を感じさせるフレーズが随所にきこえてきて面白いです。この曲は打ち込みによるMarcusの一人プレイです。
9.ジャコの十八番「Teen Town」までやっちゃってくれてますから本当に嬉しい限りです。この曲は2001年のモントルーのJazzフェスのBS放送でも、2002年の来日公演でも演奏していた愛奏曲ですね。他にもKenwood Denardの「Just Advance」でも演奏されています。こちらの演奏も凄いですよ!ここではベーシクなメイン・ビートをSteve Ferrone、フィルをOmar Hakimという豪華なドラムの使い方をしています。そしてギターはJAcoとのNew York Liveで数多く共演しているHiram Bullockが根性の入ったソロを聴かせてくれます(途中でバードランドのメロが出てきて笑わせてくれます)。実はSteve Ferroneも先述のNew York LiveでJacoと共演しているドラマーだけに興味深い顔合わせです。チョッパーで演奏されるこのバージョン、それだけでカッコいいのですが(リリースはDenardの方が先でしたかね)、チョッパーでソロまでやっちゃうんですから、もう凄い迫力です。是非Denardのバージョンとも聴き比べてみていただきたいです。
10.Milesのアルバムにも収録されていたのよりも一層ポップな味わいに返信しているのが面白いですね。Everette Harp(As)とKirk Whalum(Ts)の貼りのあるファンキーなトーンのサックスのソロもその印象をより強く感じさせているのかもしれません。特にKairk Whalumのテナーのトーンはやや下品にきこえるくらいにファンキーなので、それもあるとは思います。ここではベーシック名部分をPoogie Bellが、そしてフィルをLenny Whiteが叩いています。
11.Marcusのキーボード、バスクラで荘重で哀愁を帯びたイントロ(?)が演奏された後、ドラムの巨匠、故Tony WilliamsとMarcusの二人だけの演奏をしばらく聴くことができます。そして、その上にWayne Shorterのテナー・ソロが乗ってトリオで演奏される3人のインプロビゼーション/インタープレイの味わいの豊かさ、付加里居ったら・・・そして再び出だし同様にバスクラとWayneのソプラノも加わって、静かに幕を閉じていきます。本来、アルバムはこれで幕を閉じるようです(笑)それにしてもやはりTony Williamsのドラムの味わいは絶品ですね。シンバル等の金物系の美しい響きといい、MarcusやWayneとの絡みといい、もう最高のドラマーです!そんなTonyも今はもう以内・・・。
12.スタンダードの名曲ラウンド・ミッドナイトをMarcusのバスクラとJose Sampleのピアノが導き、Lalar Hathawayのボーカルが実に表情豊かにこのスタンダードを歌い上げています。Marcus MillerやHiram Bullock等のライブにもよくフィーチュアされ、数々のアーティストのアルバムに参加してきたLalahもデビュー当初の「親の七光り」的ないわれ方も、ここでのボーカルを聴けば、なかなか堂々とした物だという事がおわかりいただけるハズです。Tom BrowneのTpソロがなかなかいい雰囲気を出しています。国内盤買って持っててよかったなあ、得したなあ、っていう感じのオマケにしちゃ豪勢なトラックです(笑)。ここでのJoe Sampleのピアノはどうということはありませんが、やはりTonyのドラミングの素晴らしさが大きく貢献していますね。これでピアノがHerbie Hancockだったら最高だっ他のに・・・。
ベーシストとしてはWill LeeもAnthony JacksonもVictor Baileyも・・・・好きなベーシストは数多くいますが、やはりMarcusを聴くときには、ベーシストとしてだけの捉え方は出来ないわけで・・・きっとMarcusはJacoやMilesが目指していた物が何ナノかある程度、見えているミュージシャンなのかもしれない、とも思ったりするわけで・・・今後どのような活動を進めていくのかが興味津々です。でもJacoみたいにビッグバンドでやってみたりもしたいんだろうな。いっその事、Bob
Mintzerあたりのビッグバンドと組んで、何か面白いことでもやってくれないかな、なんて思ったりもしちゃいますね。最近の動向はいまひとつピンと来ないものも多いですが、これからが本当に楽しみなミュージシャンです。
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