
| 1.Just Do It |
| 2.Just Deserts |
| 3.Just Phrases |
| 4.Just Blues |
| 5.Just Drums/Just Get Started/Justice |
| 6.Teen Town |
| 7.A Full Heart Today |
| 8.Just Duo |
| 9.Just Advance |
|
10.Purple Rain 1992年作品 |
●Big World BW2006
●Musicians●
Key.Charles Blenzig/G.Hiram Bullock/G.Dean Brown/B.Marcus
Miller
Ds.Kenwood Denard
●コメント●
晩年のJacoを支えたドラマー、Kenwood Denardのリーダー・アルバムです。このアルバムで興味深いのは、同じく晩年のJacoの共演者だった二人のギタリスト、Hiram
BullockとDean Brownの参加と、Jacoの後継として最も期待されるベーシスト、Marcus Millerが全面的に参加している点でしょう。セッションワークでは意外と控えめで地味なプレイの多いMarcusも、ここでは存分にBassを弾きまくっていて、彼の本領を存分に発揮しています。しかし、このアルバムで忘れてはならないのがHiram
Bullockの「いぶし銀」ともいえるソロ・プレイです。いわゆるJazzっぽいプレイではないのですが、とても不思議なJazz的な空間を作り出す個性は、さすがにDavid
SanbornやJaco Pastoriusと行動を共にしていた大きな理由でしょう。そして、あまり知られていない(私も良く知らないのですが)Charles
BlenzigというKey奏者も、なかなかどうして見事なシンセ・ソロを聴かせてくれます。そして本作の主人公であるKenwood
Denardというドラマーですが、Jacoとの共演アルバム位しか聴いたことがなく、それほど印象に残っていたドラマーではなかったのですが、確かな技量と作編曲能力で、見事にリーダーシップを発揮しています。そして、この人脈から生み出せれる音楽には、直接的ではないにしても非常に色濃くJacoの音楽の影響が感じられ、今さらながらJacoの偉大さ、その音楽的な影響力の大きさには驚かされます。色々な意味からも、このアルバムは是非一度聴いておいていただきたい、かなり質の高いアルバムです。
1.出だしのチョッパー・ベースから「おっ!」と思わせてくれます。そしてチョッパーなのに何故かJacoのイメージを感じてしまうのは私だけでしょうか?そしてHiramの根性の入ったギター・ソロで、すっかりこの音楽に引き込まれている自分に気がつきます。途中からの地を這うようなどっしりしたベース・ラインもまた、カッコいいんだなあ、これが。
2.これもしょっぱなから、なかなかブルージーな味わいのナンバーで、まさにHiramにピッタリのシチュエイション!!そう思っていると、「ほら、来た!」といった感じで、いい感じのギター・ソロ。そして続くBlenzigのシンセ・ソロもなかなかの熱演でいいですよ。Marcusの落ち着いた感じのチョッパーも曲想に合ってていい感じです。なかなかのトラックです。
3.ファンキーなリズムがなかなか心地よいナンバーと思いきや、一転してジミヘン風な局長に。大のジミヘン・フリーク、Hiramの独壇場。またまた一転してMarcuすの軽快なチョッパーが印象的なナンバーに。ここではDenardのDsソロも最後に聴けます。
4.なかなかギターのリフがカッコいいナンバー。ここでのオルガン風のBlenzigのソロは悪くないんだけど、構成力がイマイチ。Hiramは実に堂々と落ち着いて自分の音世界を織り上げています。
5.DenardのJazzドラマーとしての腕前とアフリカの民族楽器が披露されています。短いですが、いずれもなかなか見事な演奏ですよ。そしてMarcusお得意のチョッパー・ベースが炸裂!!デリケートでセンシティブな部分も派手でパワフルな部分もたっぷりと聴かせてくれています。Marcusファンにはたまらない演奏が続きます。指弾きも織り交ぜた様々なフレーズ満載でうれしい限りですね。
6.Weather Report時代からのJacoの愛奏曲にMarcusがチョッパー・ベースで挑みます。HiramのギターがJacoとの思い出と対話しているようにも聞えます。そしてMarcusはあえてチョッパー・ソロをJacoに捧げているかのように演奏しています。各人のソロの内容の濃さに、思わず茫然とするような素晴らしいトラックです。
7.ギターとフレットレス・ベースが印象的なJazz的な味わいに満ちた部分と、DenardのDsがパワフルなRockよりのFusionを感じさせる部分からなるナンバー。腕利き達がこれだけ集まれば、こんなシンプルなパターンの繰り返しも、やたらカッコよい演奏になってしまうのですから、不思議なものですよね。Denardって、すごくきっちりしたDsを叩く人だったんですねえ、なんて妙な感心の仕方をしてしまいました(笑)。
8.MarcusとDenardのDuoなのですが、ここでのMarcusは、フレットレス・ベースで、まるでJacoに捧げる鎮魂歌のように素晴らしいプレイを繰り広げています。随所にJacoのお馴染のテクニックや歌い回しも聴くことができます(無論、音色もJacoを彷彿とさせてくれますが)。これが、どこまでがコンポジションでどこからが即興なのかは定かではありませんが、Denardのドラミングとの絡みが絶妙で、往年のJacoサウンドが90年代に蘇ったかのようです。絶品のDuoです。
9.シンプルだけど何か妙にプログレっぽいリフとMarcusのシンプルなTよっパーがジャスト・フィット!!Hiramのかっとんだギター・ソロが、それに不思議なスパイスを振りかけて、何とも言え無い不思議な味わいの曲に仕上がっています。HiranとMarcusはSanbornバンドでの付き合いも長いし、実にいいコンビといった感じがします。
10.プリンスの大ヒットナンバーをカバーしています。何か場違いな選曲のようにも思えるのですが、いやいやそうして、ピッタリとエンディングの曲としてハマっているから不思議です。先発のDean Brown(?)のオーソドックスな泣きのソロも続くスペイシーでパワフルなHiramのギター・ソロもなかなか見事な聞きごたえ十分です。そして荘厳なシンセ・サウンドでアルバムは静かに閉じられていくのです。
随所に聴ける、ギター・ライクなシンセ・ソロ(?)がカッコいいんですが、なんかギター・シンセ風にも聞えるんで、これがBlenzigのKeyだとしたら、これは凄いですよ。でも聴けば聴くほどギターっぽいんで、やっぱり違うのかなあ・・・。この翌年に同レーベルからリリースされたBlenzigのアルバムからは想像もつかない位かっこいい演奏だからなあ・・・。どなたか教えて下さいm(_ _)m。