◆深町 純/Spiral Steps◆
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深町 純
村上 ポンタ 秀一
Randy Brecker
Michael Brecker
Anthony Jackson

1.In The Holiday Groove
2.Taft 1082
3.Spiral Steps
4.Scoto Phonobine Type-I
5.Scoto Phonobine Type-II
6.Scoto Phonobine Type-III

1976年作品


●Kitty Records/KTCR-1171
●Musicians
深町 純&ブレッカー・ブラザース:

CREDITS (musicians) :
Key.深町 純
Ds.村上 秀一
B.Anthony Jackson (1,3) /岡沢 章(4,6) /小原 礼 (2)
G.渡辺 香津美 (4,6) /高中 正義 (2)
Tp.Randy Brecker(1,3,4,)
Ts.Michael Brecker(4,6)
Ts.Lou Marini(1,3)
As.Jake H.Conception(1)
Tb.Barry Rogers(1,3,4,6)

●コメント●

 深町 純が日本のJazz/Fusionシーンの草創期に果たした役割はとてつもなく大きなものでした。1978年、伝説のN.Y.All Stars来日公演の直接的なきっかけはその前年N.Y.で録音されたアルバム「On The Move」でしたが、本作「Spiral Steps」がその伏線となっていたのは間違いの亡いところでしょう。それは本作のプロモーションをかねて拓かれたらイヴにRandy Brecker(Tp)、Michael Brecker(Ts)、Barry Rogers(Tb)を呼び、その模様が「Triangle Session」として録音/リリースされた事からも、それは明らかでしょう。深町のN.Y.録音に端を発するN.Y.のミュージシャン達との交流/人脈がN.Y.All Starsという夢のプロジェクトを実現させたのです。当時日本国内では作編曲家/スタジオ・ミュージシャンとして活躍していた深町の存在は、どちらかといえばHazz畑よりもRock畑のファンに馴染みがあったかもしれません。そして、そんな深町の日本での人脈とBrecker Brosを中心とするN.Y.人脈がごく自然な形でミックスされたアルバムが本作と言うことができるのではないでしょうか?

 深町のオリジナルを、基本的にリズムは日本人リズム・セクションで(Anthony Jacksonを除く)、ホーンはBrecker Bros中心のホーン_セクションを加えるという趣向は当時としてはかなりユニークなものだったとお想い増す。そんな中で全曲を通じて唯一参加しているのが村上'ポンタ'秀一(Ds)というのは今考えてみても実にピッタリ的を射た人選といったところですね。岡沢 章、小原 礼といった日本人ベーシストと違和感なくAnthony Jacksonとのリズム・コンビも何のその、Steve Gaddとは違った存在感を存分に発揮しています。そしてやはり当時最も話題となったのが高中 正善/渡辺 香津美といった日本を代表するギタリストの参加とBrecker Brosの参加であった事は言うまでもありません。しかし決して忘れてはならないのが深町の楽曲の先進性でしょう。全曲というわけではありませんが、Brecker Brosの独特のアクの強いホーンの響きと絶妙のマッチングを感じさせてくれます。またキーボード奏者としての飛び抜けた実力、先進的な感覚はさすがです!当時はシンセサイザー奏者としてのイメージが先行していた深町ですが、個人的にはそれよりもエレクトリック・ピアノや鞍美ネットでの抜群のコード・ストロークやジャジーなソロの素晴らしさの方が強く印象に残ります。そして本作がN.Y.ハード・フュージョンの世界を日本にも拡大するきっかけとなった様に想われてなりません。

1.ポンタ/Anthonyに深町のクラビネットによるリズムがNYしててかなりカッコイイナンバーです。深町のシンセ音色についてはかなり個性的なので好き嫌いは判れる所でしょうが、クラビ/エレピのプレイはもうメチャメチャ格好良いです!Brecker Brosはあくまでもホーンとして脇役に押しやり、基本は深町のシンセ・ソロを大きくフィーチャーするという構成ですが、その合間合間にAnthonyのフレーズが挟み込まれるだけでゾクゾクきてしまいます。やはり当時からAnthonyの存在感は凄かったですねえ。

2.アルバム中最も日本的なポップな感覚を感じるナンバーです。そこにサックス・セクションだけが加わった形となっています。ここでフィーチャー去れているサックス・ソロはJake H Conceptionですね。当時日本のスタジオ・シーンで活躍していたミュージシャンですが、いかにも日本のポップ・ミュージックに登場するサックス・ソロといったイメージがしてしまいます。高高中/小原の「サディスティック・ミカ・バンド」のリズムの個性がとても強く前に出ている感じです寝高中の参加はこれ1曲ですがソロはフィーチャーされていません。深町のハモンド/エレピの使い方のセンス抜群です!

3.これは深町のオリジナルの中でもかなり個人的にお気に入り度の高いナンバーです。深町自身もかなり気に入っている作品の様でN.Y.All StarsやKEEPでもこの曲を演奏していますね。ドラマチックな曲の展開とホーンがとてもよくマッチしています。ここれはRandyの張りの或る都店ペット・ソロ、そして深町のシンセ・ソロが大きくフィーチャーされていますが、楽曲/アレンジのカッコ良さとポンタ/Anthonyのリズム・コンビが出色の出来を聴かせています。特に要所要所でのパワフルなポンタのドラミング葉圧倒的です!後半4ビートに変わってからの深町のエレピ・ソロの背後でのポンタ/Anthonyコンビの動き方、そして深町のジャジーなソロ展開もかなりスリリングで、個人的には本作中のベスト・トラックと想います。

4.Randy & Michaelのホーンによるアタック感の強いメロディ・ラインが印象的なナンバー。ここではMichaelのテナー・ソロが大きくフィーチャーされています。高速フレーズからフラジオを使ってのファンキーなフレーズ、そしてメカニカルな感覚のモーダルなフレーズといい、Brecker Bros初期の勢いそのままのMichaelのプレイが堪能できます。続く渡辺 香津美のギター・ソロはRandyのトランペット・ソロと交錯する様な形のため、今一つ聴き手としては消化不良を覚えてしまいますね(笑)。とにかく当時からメチャメチャ巧かった事は十分に判りますね。

5.深町のシンセによるワンマン・プレイです。ロマンティックな甘いメロディとストリングス、そして個性的なシンセ音色を駆使しての熱演なのですが、個人的には深町のピアノをフィーチャーしての演奏の方が良かったように感じてしまいます。シンセでの抑揚のつけ方がイマイチ好きになれないんですよね(笑)。

6.ラストはBrecker Bros、渡辺 香津美をフィーチャーしてのスピード感溢れるスリリングな演奏が展開されています。複雑なリズム感覚のテーマ部分と4ビートでのソロ・パ=トが交互に顔を出すアイディアも演出としては最高にカッコいいです!それぞれのソロは短めながら、豪華な顔触れによるソロの競演には興奮してしまいます!先発はMichael、2番手は話棚ね、再びテーマを挟んで深町のエレピ、Barry Rogersのトロンボーン、Ranndyのトランペット、またまたテーマを挟んで渡辺、そして渡辺と深町のシンセが交錯するといった順番で他思わず力が入ってしまいます(笑)。いずれも持ち味を存分に発揮したソロで聞き応え十分!深町のエレピ、渡辺のギターが気合十分に燃え上がっています!ポンタ/岡沢の呼吸もピッタリでドライヴ感も十分です!

 これも学生時代よく聴いたアルバムですね!本作から「Triangle Session」、「On The Move」、「N.Y.All Stars Live」は、Michael Breckerフリーク賭しては外せない作品群ですね。しかし{NY All Stars Live}は近年復刻去れたものの、他の作品は短期間CD化されただけで、その後は長らく廃盤状態が続いているのは残念な限りです。一日も早く復刻してもらいたいものですね。



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