
| 1.Bulldog |
| 2.Caravan |
| 3. Pipeline |
| 4. Apache |
| 5. Wipe Out |
| 6. Slaughter On 10th Avenue |
| 7.Let’s Go |
| 8.Tequila |
| 9.Walk Don’t Run |
| 10.The House Of The Rising Sun |
| 11.The Cruel Sea |
| 12.Perfidia |
| 13.Diamond Head |
| 14.Bumble Bee |
| 15.WALK Don’t Run’92 |
| 1992年作品 |
●東芝EMI/TOCP-7809
●Musicians
G.John Tropea/David Spinozza
B.Will Lee
Ds.Steve Gadd
Arr.David Matthews
●コメント●
このアルバムを店頭で見たときは、「この凄いメンバーでVenturesのカバーをやってるのか!どんな風に料理するのかな?」なんて感じで思ってました。この4人のメンバーはJohn
Tropeaのバンドのメンバーでもあり、N.Y.スタジオ・シーンのトップをいく錚々たるミュージシャン達なのですから、そう思うのは当然の事でした。そしてCDを再生してみると・・・・Venturesのオリジナルを聴きこんだ訳ではないので何ともいえませんが、かなり忠実にVenturesの音を「再現」する事に、この4人のメンバーが注力しているんです!!あのStuffやGadd
GangのSteve Gaddが、Brecker Bros.や24丁目バンドのWill Leeが、リーダー作を多数発表しているJohn
Tropeaが、「Spinozza」という伝説の名盤の主David Spinozzaがですよ!!いくら日本独自の企画盤とはいえ、この4人がスコアに忠実にVenturesを「再現」することに注力しているんです。頭の隅の何処かで「Venturesなんて・・」と軽く見ていた己を改めて恥じた次第です。いくら「お仕事」とはいえ、自分達の名前を表に出してのアルバムですから、彼等クラスのミュージシャンなら十分に仕事は選べるはずです。しかし彼等はそれをせずに、真っ向からこの「Venturesの再現」というテーマに真摯に取り組んでいるのですから本当に素晴らしいミュージシャン達です。後で雑誌か何かで彼等のコメントを読んだ記憶があるのですが、口々にVenturesに対する敬意の言葉や、Venturesの音楽に取り組めた事を喜ぶコメントを発していました。そしてこのアルバムのプリデュース/アレンジに当たっているDavid
Matthewsも彼等同様、音楽に全く偏見のない事を思い起こし、妙に納得がいったことを憶えています。
確かこのアルルバム、当初は「Hyper Ventures」という名義でリリースされていたと思います。きっとグループ名か何かで支障があって「Hypers」と改めて再リリースされたように記憶しています。今回UPするにあたってネットで調べてみて、基本的なカバー写真は同じながら名義の異なる2種類が存在することが判明しました。それぞれに異なる品番が割り振られています。しかしながら内容は同一の物のようです。しかしいずれにしてもVenturesファンや多くのリスナーからは「都会的」であるとか「無味乾燥」というか「所詮、オシゴトでしょう。」的な扱いを受けていてあまり評判は芳しくないようですが、一流のセッションマンである彼等が彼等のプライドをかけてVenturesのコピーに取り組んだというのは紛れもない事実なわけで、当然のように彼等なりの独特のグルーブが存在する事も事実です。そして彼等のグルーブや解釈を楽しみながら聴いてみるのもなかなか面白い、実に珍しい位置にある企画盤という事ができるでしょう。
全体に感じるのはSteve Gadd/Will Leeのずっしり重いリズムによる粘っこいグルーブがVenturesのそれとは明白に異なっている点と、オリジナルのテイストを残しながらのJohn Tropea/David Spinozzaのソロは彼等なりの解釈で自由にやっているようで、彼等が楽しみながら演奏している様子が目に浮かんできちゃいます。押さえ目に叩いているようで居てもやはりSteve Gaddのアクセントの置き方/メリハリの付け方はやはり彼ならではの物ですし、そのGaddと組むWill Leeも当然寄り添うようにリズムを取るわけですからそのグルーブがVentures程あざとくないにしても、個性的であることは言う迄もありません。オリジナルの発表時期等の詳細はよく知らないのですが、私でもよく知っているナンバーがずらり15曲そろっているわけですからVentures曲集としてもなかなか便利な1枚となっています。15曲目の「Walk Don't Run '92」はプロデューサーでもあるDavid Matthewsのアレンジによるものですが、何かこれはとってつけたみたいでちょっと違和感があり過ぎますね(笑)。毎年のようにライブを見に行っているWill Leeにこのアルバムの事を訊いてみたい気もしますね。気さくな彼が何て言うかちょっと楽しみでもあります(笑)。
これを書いているのは2003年7月下旬、梅雨明けの遅い年だけに本格的な夏が待ち遠しくて、思わずこのアルバムを引っ張り出してきちゃいました(笑)。だって夏といえば・・・海、西瓜、花火・・・・そしてやっぱりベンチャーズですよね!!確かこのアルバムがリリースされた年の夏、近所の市民ホールで観たベンチャーズの記憶も鮮明によみがえってきましたよ!!