■That's Right/George Benson■
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⇒George
Benson
→Ricky
Peterson

| 1.That's Right |
| 2.The Thinker |
| 3.Marvin Said |
| 4.True Blue |
| 5.Holdin' On |
| 6.Song for My Brother |
| 7.Johnnie Lee |
| 8.Summer Love |
| 9.P Park |
| 10.Footprints in the Sand |
| 11.When Love Come Calling |
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12.Where Are You Now? 1996年作品 |
Breezin'やTendernessといった作品をはじめ多くのBensonの作品をプロデューサー、Tommy LipumaがRicky Petersonと組んでこのアルバムの大多数の曲をプロデュースしているのはなかなか興味深いです。LipumaはRicky Petersonの1stソロ作「Night Watch」をプロデュースしているので、そのあたりからもこの組み合わせはうなずけるのですが、スムースJazz風のサウンドを作らせたら天下一品のRicky & Paul Petersonの腕が遺憾なく発揮されています。Rickyは多くの曲でハミンドB-3オルガンを操り、B-3の豪快なソロやエレピの存在感たっぷりのソロをはじめ、Vib音色のシンセ・ソロをはじめ、趣味の良いシンセやピアノ、オルガンでのバッキングやさりげなく、しかし実に効果的に使われているストリングスのアンサンブルも忘れてはいけませんね。そしてずっしりとした感触を持った粘っこいグルーブが身上のPaul Petersonのベースも、そして打ち込みと生のドラムで作り出される絶妙のグルーブ感がこのアルバムでも健在です。Michael Blindというドラマーもなかなかパワフルで好演しています。
George Bensonという非常にアクの強いギタリストがこのスムース・ジャズ仕立ての状況下で一体どう替わるのかなんて愚問は全く意味を持ちません。リズムが状況がどう替わろうと、BensonはBensonなのです。CTIの頃もBreezin'の頃も、Quincy
JonesとのGive Me The Nightの頃もBensonのスタイルやプレイはほとんど変化しているわけではありません。Breezin以降はギターの他に歌という強力な武器を最大限に活かし、アルバムに変化を与えることに成功してきたのです。そして、得意のソロとスキャットのユニゾン・プレイという武器の三つを駆使してのアルバム制作がその後のBensonサウンドを支え続けてきたのです。そしてこのアルバムでも至る所に、あれはBreezinの中の・・・・とかIn
FlightやWeekend In L.A.の・・・なんていう錯覚にとらわれるような音を聴くことができます。そして、三つの武器を巧く配置しながら、ソロもシングルトーンとオクターブ奏法を見事に使い分け、キーボードのソロ等でサウンドに変化を与えながらも自分自身の歌い方は全く崩していないというあたりは、さすが大物Bensonならではです。従来のJazzのようなインタープレイ等は無論期待することはできませんが、ソロの構成力や説得力は、「ああ、いつものパターンね。」と重いながらもついつい乗せられてしまう程の強力さです。ギターも歌も、実に歌心満点で、彼の本領はあくまでもそこにあるのだということを思い知らされてしまいます。このアルバムの評価がどうであれ、この強力な個性とRicky
Petersonという才能の出会いを楽しんでやろうという姿勢で聴けば、それなりに十分楽しめるアルバムではないかと思います。それがJazzであるとかJazzでないとかいう次元では、決して考えないで聴いていただきたいアルバムです。休日の午後にでもソファーに深く身を沈めてゆったりと寛いで楽しむのにはなかなか適したアルバムじゃないかと思います。