
| 1.Super Groove |
| 2.Mika |
| 3.Noches Calientes |
| 4.Seditty |
| 5.Black River Rhapsody |
| 6.The Return Of Zorro |
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このプロジェクト「Super Funky Sax」は、二本のレーベルでフュージョン中心に積極的にN.Y.録音を企画していたElectric Birdレーベルが企画制作したアルバムです。このプロジェクトの中心人物は、後期CTIレーベルで手腕を振るった作編曲家David Matthewsです。ですから彼の作品を彼のお気に入りのミュージシャン達を起用して制作したアルバムといっても過言ではありません。ですからいい意味でも悪い意味でもMatthewsサウンドに仕上げられています。本作の目玉はタイトルからもわかるように、三人の超売れっ子Sax奏者David Sanborn(As)Michael Brecker(Ts)Ronnie Cuber(Bs)にスポットを当てた作品です。彼等のホーンを際立たせる狙いからかトランペットやトロンボーン、ストリングス等は一切加えず、3本のSaxのみのホーン・アンサンブルとなっているため、ややバリエーションの幅が狭くなってしまっているきらいはあります。そして、最も私が期待した3人のスリリングなバトルといった感じもなく、ただ曲によって誰がメロを吹く、ソロを吹くといった程度でお茶を濁している印象で、これでは単に号かメンバーを集めての顔見せ興行的という印象をぬぐい去る事はできません。そのあたりの企画の詰めの甘さと、Matthewsの表面的な派手やかさを強調したアレンジによって、本作はあちふれたB級フュージョン作品となってしまっているように思います。決してB級が悪いというのではありませんが、どこかリスナーを軽く見て小馬鹿にしているような安易さには腹立たしさすら感じてしまいます。 1.一見ハードボイルドな雰囲気を感じさせるジャンプ・ナンバーですが、録音/エフェクト処理による作為的なホーンの音がちょっとやり過ぎといった感じですね。先発ソロはDavid Sanborn(As)。コード進行の乏しいめりはりのきかないシチュエーションでのソロにSanbornも悪戦苦闘している感じですね。それに比べて2ndソロのDavid Spinozzaのギター・ソロは気合いの入った渾身のソロ!この人にしては珍しくかなりRockっぽい音色、フレーズでハードに迫っていますね。そしてRonnie Cuberのバリトン・ソロ、Breckerのテナー・ソロと続いていくわけですが、なんかこうダラダラとソロを回してるだけって感じで、ありきたりすぎますよね。Cuberのソロは豪快な歌いっぷりで見事ですよ、本当に。でもそれを浮かび上がらせる知恵が働いてないって感じなんですよね。あげくの果てにはラストのBreckerのソロでフェイド・アウトしてるし、もう勿体なさ過ぎですよ、これじゃ・・・。 2.Sanbornのアルトがテーマを吹く甘いバラード。こういう演奏を得意とするSanbornにとっては絶好の素材といえますね。しかし難点はそこにテナーとバリトンを無理矢理ハモらせた事ですね。そして途中で安易な一発モノにチェンジしてBreckerとCuberのソロ・パートにしているのもはっきり言ってダサイ!こんなんならソロなしで3人が代わる代わる気合いを込めてメロを吹いていた方が何倍もカッコよかったでしょうに・・・。 3.今度はBreckerのテナーが吹くなかなかいいメロを持ったバラード・ナンバー。最初にフィーチャーされるSpinozzaのソロが実に艶っぽい音色でとてもよく歌っています。そしてここでもCuberのワイド・レンジな豪快な歌いっぷりのバリトン・ソロが実に印象的ですね。普段ソロがフィーチャーされる事の少ないバリトン奏者ながら、その並大抵でない実力にはただただ恐れ入るばかりです。そしてまたまた最後の最後にBreckerのテナー・ソロかと重い気やフェイド?アウト。一体プロデューサーは何を考えとるんじゃ!! 4.こういったポップなモチーフを作るのはさすがB級フュージョンの名アレンジャーMatthewsですね。しかしそのモチーフだけで後はソロイストにお任せっていうんじゃ酷いんじゃないですかね(笑)。先発のSanbornのアルト・ソロはなかなかよく構成されたソロでサイズも適当でいいでうね!そしてこういう一発モノを得意とするBreckerのテナー・ソロに期待をかけるのですが、すべり出しの割には彼としては至極普通のソロでちょっとガッカリ。もっとアグレッシブにジャズっぽいソロを聴きたかったのに・・・・。こういうなんて事のない曲ではNewmark〜Jasonのコンビ、なかなかグルーヴを発揮してるんですから不思議としか言い様がありませんね。 5.別にSaxのアンサンブルで演奏する必然性の全くない、どうってことのないメロディのぽよよ〜んとした気の抜けたレゲエ・リズムのナンバーです。そんなどうって事のない曲でもBreckerのソロは苦心惨憺しながら何とか聴けるソロへと持ち込んでいるのは見事。ここでもSpinozzのなかなかよく歌うギター・ソロがフィーチャーされています。その前のSanbornはソロなんだかアレンジなんだか意味不明で、はっきり言ってこれはアレンジも良くないです。三本のSaxのハモりがどれもこれも似たり寄ったりでワン・パターン過ぎます。 6.最後はRonnie Cuberがリードを取るファンク・ナンバー。他の曲でもそうですが、このJason〜Newmarkのコンビはあまり面白くないですね。延々と同じパターンを繰り返すだけでちっとも面白みがないんですよね。かといって独特のグルーヴが感じられるかというとそうでもないですし・・・。ここでもSpinozzaのエッジの効いたギターが頑張っていいソロを効かせています。そして続いてSanbornのアルト・ソロが現れてきますが、この出だしはいかにもSanbornっぽくてカッコいい絶叫スタイルでいいのですが、延々同じパターンの繰り返しの上でのソロには後半かなり煮詰まってるような感じですね。そしてシンセ・ソロはCloff Carter(?)。音色が下品過ぎてフレーズがどうのこうのいう問題じゃないです(笑)。ただダラララとソロを回して曲のサイズを長くしてるだけで、こんな程度のサウンドで「Jazzを超えた!」なんて大げさなキャッチフレーズつけないで欲しいですね。 リリースされた当時から、もう随分と聴いてきたアルバムなんですけど、いつも「何か違うんだよなあ・・・何がおかしいんだろう?」みたいな違和感がつきまといます。こうして久々に通して何度か聞き返してみてだいぶ見えてきたのはプロデュースがちゃんと行われてないなっていう事。完全にMatthewsのプロデュースならもっと徹底したエンターテインメントを追究する筈ですから。Matthewsは作編曲者といった役回りなのでしょう。もっと製作者サイドが企画を詰めて色々な注文をつけていれば、もっと別ないい仕上がりになっていたように思います。実際MatthewsがこのレーベルでプロデュースしたCuberのリーダー作なんかはかなりいいですしね。でもSteve Gaddのソロ・アルバム「Gadd About」もMatthewsのプロデュースでしたっけ?アレンジ面ではバリトンのボトムが効いてないのがとても残念な所ですね。でも、もし効かせていたとしてもNeil Jasonのやや無神経ともいえるスラップ・ベースとじゃ会わないかもしれませんね。はっきり言いましょう!超豪華メンバーを集めての超駄作です!でも・・・Sanbornファンにはやはり持っていて欲しい一枚かもしれません(核爆)。 |