■David Matthews Presents/Grand Cross■
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David Matthews
David Sanborn
Randy Brecker
Michael Brecker
Larry Carlton
John Tropea
Cliff Carter
Marcus Miller
Steve Gadd


1.Grand Cross
2.Kingston Connection
3.Afro Sax
4.Pipe Dream
5.Movin' Man
6.For a Little Love Baby
7.Sambafrique
8.Star Island Drive

1981年作品(Rec.1981.08.19〜10.29)

■Roving Spirits/Electric Bird/RKCJ-60001
■Musicians■
Key.David Matthews
Key.Vo.Cliff Carter
G.John Tropea/Larry Carlton
B.Marcus Miller
Ds.Steve Gadd
Perc.Sammy Figueroa
As.David Sanborn
Ts.Michael Brecker
Tp.Flh.Randy Brecker
Vo.Yvonne Lewis/Ullanda McCullough/Frank Floyd

●コメント●
David Sanborn/Michael Brecker/Randy Breckerの世界最強ホーン隊にSteve Gadd/Marcus Millerの売れっ子リズム・コンビ、John Tropea/Larry Carltonという東西を代表する歌心満点のギタリストの参加・・・・・・・これだけで何の疑いも持たずに普通にアルバム買って外れることはそうそうないんですけど、このElectric Birdレーベル/David Matthewsのプロジェクトには期待させられる割にはいつも何か聞き終えた後に空しさや寂しさを感じてしまうケースが多いんです。確かに平均点以上のサウンド・クオリティですし、ポップな方向性が悪いとも思わないんですけど。高尚なサウンドをつくって欲しいとは思わないんですけど、このメンバーの割にはこれといったハプニングもなしで、いつも想像の域で収まってしまうからなんでしょう。David Matthewsという人のB級ならではの娯楽感覚は決して嫌でもないですし、ミュージシャンの選択も悪くないんですけど、何か日本側の企画注文に応じて以来通に制作したら・・・はい、こんなん出来ました〜みたいな匂いがプンプンしてくるんです。その胡散臭さを常に意識しながらも購買衝動を抑えきれなかった自分も結構悲しいものがありましたけど(爆)。LPをリリース当時に買って結構裏切られた姜もあったのにCDで出てるのを見てしまうとやはりCDに買い替えてしまう自分はもっと情けない気分になってしまいますよね(核爆)。でもNYサウンド好きの私、MichaelやSanbornのファンとしてはそんな中にも救いを探し求めて聴いてしまうのが常というものなのですけど・・・やはり仕事師Matthewsさん、随所にいい仕事を聞かせてくれていますし、参加ミュージシャン達もちゃんと聴かせ所は心得ているのがよくわかりますね。

1.いかにもDavid Matthewsらしいポップで賑やかなサウンドのアルバムタイトル曲です。Sanborn/Michael/Randyの三管によるテーマ、そして伸びやかなSanbornのアルトによるサビといい、まさしくElectric Birdレーベル/David Matthewsならではの派手派手しいサウンドの中にもちゃんと聞き所はしっかりつくってありますね(笑)。ここでのソロイストは先発のギター・ライクなムーグ・ソロが24丁目バンドのCliff Carter、David MatthewsのエレピにL.A.の歌うギタリストLarry Carltonです。Steve Gadd/Marcus Millerの超売れっ子リズムのいかにも!といったプレイにJohn Tropeaという贅沢なリズムに豪華なホーン/ソロイストではありますが、その割には結構ありふれた感じのB級のNYサウンドになっちゃってるのはちょっと残念ですね。Sanbornの存在感が図抜けているように感じるのは私だけでしょうか?

2.レゲエのリズムに乗ってテーマを吹くSanbornが何とも言えずカッコいいナンバーです!こういうシンプルなテーマをストレートに吹くSanbornってのは実に的を射た起用といえるでしょうね。クレジットにはギター・ソロにLarry Carlton/John Tropeaの二人がクレジットサrていますが、1stソロがTropeaで2ndソロがCarltonなんでしょうかね?私にはどちらもTropeaみたいに聞こえちゃ運ですけど・・・。東西の歌うギタリストの共演ですし、持ち味も結構似てる二人ですので難しいところです(笑)。Sanbornのメロディー&フェイクとフルアコっぽいトーンで、ブルージーでオクターブ奏法を交えたギター・ソロはいずれが弾いているにせよかなりカッコいいです!ただ前編スラップでのMarcusのベースはちょいと耳についちゃいますね。コーラスの使い方なんかはさすがにMatthewsらしく巧いアレンジだと思いますね。

3.ちょいとアフロっぽいリズムに乗せてハードボイルドな感じのMichael Breckerの吹くテナーのメロがカッコいいですね!パワフルで表情豊かなプレイはさすがMichaelといった感じですね!そしてここでのソロイストはSanborn(As)とTropea(G)で、貫録いっぱいのMichaelのメロの後に出てくるSanbornはややヒステリックで単調なブロウにきこえちゃってちょいと損してるかなって感じですね(笑)。しかし後に続くTropeaのスピード感というかドライブ感というか満点のソロは実に素晴らしいです!コンテンポラリーなセンスとJazzの伝統的な手法を見事にブレンドしたソロは出色の出来といっていいのではないでしょうか?

4.これもレゲエ感覚のリズムでのバラードです。メロ&ソロはRandy Breckerのフリューゲル・ホーンでふくらみのある豊かな音色とよく歌うプレイで十分に個性を発揮していますね。ここでのMatthewsのエレピ・ソロは美しいトーンでシンプルでいながらとてもよく構成されたソロですね。ここでのMarcusもスラップではなくいい感じなのですが、全体を貫いてあまりにもリズムが単調な印象は否めません。GaddもMarcusもTropeaも全体にお仕事モードを感じてしまいます(笑)。
5.これって何かのTV-CFに使われてた曲ですね。

5.Sanborn/Michael/Randyの超売れっ子のNYホーン・セクションをフィーチュアしたカリプソ風のリズムのナンバーです。ホーンをリードするのはMichaelのテナーです。陽気なテーマに続いてすぐにフィーチュアされるMichaelのテナー・ソロはバリバリに吹きまくるというよりもメロディやリズムをうまく活かした余裕のソロといった感じでしょうか。そしてここでもTropeaの貫録十分のギター・ソロがとてもよく歌うソロで低音から高音まで幅広く音域を使った充実のプレイを聞かせてくれます。そしてSanbornの短いながらコンパクトにまとまったよく歌うソロと、いかにもGadd!!といったドラム・ソロをフィーチュアしていて聞き所がいっぱいです!でも最後のCliff Carterのシンセ・ソロまではちょっとクドい感じがしちゃいますね。

6.24丁目バンドやMatthewsのアルバムなどで頼りなげな歌声ながら独特の個性を発揮するCliff Carterのボーカルをフィーチュア・ナンバーです。イントロと間奏ではSanbornのアルトが、そして後半ではMichaelのゆとりあるオブリガートまでフィーチュアするといった贅沢なナンバー。コーラスもフィーチュアしたとても贅沢な仕上がりながらここでも単調きわまりないリズムにかなり退屈してしまいます。お仕事モードのGadd/Marcusに対して、あの手この手でサウンドに変化をつけることを試みているTropeaのプレイには関心させられてしまいました。

7.アルバム中なんといっても一番よくできたトラックだと思います。他の曲とは一味違ってGadd/Marcusのリズムもしっかりと彼らの持ち味を生かしたプレイを聞かせてくれていますし、何と言っても楽曲的に一番出来がいいんじゃないでしょうか?すっきりとしたアレンジと楽曲、演奏がとてもバランスのとれた形の仕上がりを見せています。切れのいいGaddのサンバ・リズムといいフレットレスでのMarcusの躍動的なグルーブといいまさに出色の出来です!メロ&ソロのMatthewsのエレピも実にセンスのいいプレイですし、スピード感あふれる豪快なMichaelのテナー・ソロもビシッと決まっています。ここでのMichaelのソロはNeil Larsenの名作「Jyngle Fever」や「High Gear」での名演を彷彿とさせるほどですね!シングルトーンを中心にしたメロディアスなプレイでMichaelとは対照的なアプローチながらMatthewsのソロもカッコいいですよ!間違いなくアルバム中のベスト・トラックでしょう!

8.ラストはゆったりとしたレゲエノリのリズムに乗せて三管をフィーチュアしたナンバーです。メロはRandy & Michael、サビはRandyのフリューゲルによって演奏されます。ここでもやはりリズムの単調な感じは否めませんね。でもSanbornの気合いの入ったソロも悪くはないですし、続くTropeaのロック・タッチのパワフルなギターもかなりいい感じでだれかかった気持ちを何とか建て直してくれます(笑)。そして最後に飛び出してくるCarltonのブルージーな持ち味を発揮したギター・ソロで納得させられてしまうんですよね。なんかこっちの心理を読まれているようで悔しい気持ちになっちゃいますよね(爆)。

全体にレゲエやラテンのリズムを中心にしたコンセプトなのでしょうね。私もこの手のリズムは決して嫌いではない・・・というよりもめちゃめちゃ好きな方なんですが、こう熱いものが伝わってこないのはちょっと残念ですね。でも全編にわたって起用されているSammy Figueroaのパーカッション、John Tropeaのギター、Matthewsのエレピ、ソロイストのSanbornやBrecker Bros.、それにCarltonのソロ等、聞き所は随所にあって、それなりに楽しめるアルバムなのだとは思います。



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