■Dune/David Matthews■
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→David
Matthews
→Grover
Washington Jr.
→David
Sanborn
→Hiram
Bullock
→Eric
Gale
→Cliff
Carter
→Mrtk
Egan
→Steve
Gadd

| 1.Arrakis |
| 2.Sandworms |
| 3.Song Of The Bene Gesserit |
| 4.Muad'dib |
| 5.Space Oddity |
| 6.Silent Running |
| 7.Prince Leia's Theme |
| 8.Main Theme From Star Wars |
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1977年作品 |
このアルバムは80年代に映画化された「Dune(砂の惑星)」の原作にインスパイアされての作品ということですが、7.8等はやはり映画「Star Wars」からの曲となっています。「Dune」の映画音楽はTOTOを中心に作られているので皆さん御存知とは思いますが、Stingが出演しているSF作品です。ですから頴娃蓋然に録音された全く違うバージョンとして、映画自体もサントラ自体も、ついついこのアルバムのイメージを比較して聴いてしまいます。こちらは錚々たるミュージシャンをソロイストとしてふんだんに使っており、映画音楽以上にそれっぽい感じがします。特にこのアルバムでのDavid Sanbornのアルトの存在感の大きさたるや目を見張るものがあります。
1.荘重なストリングスから次第にリズムがフェイド・インのように自然にサウンドに溶け込んでいくのはさすがです。シンセとホーンの使い方も絶妙です。そしてそこに滑り込んでくるようなGroverの個性溢れるソプラノのソロは、そのトーンといいフレーズの頃が仕方といい、まさにOne & Onlyの魅力です。そしてこれまた若手ながら個性的なプレイが身上のHiramのギター・ソロも印象的です。ここでの独特のグルーブを持ったギターのカッティングはEric Galeですね!カッティングだけでそれとわかるいぶし銀のプレイは見事です。
2.続いてベースによって導かれるファンキーなグルーブのテーマもいけてますが、いぶし銀という形容がまさにピッタリのEric Galeの泣きのギター・ソロが短いながら実に渋い光をはなっています。そしてGroverが今度はテナーで独特の流れるようなファンキーな味わいを醸し出しているのも見事です。Groverの2ndソロでフェイド・アウトしていきます。
3.Hiramのギターのイントロに導かれるようにSanbrnが泣き叫ぶように美しいメロディーを奏でていきます。ストリングスとSanbornの絡みが絶妙なアレンジです。そして漂うような味わいのGroverのソプラノがギターに絡みつくようなオブリガートを聴かせています。短いテーマだけなのですが、まさにSanbornの面目躍如といった感じのよく歌うメロディーラインが印象的なナンバーです。
4.一転して軽快なリズムに乗せてSanbornが再びメロディーを奏でます。アレンジは実にSanbornのプレイを引き立てるかのようです。そしてファンキーなリズムに乗せてSanbornのリズミカルなフレーズからうまく曲想を膨らませるようなソロが展開されていきます。短いワンコードのソロとホーンを巧みに交錯させる手法で決してこの手のワンコード・ソロが得意とはいえないSanbornを見事に活かしきっています。David Matthews & Creed Taylorのアレンジ&プロデュースの手腕の確かさを十分に感じ取ることができます。途中のHiramのソロもバッキングもなかなか見事ですね。ここでのドラムは間違いなくSteve Gadd印のドラミングですね。
5.今度は女性ボーカルをフィーチュアしたナンバーです。ユニゾンで押さえ気味ながら聞こえてくるSanbornのメロディー・フレーズはレベルを押さえられていながらもボーカルに負けない存在感を示しています。Hiramの短いながら蜉蝣感を感じさせるスペーシーなギター・ソロもなかなか見事ですが、こういうかくし味的なSanbornの使い方ってそうそうないですよね。これは素晴らしいセンスのなせる技だと思います。これはSanbornというミュージシャンを知り尽くしていてこそできる芸当ですよ。いやあ、やられましたね(笑)終わったとみせかけてストリングス&ピアノをバックにフィーチュアされるRandy Breckerのペット、もっと聴きたい位です!!
6.Groverのテナーによって演奏されるテーマとSanbornによって演奏されるサビの対比が実に効果的なバラード・ナンバーです。ややねっとり下感じで後ノリのまったりとしたGroverとジャストにシンプルに吹くSanbornが実に好対照です。ソロはGroverのテナーのみですが、ここでもソロはないのにSanbornの印象が強いのは実に不思議な気がしますね。
7.ストリングスやオーボエ&フルート等を交えてストレートに演奏されています。これは映画Star Warsの中で登場する王女レイアのテーマです。これについては私は格別にどうのこうのといった感想はありません。この曲と次のStar Warsメインテーマはやはりレコードのセールスを意識しての事と思いますので。
8.御存知、映画Star Wersのメイン・テーマですが、シンセのサウンドはなかなか遊び心いっぱいで笑えます。こんなCliff Carterのプレイは滅多に聴けませんよ(笑)。そしてリズムが変わってフィーチュアされるHiram Bullockの骨太のソロは実に見事です。そしてそのソロをくっきり浮き彫りにするような秀逸なアレンジはまさにMatthewsならではの名人芸です。実に自由奔放に普段通りのHiramのプレイと計算され尽くしたアレンジが実に見事にマッチしています。基本的には比較的原曲に忠実なのですが、ソロのいかし方や遊び心にMatthewsのあレンジャーとしての個性が十分に見て取れます。でも後半のこの2曲のStar Wars絡みよりも全編を「砂の惑星」の組曲で押し通す硬派なプロデュースでいって欲しかった気もしますね。そしてもっとSanbornを大きくフィーチュアして欲しかった・・・・。でもそれにしても贅沢なミュージシャンの使い方ですよね。
この人の特徴は、何と言っても、どんなシチュエーションにおいても明快でポップな楽しさを忘れないという事でしょう。そして自らのアレンジに溺れることなく、躍動的なリズムと個性的なソロイストを配し、飽きさせない音作りを施してくれるのが嬉しいところです。このアルバムでもSanbornを筆頭にGrover Washington Jr.、Hiram Bullock、Randy Brecker、Eric Galeといった当時の気鋭のミュージシャンのプレイもたっぷりと詰め込まれています。エンターテインメントというものを知り尽くしたMatthewsの真骨頂がここにあります。Sanborn絡みという事からいえば、後にエレクトリック・バードから発表された「グランド・クロス」や「スーパー・癌キー・サックス」等がそのメンバーの豪華さから話題になりますが、個人的にはこのアルバムが一番のお気に入りです。次は「コスミック・シティ」かな?