◆Cornell Dupree/Shadow Dancing
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Cornell Dupree
Hank Crawford
Will Lee
Chris Parker

1.Shadow Dancing
2.Closer I Get To You
3.On And On
4.Hey Girl
5.Peg
6.Two Doors Down
7.Creeper

1978年作品

●テイチク/Versatile/UXP-110-1(LP)
●Musicians●
G.Sitar.Cornell Dupree
B.Will Lee
Ds.Chris Parker
Key.Jimmy Smith/Mario E.Sorouse
Perc.Crusher Bennett
As.Hank Crawford(Special Guest)
Ts.Cl.Alex Foster
Fl.Karen Joseph
& Horns & Strings

●コメント●
今日では「元Stuffのギタリスト」としての認知度の方が高いかもしれませんが、60年代からAtlanticレーベルを中心としたR&B/ソウル系のセッション・ミュージシャンとして、またKing Curtis(Sax) & KingpinsやAretha Franklin(Vo)のバンドのキー・メンバーとして活躍してきた、その道ではかなりの美具ネームといっていいギタリストであるCornell Dupreeの1977年の作品です。1977年といえばStuffの2ndアルバム「More Stuff」が大ヒットしていた時期にもあたるわけですが、本作はStuffより以上にDupreeの原点ともいえるR&B/ソウル・インストゥルメンタルに徹したサウンドを聴くことができます。そして本作ではStuffとの差別化を図るためでしょうか、Christopher Parker(Ds)以外のStuffのメンバーは参加しておらず、ストリングスがかなり前に出ている印象を受けます。サウンドのボトムはParker(Ds)/Will Lee(B)といった超売れっ子がしっかりと押さえる中、Dupreeのファンキーでブルージーなギターを存分に堪能できるアルバムとなっています。そしてクレジットにも<Special Guest>として記されているのがAtlantic〜CTIの看板アルト奏者Hank Crawford。Dupreeとはかなり親しい間柄のミュージシャンとして、比較的最近のCrawfordのレコーディングにもDupreeが参加しているように、Bernard Purdie(Ds)等とともにR&B/ソウル・サウンドの持つグルーヴにこだわり続ける代表格といっていいでしょう。Fusionムーヴメントガ頂点を迎えようとしていたこの時期、マイペースでひたすらR&B/ソウル・インストゥルメンタルを追究していたDupreeの頑固一徹ともいえる信念に満ちたサウンドの魅力、それは絶妙の間を活かしたよく歌う独特の歌い方、そしてグルーヴでしょう。この時代の音としても決して斬新なサウンドとはお世辞にもいえませんが、この作品には何か音楽の持つ普遍性といったものを感じずにはいられませんね。

1.ミディアム・テンポのポップでダンサブルな、いわばDisco調とでもいったサウンドが飛び出してきます。ダイナミクスを見事に活かしきったメロディ・プレイだけでもDupreeの名人芸が十分に感じられるのですが、麗々としたストリングス&ホーンのアンサンブルに乗せて、お得意の味のあるソロ・プレイも存分に堪能することができます。Dupreeといえば「いぶし銀」のリズム・プレイやバッキングにも定評のあるギタリストですが、ここではリード・ギタリストとして存分に歌いまくっています。こういうポップな作りでもDupree節は健在です!

2.ミディアム・スローのバラード・ナンバーです。ここではまさにDupreeの面目躍如といったよく歌う照れキャスター・サウンドが炸裂しています。バッキングはエレピにまかせて、ゴージャスなストリングス&ホーンに決して負けることなく美しく、そしてグルーヴィーに歌いまくっています。とにかく、あの手この手と多彩なテクニックで訥々と語りかけてくるようなDupreeのギターは西海岸のDabid T Walkerと並んで天然記念物モノですよ、全く!

3.今度はミディアム・テンポの陽気に跳ねるグルーヴが楽しいポップなナンバーです。どちらかというとStuffが得意にしているリズムとでもいったらいいのでしょうかね。Parker〜Willの抜群のコンビネーションには思わず下半身が動いちゃいますね(笑)。StuffではEric Galeというやはりなかなかアクの強いギタリストがいるため、Dupreeのギターをじっくりと味わうというまではいかないのですが、ここでは思う存分Dupreeが弾きまくっているといった印象です。コード・ストロークの響きとスケールを実に巧みに組み合わせたDupreeならではの世界が満喫できるトラックですね。

4.Crusher Benettのパーカッションを大きくフィーチャーしたナンバー。ミディアム・テンポのいかにもR&B/ソウル系のバラード・ナンバー。シンプルに、しかし切々とした情感をこめたDupreeの弾くメロディが心にしみるナンバーです。ここではHank Crawfordのアルト・サックスもメロの一部で登場していますが、ソロはDupreeの独壇場といった感じですね。

5.Steely Danのお馴染みのナンバーですが、ここではまるでDupree自身のオリジナルであるかの如く実にノリノリのプレイが大きくフィーチャーされています。Parker〜WillのコンビにBenettの絡んだカッコいいリズムに派手なホーン・セクションをバックに、饒舌に弾きまくるDupreeも悪くないですね。ホーンのリフやリズムの隙間を巧みに活かしたDupreeの絶妙のタイム感覚に基づいたフレージングが次々と決まりまくる度に思わずゾクゾクしちゃいます。

6.しなやかで軽快なリズムに乗せてよく歌うDupreeのギターがよくその持ち味を発揮してメロディを聴かせます。Dupreeの先発ソロもアタックのきいたピッキングを活かしたガッツ溢れるソロです。それもその筈、続いて滑り込んでくるのは大御所Hank Crawford、持ち前の歌うような語りかけるようなブロウ・スタイルはまさに貫録十分といったところでしょう。スペシャル・ゲストの露払い役としてDupreeが気合いの入ったソロになっているのも当然といえば当然でしょう。

7.アルバムのラストは、もうノリノリのシャッフル・リズムでテキサス・ファンクとR&B感覚が一体となったご期限な演奏が収められています。そういえばDupreeって確かテキサス出身でしたね。もう目茶目茶ノリのいい元気印のリズム・セクションとホーンのど派手なアンサンブルをバックにDupreeのギター・ソロとJimmy Smith(有名なオルガン奏者とは同姓同名でしょうね)のエレピガフィーチャーされていますが、これがいずれもノリに乗ったプレイでカッコいいですね。特にDupreeの弾くテーマ&ソロはDupree節のカッコいい部分を集大成したかのように目茶カッコいいです!痺れまくりです!!

ストリングス&ホーンのアレンジはいかにもR&B/ソウルといった古めかしい感じなのですが、Parker〜Willのリズムがファンク〜フュージョン感覚を持ち込んでいて「Teesin'」とはまた違った世界に仕上げられています。Dupreeのリード・ギタリストに徹したプレイというのも案外面白い着眼点かもしれませんね。今回はLPを使用したのですが、嬉しいことにこのアルバムCD化されてたんですね!!LPもかなり痛んできてるので是非とも廃盤にならないうちにCDに買い替えようっと(爆)。



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