
| 1.Seyaho |
| 2.Bop Bop |
| 3.On 2nd Thought |
| 4.Caravan |
| 5.Where Or When |
| 6.In A Minute |
| 7.Say What You Mean |
| 8.Denial |
| 9.Close Your Eyes |
|
10.As Fast As Possible |
●Big World BW2009
●Musicians●
Key.Charles Blenzig
G.Mike Stern
B.Will Lee
Ds.Dennis Chambers
Perc.Manolo
Badrena
Ts.Michael Brecker(3/6)
Ss.Fl.Alex
Foster
●コメント●
このアルバムはリリース当時('93)にCDショップの新譜コーナーで、共演メンバーにつられて購入した1枚です。正直な話、このCharles Blenzigという人も全く知りませんでしたし、ただただ強力なサポート・メンバーと、非常に珍しいWill Leeのプロデュース作品であるという点だけに魅かれて買ったCDなのです。実際、他にWillのプロデュース作品といわれても思い当たる物がないんですよ。それにWillとデニチェンのリズム・コンビのアルバムも、あまり聴いたことが無かったので、その辺にも興味津々だったのも事実ですね。そして1〜2度聴いただけでCD棚のどこかに長いこと隠れていたという(笑)ことからもお解りいただけると思いますが、決して素晴らしい名盤というわけではありません。そしてこのCharles Blenzigが圧倒的なパフォーマンスを聴かせてくれているわけでもありません。しかし、この1990年代前半にNew YorkのJazz/Fusionシーンが模索していたモノの一つの表れとして、また、そこに結集したミュージシャン達がどんな演奏を試みているのかといった麺でとても興味深く聴くことができます。また、自身のソロ・アルバムや日常の活動から、非常にPopなアルバムをプロデュースしそうなWill Leeが、こういうメンバーでこういうテイストのアルバムをプロデュースするとは、と、とても意外な発見をしたような気がしたのも確かです。それはHiram BullockがプロデュースしたMike Sternのアルバム以来の驚きだったかもしれません。久しぶりに聞き返してみて、色々な発見があって、ちょっとハマっているアルバムです。
1.ラテン・フレイバー溢れるFusionナンバー。BadrenaのPercが大活躍しています。ずっしり重いWill-Dennisのリズムの上でのCharlesのピアノ・ソロも悪くはないのですが、さほど個性的ということもなく、平均点の出来といったところでしょうか。Mike Sternのクールなソロが後半の聴きどころでしょう。
2.ここではずっしり重いWill-Dennisのファンク・リズムの上で、非常にモダン・ジャズ的なテーマが印象的です。ここでのCharlesも非常にビ・バップを意識したフレーズで懸命にプレイしているのですが、強力なリズムの前に、一向にこちらに響いてこないのは、やはり役不足といった感じなのでしょうか。
3.こういったバラードでは主役も少し存在感がアップしてきますね。しかしMichael BreckerのTsソロを聴いてしまうと、やはり一気にかすんでしまうのは仕方のないことなんでしょうね。Will-Dennisの4ビート・Jazzのバッキングって意外と聴いたことない人が多いんじゃないでしょうか。Michaelも最近のソロとは違う、ちょっと昔に戻った感じで、いい感じでブロウしています。
4.D.エリントンのナンバーを大胆にアレンジしてますね途中Dennis ChambersのDsソロを目一杯、聴くことができるのって、結構珍しいんじゃないですかね。
5.朗々と吹くMichaelのテーマは貫録十分ですよ。それに続くピアノも結構イケてる感じですが、Michaelの表情豊かなロング・ソロと、その背後のWill-Debbusのリズム隊の動きにばかり耳が言ってしまって、またまた主役はどこかへ置き去りに・・・・。
6.今度はMike Sternがとてもよく歌う素晴らしいソロをきかせてくれています。Charlesのエレピ・ソロも検討しているのですが、ちょっとトーンがあまりいい趣味とは言い難い感じでちょっと残念な気もします。
7.低音の効いたWillのチョッパーとデニチェンのコンビが一番活きてるナンバー。ここではややカットビ気味のMikeとCharlesのシンセ・ソロのかけあいがなかなかカッコいいです。Will LeeのBassが随所に、これぞWill Leeといったフレーズを聴かせてくれていてなかなかいいですよ。
8.Badrena大活躍のサンバ・チューン。最初からそうですが、もう途中のPerc.ソロなんざあ、完全に彼の世界です。みんな脇役においやられちゃってます(笑)
9.渋いピアノ・ソロをじっくり聴かせる腕は十分にある人なんですねえ、やはり。もっと別のシチュエイションの方が活きただろうに、と思ってしまいます。
10.ちょっとチック・コリアを思わせる曲想ではありますが、イマイチ華が足りないんだなあ、この人のピアノ。Will-Dennisの快速の4ビートにのってMikeがAlexがいいソロを展開してます。ここでも再びDennis ChambersのDsが大きくクローズ・アップされています。Live盤以外で、こんなにデニチェンのソロって聴けましたっけ?
結局、このアルバム、Will-Dennisの強力リズムとゲスト・ミュージシャンのソロを楽しむアルバムになっているような気がして・・・。でも、かえってその方がセールスは良かったりして。そこまで考えてのWillのプロデュースだとしたら凄すぎますよね(爆)。でも、これはやはりFusionと呼ぶよりJazzといった方がふさわしいアルバムです。Willの考える90年代のJazzってこんな感じだったのかもしれませんね。なかなかお腹いっぱいになれるアルバムですよ。