Brandon Fields/Other Places
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Brandon Fields
David Garfield
Jeff Porcaro
Vinnie Colaiuta
Carlos Vega
Jimmy Johnson
John Pena
Steve Lukather

1.Undercover
2.Gina
3.Old San Juan
4.The Face on Mars
5.You Got It
6.Know How
7.Marie
8.Ohter Places
1992年作品


●MIDI/MDCP-4031
●Musicians

Ts.As.Ss.Fl.Key.Brandon Fields
Ts.Bob Sheppard
Tp.Flh.Key.Walt Fowler
Tb.Bruce Fowler
Key.David Garfield
P.Billy Childs
G.Steve Lukather/Michael Landau/Mike O'Neil/Russ Freeman
B.John Pena/Jimmy Johnson
Ds.Tom Brechtlein/Vinnie Colaiuta/Jeff Porcaro/Carlos Vega
Perc.Lenny Castro/Luis Conte/Alejandro "Alex" Acuna
Vo.Phil Perry/Kate Markowitz
●コメント●
 
L.A.ではTom ScottやErnie Watts、Jim Horn等と並ぶ超売れっ子のセッション・ミュージシャンとしてその名を知られるサックス奏者Brandon Fields。Los Lobotomys等への参加でTOTO/Lukeファンにも馴染みの深いミュージシャンですね。そんな彼がKarizmaのDavid Garfield(Key)のサポートを受けて、L.A.の一流どころのミュージシャンが顔を揃えての実に豪華なアルバムに仕上がっています。特にドラマー陣はJeff Porcaro/Carlos Vega/Vinnie Colaiuta/Tom Brecklineとそれぞれタイプの異なるドラマーを曲に応じてJohn Pena/Jimmy Johnsonのベースとの組み合わせで楽しめるというのは凄いです。特に既に故人となってしまったJeff PorcaroやCarlos Vegaの演奏には、あの卓越したグルーブ・マスターとしての本領が感じられて嬉しくなってしまいます。

 アルバムとしては、非常に良く出来たアルバムなのですが、やはり主役としてのBrandon Fieldsの個性が十分に発揮されているとは家無いように想います。ソプラノ、アルト、テナー、バリトンからフルートまで何でもこなすサックス奏者ですが、どうもアルトが主楽器のようなのですが、際立った個性というのがこちらに伝わってこないのがちょっと残念です。非常に器用な人だけに何でもこなせてしまう反面、これがFieldsの音だ!という主張がやや弱いように思えて仕方ありません。同時代に飛び抜けた個性派のサックス奏者がお追いだけに苦しい所ですが・・・・。

 1.こういう結構ハードなインスト・ナンバーにJeff Porcaro(Ds)が参加しているのは結構珍しいケースかもしれません。かなり腰のあるPenaのチョッパーと付かず離れずいい雰囲気でグルーブ・メーカーの本領を発揮しています。途中のPenaのチョッパー・ソロでもカッチリとリズムを刻んで徹しているJeffの姿が目に浮かぶようですね。まさに自分の仕事はこれしかない、といわんばかりの頑固一徹さすら感じるJeffのドラミングはインストでも何ら替わることはありませんでした。当たり前すぎるほど事かもしれませんが(笑)。Fieldsのプレイは、今一つ行き方が闡明でなく、Sanborn的にストレートに泣き節を効かせるでなし、かといってモーダルなJazz的なアプローチをするでなし、ふっきれないもどかしさを感じてしまいます。

 2.実に切なく美しいバラード・ナンバーです。(8)のLuke作のバラードとも何処か雰囲気の似た曲ですが、Fieldsはアルトをプレイしていますし、FowlerのTp.ソロもなかなか健闘しています。sおれにしても、決して多くはないJimmy Johnson/Jeff Porcaroのリズム隊の息の合ったデリカシーに満ちたバッキングの何と見事なこと!グルーブ・ドラマーJeff Porcaroの面目躍如といったプレイにピッタリ寄り添う要用なJohnsonのプレイの色っぽいことといったらありませんね。そんなグルーブをベースにFieldsもアルトで実に表情豊かに歌い上げています。今までに聴いたFieldsのセッション物でもやはりバラードの方が本領を発揮するタイプのように想います。ストレートに正統派の説得力みたいなものを感じるプレイですね。

 3.Phill Perryのボーカルをフィーチュアした、ボサノバ・テイストのナンバーです。ここでは西海岸屈指のドラマーCarlos VegaとJimmy Jhonsonのリズム・コンビの心地よいしなやかなラテン・グルーブが実に心地よいですね。Garfield(key)以下この3人はKarizmaのメンバーですから域もピッタリなわけですよね。こういう歌物でのFieldsはなかなかの好演ですね。Perryのボーカルの表現力の豊かさは、そんじょそこらのヘナチョコなボーカリストととはちょいとワケが違うのがよく解りますね。鮮やかなラテン・フレーバーでけでは終わらない、LAスタジオ・シーンの強者達の底力を感じるトラックです。 : percussion

 4.このJazz的で奔放なドラミングはJeffじゃなく、紛れもなくVinnie Coliutaの物ですね。でもライブとかではかなりデリケートさに欠ける嫌いがあるColaiutaもここでは実に繊細でしなやかな、彼本来の魅力を発揮しています。Fieldsのテナーも健闘していますが、ここでも今一つふっきれない感じがもどかしく感じられます。換えってGarfieldの方が大胆にモーダルなプレイで彼のJazzマンとしての力量を余すところ泣く発揮していて気持がいいです。せっかくのかっこいい素材で個性を発揮しきれていないFieldsはちょっと陰が薄い感じになっちゃってますね。やはりこの手の曲はPenaよりもJimmy Johnson(B)の方が適任のようですね。とても反応の速いJazz的なフィーリングを醸し出しています。これって簡単なようで実は結構難しい事なんですよね。さうが百戦錬磨の達人です。

 5.どこかで効いたことのある曲だな、と思ったらBrecker Bros.の5th「Detente」とBarrt Finnertyの2nd「Lights On Broadway」に収められていた曲。このクレジットを見て初めてギターのBarry Finnertyの曲だと知りました(笑)。Finnertyは西海岸にも東海岸にも足場がある人なので、こういう選曲もありなのかな?と思っちゃいました。ホーンのグルーブはBrecker Brosのあの則にはほど遠いですけど、リズム隊の活躍はかなりの物でしょう!Jimmy Johnson(B)Tom Brechrine(Ds)といえば何れも西海岸屈指のテクニシャンですからね。Brechlineは最近では専らRobben Fordのバンドで活躍しているようですが、かつてはChick Coreaのバンドで慣らした人だけに流石という感じですね。短いながらドラム・ソロも決っています。前に上げた二枚のアルバムの演奏には及ばないものの、なかなかのスリリングな演奏が楽しめるナンバーとなっています。

 6.これもPhil Perryのボーカル&コーラスをフィーチュアしたラテン・フィーツのナンバー。Firldsのソプラノの音色は結構私の好みですけど、アルトは今一つインパクトに欠けるんですよね。決して悪いわけではないんですが、ついついDavid Sanbornと比較してしまうからなのでしょうね(笑)。Porcaro/PenaのタイトなリズムにLenny CastroのPerc.が実に陽気に躍動的に絡んで一風替わったラテン感覚を伝えてくれます。ホーン・アレンジは全体にやや当たり前過ぎる感じで、どうもL.A.風の心地よいホーン・アレンジメントというの、私は苦手なんですよね(爆)ついつい何処かでスリリングで脂っこいNY系の音を求めてしますみたいです。

 7.Steve Lukatherのオリジナル・バラードです。前妻Marieへの切ない迄の想いが表れているかのような実に切ないまでの美しさを持ったバラード・ナンバーです。Fieldsのソプラノもテーマでは切なさを見事に表現する美しいトーンですが、ソロではゆったりとしたリズムに乗せて静かな激しさを巧みに表現しています。ひたすらバッキングに徹するLukeも透明感のあるプレイで実にいい雰囲気を出していますが、Jimmy Johnson(B)/Jeff Portcaro(Ds)の強力リズム隊の生み出すグルーブの見事さには、ただただひれ伏すばかりです。非常に歌心を感じさせる二人のハートのこもったプレイが月並みなバラード演奏とは一味違った輝きをこの曲に吹き込んでいるかのようです。それにしてもLukeって結構女々しいキャラなんじゃん!って感じですね(笑)。改めて好きになりました(爆)

 8.Jazzっぽい雰囲気のホーンによるテーマを持ったラテン感覚のナンバーです。まずとてもJazz感覚のピアノ・ソロ、そしてFieldsのアルトもなかなか頑張っています。しかしやはり何処か吹っ切れていない感じがして、聴いているこちらも何処かじれったいような感覚になってしまいます。ソロの背後でColaiuta/Johnsonのリズム隊が元気にプッシュしてなかなかスリリングに煽っているのですが、もう一つ思い切って踏み出して貰いたいような、そんな気持になってしまいました。

 豪華メンバーのサポートを受けてのFieldsですが、何処かアルトのErnie Watts的な存在を感じてしまいます。音色もテクニックも申し分ないのですが、このヒトニしか出せない味というのがこちらに伝わってこないのが残念です。主役なのに、何かサイドメンのような感じで聴いてしまいました。個人的には様々な組み合わせの豪華なリズム隊にばかり耳が言ってしまいますが、それなりに十分楽しめるアルバムだとは想います。


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