
| 1.Life & Times |
| 2.29 |
| 3.a. Siesta |
| b. Wake Up!!!!!! That's What You Said |
| 4.East Bay |
| 5.Earthlings |
| 6.Song For A Friend (Part I) |
| 7.On A Natural High |
| 8.Song For A Friend (Part II) |
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●Wounded Bird/Atlantic/WOU-8166
●Musicians
Ds.Perc.Key.Billy Cobham
G.John Scofield
Key.Dawilli Gonga(George Duke)
B.Doug Rauch
B.Richard Davis(3-a)
OrgAllan Zavod(1)
Bcl.Fl.Phil Bodner(3-a)
Vln.Gene Orloff(3-a)
Viola.Al Brown(3-a)
Cello.Kermit Moore(3-a)
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Billy Cobham(Ds)が1976年にAtlanticレーベルに残した最後のスタジオ録音作です。前作「Funky Thide Of Sings」からギタリストに新鋭John Scofieldを迎えたものの、旧友Brecker Brosが大きく制作にかかわることによりアルバムの方向性はかなり曖昧になっていた印象を受けたものでした。Scofieldも本領を発揮為るまでに至らずじまいといった感じでしたね。本作ではScofieldがメインのソロイストとして大きくフィーチャーされています。がしかし、本作でも強力な個性の持ち主であるGeorge Duke(Key)が大きく係わっているためか至るところにDukeの強い影響が見て取れます。ですから「Spectrum」から「Crosswind」、そして「Total Eclipse」と続いてきた壮大なスケールを感じさせるコンセプト・アルバムの路線は復活はしていません。サウンド的には従来のそれを十分に意識したものとなっていますが、あくまでもそれは楽曲単位のレベルにとどまっており、それが何処か力みのような暗示で演奏に表れているのでしょうか?やや上滑りな印象のテクにニック満載の冗舌なプレイが目立ちます。言い方を買えれば、無邪気にやんちゃに一ドラマーとして心置きなくプレイに徹しているといった言い方もできるかもしれませんが、やや叩き過ぎの感は否めません。この後Dukeとの双頭グループを経てColumbiaに移籍しFunk色を強く打ち出した作品で再びヒット作を連発するわけですが、私はあまり好きにはなれずCobhamの音楽と距離を置くようになっていく事になります。やはり今日でも私の中ではMahavishnu Orch.からこのAtlantic時代がCobhamの全盛期といったイメージが強く焼き付いているのです。 前作から参加のJohn Scofield(G)以外にもメンバーに大きな変更が見られます。Milcho Leviev(Key)やAlex Blake(B)が姿を消し、以前アルバムに参加した事のあるGeorge Duke(Key)やSANTANAのメンバーとして活躍で知られるDoug Rouch(B)に代わり参加しています。しかしDukeの個性がかなり前面に出てくるといった弊害(?)や、Rouchのテクニカルなプレイを重視するあまりサウンドのボトムが弱くなってしまっている点等、従来にはあまり見られなかった綻びも見え隠れしています。そんな中、前作よりはるかに存在感を増し大きくフィーチャーされているScofieldの活躍が本作の最大の注目点と言えるかもしれません。後のソロ活動でのプレイに共通するアグレッシブなプレイがたっぷりとフィーチャーされています。 1.シンセとゴングの響きの中から毎度お馴染み怒濤のCobhamサウンドが現れてきます。のっけからScofield(G)のアグレッシブなソロが大活躍しています。いわゆるフュージョン・ギターとは音の選び方からして全然アプローチの異なる存在感たっぷりのScofieldのプレイはCobhamグループの新しい目玉となる存在です。続くDulkeのシンセ・ソロは、いかにもDukeらしいあざとい音色で、ギター・ライクなプレイで人気を集めるJan Hammerとは異なるスタンスで独自の個性的な世界を構築していますね。そしてそれに続くのがRouch(B)なのですが、うーん、健闘してはいますが音の粒立ちがはっきりしないというか、やはりこのメンツの中では役不足の感は否めませんね。特にドラム・ソロというのはフィーチャーされてはいませんが、異様に手数の多いフィルを多用するCobhamだけにこれでも十分お腹いっぱいって感じになれます(笑)。全体に従来以上にラテン・パーカッションが効いている印象を受けますね。 2.エレピのパターンの反復フレーズをバックに鬼神のごとく怒濤のドラミングを展開するCobhamがやたら目立ちまくっています。それはScofieldのギター・ソロの間も全く換わることなく続いていて、ちょっとうるさ過ぎます(笑)。ScofieldのソロはRockっぽい雰囲気ですべり出しながらもかなりモーダルで怪しげな雰囲気を漂わせる独特の音遣いで存分に個性を発揮しまくっています。Cobhamの速射砲のように多々着続けるドラミングに次第にエスカレートしていくのか、それともキレてしまったのか(爆)。 3.アコースティックな響きを前面に押し出した組曲。いかにもCobhamらしい作りを感じさせるナンバーです。ここではDukeのアコピやScofieldのアコギもフィーチャーされています。二人ともアコースティックでの技量の高さもしっかりとアピールするプレイを展開しています。ここでは名手Richard Davisがアコースティック・ベースを弾いていますね。全体的にバスクラリネットの響きがとても印象的なエキゾチックなナンバーです。 4.いきなりチョッパー・ベースをフィーチャーしたヘビーなファンク・リズムのナンバーで、この辺はDukeの強い影響なのでしょうかね?ギターとエレピのユニゾンで演奏されるテーマのメロはCobhamらしさが現れていますね。ここでの先発ソロはDukeのエレピ。いつもの華麗なテクニックを披歴するようなアプローチではなく、ファンク・リズムの隙間を意識したようなアプローチが感じられます。続くScofieldもグルーヴを十分に意識し強調したプレイを展開しています。ここでのScofieldのソロは彼のソロ作を含めても屈指のカッコよさを感じるなかなか見事なソロじゃないでしょうか? 5.Cobhamお得意の前のめりに突っ込んでいくようなドライヴ感を感じさせるナンバー。途中ラテン感覚を持ったパートに転換したりもしますが、やはり1曲はこの怒濤のドライヴ感を効かないと収まりがつきませんよね(笑)。ただテーマのメロが従来に比べてかなり安直な印象ですけれども。ここでの先発ソロはScofield。かなりRockフレーバーの強いプレイですが次第にモーダルでメカニカルなフレーズへと発展していきながら盛り上がりをみせていく手法はなかなかいいですね!それを引き継ぐのがDukeのシンセ・ソロ。ここでのDukeはもう弾き倒しのやりたい放題。でもDukeにしてはイージーな盛り上げ方が目立ってますね。ソロの組立ででは圧倒的にScofieldの勝ちですね。 6.ゆったりとした静寂な雰囲気をただよさせたドリーミーなナンバー。これも派手な曲の間でCobhamがよく使う手法ですね。エレピ、アコギとシンセによって演奏されるエキゾチックな雰囲気乃テーマが印象的なトラックです。特にソロらしいソロはないのですが、DukeのエレピとScofieldのアコギが実にいい雰囲気を醸し出しています。シンセ音色は決して趣味がいいとは言えませんね。これ、きっとCobhamでしょうね、弾いているのは。 7.再びパワフルなファンク・ビートを強調したナンバー。これもDukeやDukeをフィーチャーしたセッション等で聞き覚えのあるリフが飛び出してきたりでなかなか面白いです。これはDukeが大きく係わっているのがあまりに歴然としていますよね。ここでのDukeのシンセ・ソロは音色といい構成といいDukeらしさを十分に発揮したカッコよさ満点の内容です。この人、出来不出来が結構極端なんですよね(笑)。続いて登場するScofieldのソロがこれまたカッコいいんですよね!Rockタッチのフレーズからスケール・アウトしてく瞬間なんかもうゾクゾクきちゃいます。Scofieldのソロがガンガン盛り上がってく途中でフェイド・アウトしてっちゃうのがつくづく残念に思えてしまう程です。 8.ラストは再び静かなたゆたうような雰囲気を感じさせるナンバー。ここではテーマから大きくScofieldのアコギがフィーチャーされています。私はあまりScofieldのアコギっていうイメージなかったんですけど、なかなかどうしてエッジのきいた素晴らしいプレイを効かせてくれますよね。ああ、そっかあ、このメロディって6で繰り返し演奏されてたあのメロディだったんですね。あの曲のPt.2だったんですね。でもあんで間に全然関係のなさそうな7.が挟まってるんでしょうね?ま、そんな細かい事は抜きにして、ここでは全編Scofieldのアコギが美しく鳴り響いていてなかなかロマンチックです。 Cobham〜Duke BandではAlphonso Johnson(B)がベーシストとして参加していますが、やはり人選としてはベースは彼を置いて他にはいないといった感じですね。Rouchも頑張ってはいるのですが、テクニック、センス、存在感のいずれをとっても前任者Alex BlakeかAlphonso Johnsnの起用しかなかったように想います。ボトムがどっしりと安定する事によりCobhamのドラミングも随分と大きく換わっていたはずですから。楽曲もアレンジも決して悪いというレベルではないのですが、全体的にボトムの弱さが気にかかってしまい、印象が稀薄になってしまっているのが残念です。 |