6月の入浴会に参加されましたまりさんからレポートが届いておりますので紹介します。
前回に続き今回の銭湯も駅から至近距離にある。
相鉄線はその昔、買い出し電車といわれたほど沿線には農家が多かった。
しかし、戦後、この上星川浴場あたりも農地が宅地へと急激に変貌し往時の面影はない。
路線の際に建ち、高架の駅舎から階段を下りてくると、、10メーロルほど先に浴場の暖 簾が見える。
これでも十数年前までは、まだ駅寄りにあったというから帰りに一杯、いや、
ひとっ風呂という御仁にはありがたい距離だ。
仲間より遅れて浴室に入った私は、カランの前が桶でほとんど埋められているのを見て
右往左往する。湯船の一つは日替わり湯だ。
当日のメニューは実母散。薬ではないが、 レモン湯なんて日あり、昨日がそれだった。
冬至のユズ湯を想像し、ちょっと残念に思った。
いつもにように初めは普通の湯に入る。次に薬湯風呂だが、小さな深い浴槽はすでに3,4,人いる。
空くのを見計らって一人じっくり浸かった。大きな湯船をはさんで一方は水風呂であるが、
この日も手に触れただけでパス。
暑中の時でも気がすすまない。余談ではあるが、 暑がりのくせに真夏でも冷茶より熱い渋茶を好む。
水風呂とお茶の温度との関係に何ら根拠はないが、 なぜか内臓までも凍りつくようでいささか勇気がない。
昔風の番台はなく、入口正面にフロントがありここで入浴代を払う。建て直す前は多分、 脱衣かごだったと思うが、
現在はガキ付きのロッカーである。 建物と路線に挟まれたスペースは車10台の駐車が可能だ。
これなら若い人や遠方からの客も呼べるかも知れない。
風呂屋さんが少なくなって久しい今日、 駅前という立地条件に恵まれているというものの、生き残りにかけての
苦労を少し垣間見た私の2回目の銭湯めぐりであった。 まり
|