合併症に気をつけよう!
双子の妊娠自体、ハイリスク妊娠(危険を伴うことの多い妊娠)です。 中でも気をつけたいのは、以下の4項目です。
双子の妊娠で最も気をつけたいことは、いろいろな合併症です。
貧血 |
単胎に比べ約2倍の発生頻度です。 妊娠中はお母さんの身体を流れる血流量が増えるため血が薄くなり貧血になりやすいです。 双子の場合、それぞれの胎児が血液を必要としますから、母体からはどんどん鉄分が吸収されていきます。 鉄分を多く含む食品(大豆・ほうれん草・ひじき・シジミ・アサリなど)を十分摂りましょう。 |
妊娠中毒症 |
単胎に比べ6倍以上の発生頻度です。 2人の赤ちゃんのためと食べ過ぎると、たちまち体重が増え妊娠中毒症の原因となります。 高血圧、蛋白尿、浮腫(むくみ)の3つが大きな症状ですが、これらが進むとお母さんは心不全、腎障害、肝障害を おこしやすいです。 また子宮から胎盤への血液の流れが悪くなるので、胎児にも栄養や酸素が送れなくなり、発育が遅れます。 一度妊娠中毒症になりますと次の妊娠でもなりやすく、腎障害などの後遺症を残さないように、 普段から塩分を控えるなどの食事に注意し、のんびりとストレスの無い生活を送りましょう。 妊娠中毒症と診断された場合でも、入院して安静、カロリー制限による食事療法で良い結果が得られます。 |
早産 |
双子の妊娠で最も気をつけたい合併症です。 狭い子宮の中に2人も胎児がいますから、子宮は伸びきってしまい緊張性も高まっています。 そのため、早いうちから陣痛がおこり、赤ちゃんが小さいうちに出てしまうことがあります。 普段から安静と休養を心掛けることが大切です。病院によっては早くから入院させ安静を保たせるようにします。 早産をなくすためには、双子妊娠は安定期がないものと考えて、日頃から気をつけましょう。 |
羊水過多症 |
妊娠の時期を問わず、羊水量が800ml以上になった場合を「羊水過多症」と呼び、双子妊娠にしばしば見られます。 羊水は胎児の尿や胎盤の羊膜からの分泌物が主な成分ですが、双胎は羊膜も大きくなり赤ちゃんの数も多いわけですから 羊水量が増えやすくなります。 多い時には4000mlから6000mlにもなり、強い腹緊を伴うこともあります。 お腹から羊水を吸引すれば軽くなることもありますが破水の原因にもなりますので、主治医に良く相談しましょう。 |
私の場合は、もともと貧血でしたが妊娠したことにより血液が増えたのか、きな粉牛乳を飲んでいたからか、 妊娠中期までは貧血が解消されていました。 後期になってくると、やはり胎児が大きくなるのでそれなりの血液が必要になり貧血になりました。 治療は鉄剤の錠剤を飲みました。 切迫早産で入院していたときは、ずっと点滴をしていましたので鉄剤を注入していました。 また、お腹の張りというのは初産婦にとってはわからないもので、ずっと生理痛のような鈍い痛みがありましたが、 それが張りと気づきませんでした。 23週(妊娠6ヶ月)から、NST検査(お腹の張り・子宮収縮を見る検査)を行いました。(普通の妊婦さんは妊娠後期や 出産時に行います) これにより子宮収縮があると判断され、張り止めの薬(ウテメリン)の錠剤を処方されました。 ウテメリンの点滴(切迫早産時)は動悸、手の震えなどの副作用がありました。