ラッコの特徴
自分で割った貝は自分で片づけます!
(写真提供:大分マリーンパレス熊代氏)
- 一般的に(そうでもないかもしれないが)ラッコは「いたずラッコ」ともいわれ、大変な飼育係泣かせということです。
- 頭もよく、芸も根気はいりますが覚えることができます。実際、大分マリーンパレスではあいさつ、サーフィン、ダンクシュートなどなど多才な芸を披露してくれます。
では、実際にサンサン君のダンクを見てみよう!!
- 潜水能力は最高で5分ぐらい。また、最高100mぐらいの深さまでもぐるといわれています。
- 身体的特徴
- 頭の方が白くなったラッコをよく見ます。ラッコは赤ちゃんの時は茶色のフワフワした毛皮に包まれていますが、オスが5〜6才、メスで4〜5才ぐらいで頭が白くなっていきます。まるで人間のようですが、ラッコの寿命は15〜20才といわれています。そのため、ラッコは頭が白くなったことで一人前の大人になったと判断できるのです。
- 前足のわきの下の所には皮膚のたるみを利用した袋があり、時々らっこはそこにえさを隠したりします。ウニなどを何個も入れることもできるそうです。
- おっぱいは後ろ足の付け根にあります。赤ちゃんは、おなかの上でお母さんとは反対を向いた形でおっぱいを吸います。赤ちゃんはぬいぐるみのようにとてもふわふわしているんで、一見するとどっち向いてるのかわからないくらいです。
- ラッコはアザラシやアシカとは違い、皮下脂肪がほとんどありません。そのためひとつの毛穴から70本とも80本ともいわれるふわふわした毛皮の間に空気をためて寒さを防いでいます。体全体では8億本もの毛で覆われ、その毛皮のおかげでプカプカ浮くことができるのです。(下のイラストを参照)
- 毛皮は大きく2つの層に分かれています。体を保護する長く太く粗い上毛、ミンクの4倍もの密度のあるふわふわした下毛、この間に空気をためています。また、この毛は皮膚が直接冷たい海水に触れることも防いでいます。
- その他にラッコが浮いていられる理由としては、同じ大きさの哺乳類と比べて2.5倍もある大きな肺をもっているからです。
- 臭いにはとても敏感です。いつも鼻をきかせて、熟睡しているときでさえ天敵であるサメを警戒しています。また、海に潜っているときも海藻の中のカニをいとも簡単に見つけてしまうといいます。
- 歯はとても固く、カニやエビの甲羅でさえバリバリと気にせず食べてしまいます。タコなどもチューイングガムのように食べてしまいます。
ラッコの毛の構造
吉川美代子「ラッコのいる海」(立風書房)より引用
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