数字で見るラッコ

ラッコの生態について、特に数字的なところを抜き出してまとめてみました。

体の特徴  
  オスの大人の体長は150cm、体重は45kg  
  メスの大人の体長は140cm、体重は33kg  
  尾の長さは25〜37cm。体長の約1/4  
体全体で8〜10億本もの毛が生えている ミンクの約4倍の密度で世界最高級。
1平方センチメートル内に10万本 人間の髪の毛が同じく約10万本ぐらいです。
← この四角が約1平方センチ。
  1つの毛穴から70〜80本出ている。 海獣類ではもっとも皮下脂肪が少ないのです。
  → 1本のガードヘアーに70〜80本のアンダーファー。  
  ガードヘアー : 2.5〜3.75cm  
  アンダーファー : 6.25mm。かなり短い。  
  毛皮にはとても余裕があり、180cmぐらいまで簡単に伸びる。
  肺の大きさは、同じ大きさの哺乳類と比べて2.5倍 約5分の潜水が可能。深度は約90mまで。
  肝臓は体の6%。速い代謝作用によるエネルギーの貯蔵。 他の海獣では2〜3%
  腎臓は体の2% カワウソは0.85%
     
  歯式  
  門歯 I .3/2  
  犬歯 C.1/1  
  前臼歯 PM.3/3  
  臼歯 M.1/2  
  = 8/8 上下合計32本  
ラッコの生活    
  寿命は15〜20年3〜5歳でもう大人。  
  体温は約38度30度以下になると死ぬといわれている。  
  水温は15℃以下  
  20℃以上になると空気の層が保てなくなり、浮かべない。   
  泳ぐ速さは水中で9.3km/時  
  泳ぐ速さは水上で2.9km/時  
  えさを摂取する深度は3〜9m 55mぐらいまでが摂取帯ともいわれている。
  もし、エサが採れなかった場合は1日で体重が10%減る。  
  23〜25%減った時点で死に至るといわれている。  
     
ラッコの食事   
  1日の摂取量は4300〜5750カロリー 人間(成人)の約2倍
  → 体重の1/4〜1/5の量に匹敵する。  
     
ラッコの愛情   
  妊娠期間は約6〜7ヶ月  
交尾は水中で約20分間にも及ぶといわれている。
  普通は1度に1頭の赤ちゃんを産む。 双子の例も確認はされている 
     
悲しい歴史   
  昔(1741年)は30万頭はいたといわれている。  
1911年、1000〜2000頭まで激減する。 乱獲のせいで絶滅寸前に追い込まれる。
  1965年の調査ではアラスカラッコは4〜5万頭  
1980年代になり、アラスカラッコは12万頭を超えている。 日本の水族館にいるのはほとんどがアラスカラッコ。
  → 現在は12〜18万頭ぐらいまで回復。  
  → カリフォルニアラッコは約2000頭  
  → チシマラッコは約1万頭といわれている。  

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