ラッコの愛
テンテンとその子供カボス
(写真提供:大分マリーンパレス熊代氏)
- ラッコはオスが5才、メスが3〜5才で成熟するといわれています。
- 1年の間での恋のピーク時期は夏から秋。そして1〜3月に出産の第1ピーク,8〜10月が第2ピークで、妊娠期間は約6ヶ月です。
- ラッコの愛はとても激しく、メスがオスを誘うと、興奮したオスはメスの鼻に噛み付いてホルモンの分泌を激しくします。それから3,4日間は食事の時も寝るときも共にすごして交尾を行います。そのため、その後もメスの鼻の頭には傷が残っているといいます。
- 出産は普通1.5〜2kgぐらいの子供を1頭だけ産みます。子供は後ろ足の付け根にあるおっぱいを、生まれてから約2ヶ月間吸って生きていきます。
- 子育てはすべて母親が行うため、まずは高カロリーの乳をあたえるために普段よりも多くの食事を摂ります。そしてその後1年間は母乳と母親の採ってくるエサで子供は育ち、その間で同時に泳ぎ方、潜り方、エサの取り方などを覚えます。
- そのため、子ラッコは母親のいろんなところを引き継ぎます。エサを食べるときに使ういろんな道具、エサの好みなどがそうです。
- 母親は約1年間、子供に対してたっぷりの愛情をもって育てあげるのです。
- こう見るとラッコの愛しかたや子供への接し方は人間とよく似ているといえますね。
吉川美代子「ラッコのいる海」(立風書房)より引用
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