ラッコの住んでる所

ラッコは主に北方の冷たい海に住んでいますが、住んでいるところによって以下のように大きく３つの亜種に分けられています。
- アラスカ半島からアリューシャン列島に生息するアラスカラッコ
- 中央カリフォルニア沿岸に生息するカリフォルニアラッコ
- カムチャッカ半島から千島列島に生息するチシマラッコ
とくにカリフォルニアラッコは特別に保護されていて、アメリカのモントレーでよく見られます。
水族館で見ることのできるラッコはほとんどがアラスカラッコです。チシマラッコは少しだけいます。
チシマラッコは北海道の知床半島、根室半島、襟裳岬などでも見られるということですが、ラッコの生活に欠かせないコンブ林とコンブ漁との両立が難しいといわれています。
一応このように３つに分けられますが、これは生物分類学上で種より小さい単位です。ラッコ研究者に言わせれば、ラッコはすべてラッコだということで、ちょっと頭蓋骨の大きさが違うとか生活圏によって食べるものが違ってるといったほんの些細な違いなんだそうです。

吉川美代子「ラッコのいる海」（立風書房）より引用