このホームページのタイトルにある、「ウエスティ」犬であ る愛犬チャコが昨年末に亡くなりました。9才でした。長らく チャコについての記事を更新していませんでしたが、もう永遠 に更新できなくなってしまいました。 ホームページのタイトルは当分間今のままにしておきたいと思 います。 h18.1.5 |
---|
このページのINDEX
愛犬チャンプ10月号でウエスティがミニ特集
ウエスティという犬種について
テリア種の仲間
テリアの語源
ウエスティノ由来など
![]() |
![]() |
○ ウエスト・八イランド・ホワイト・テリア
○スコテイツシユ・テリア
○エアデール・テリア
○シルキー・テリア
○ヨークシヤー・テリア
○ワイアー・フォックス・テリア
○アイリツシユ・テリア
○アメリカン・スタッフオードシヤー・テリア
○ウエルシユ・テリア
○オーストラリアン・テリア
○グレン・オプ・イマール・テリア
○ケア‐ン・テリア
○ケリー・プルー・テリア
○ジヤツク・ラツセル・テリア
○ジヤーマン・八ンテイング・テリア
○シーリハム・テリア
○スカイ・テリア
○スタッフオードシヤー・プル・テリア
○スムース・フオツクス・テリア
○ソフトコーテッド・ウィートン・テリア
○ダンディ・ディンモント・テリア
○トイ・マンチェスター・テリア
○日本テリア
○ノーフオ−ク・テリア
○ノーリッチ・テリア
○プル・テリア
○ベドリントン・テリア
○ボーダー・テリア
○マンチエスター・テリア
○レークランド・テリア
イヌはなぜ飼い主に似てしまうのか/沼田陽一/PHP/100ページ〜 より引用
古今東西、人間社会に最も迷惑をかけている動物は鼠である。なにしろ鼠は鋭い牙でなんでもカジるし、
なんでも食べてしまう。その上、繁殖力と環境通応能刀は抜群。都会では人間の残飯をあさり、丸々と
太って悠々と生活している。農村地帯の自鼠は、人間が額に汗して一生懸命に働き、倉庫に納めた農
作物を、片っ端から会い尽くす。
さらには畑で栽培しているトウモロコシ、ジャガイモの類を、さも当然の権利であるがごとくに貧い散ら
かすのである。大昔から人間は、鼠退治に相当の神経を便ってきた。自風を捕る仕事は日本ではもっば
ら猫が任されていたが、ヨーロッパ各国では犬が中心的な役割を担っていた。
そのなかでも最も鼠を捕るのが巧みだった犬が、テリアだったのである。テリアといえば、愛玩犬種で
はないかと考えている人が多いが、元をただせばすべて獣猟犬種なのだ。
テリアの語源は、「大地」「上」を表わすラテン語、「テラ」から発している。「テリア」とは、「土を掘るもの」
という意味。つまり、テリアとは、土のなかに巣を作るキツネ、イタチ、アナグマ、カヮゥソ、それに野鼠を
追い出す猟犬として作出された犬を指す言葉なのである。
野生時代のテリアは、もっばら自分のために猟をしていたのだろうが、人問に飼われるようになってから
は、飼い主のために猟をすることになった。
由来など
ウエスト・ハイランド・ホワイトテリアといえば、純白のきれいな犬である。白い犬が好きな日本人は、
愛玩大として室内で飼うことが多い。 しかし、通称ウェスティと呼ばれるこの犬も、もともとはスコットラ
ンドの農民に飼われていた獣猟犬であった。ウェスティとほとんど体型が変わらないのが、ケアン・テリア
だが、それも道理で、実は同じ犬種なのである。
いまから百数十年ほど前、ウエストハイランド地方には、ケアン・テリアが自い子を産むのは縁起が悪い、
という迷信があった。そこで、白いケアン・テリアの子を淘汰する習慣が生まれた。これに目を付けたある
愛犬家が、殺される運命にある白い犬だけをもらい受け、白いテリアに固定したのが、いまのウェスティな
のである。
元になったケアン・テリアは、日本でいえば、柴犬のような存在で、大昔からスコットランドにいた土着の
犬であった。農民と一緒に暮らしているうちに、純血種として固定化したわけである。ケアンというのは、ス
コットランドの土の状態をいう。この地方は、土の下がすぐに岩になっている。したがって、キツネは深く穴
を掘って巣を作ることができない。そこで、キツネはしかたなく、大きな木の根が張り出した崖の下に横穴
を掘って、巣を作る。そこは上と小石の混じった地層の部分である。その土壌の状態が「ケアン」。つまり、
ケアンにある巣からキツネを追い出して格闘するテリアー‐それがケアン・テリアなのである。ケアン・テリ
アを祖先にして、スコティッシュテリア、ダンディ・デモント・テリア、シーリハム・テリア、スカイ・テリアなど
が作り出されてくる。 これらはみな短足テリアで、キツネやイタチ、さらに鼠の捕獲を得意としていたのだ。
一方、ヨーロッパ大陸には、テリアと同じような品種が存在していた。ドイツのピンシェルがそれで、テリア
と本質的に変わらない気質を備えていた。ピンシェルといえば、ドーベルマン・ピンシェルがいちばん有名
である。その作出の土台になったのが、牧畜犬のロットワイラーとピンシェルであった。本家本元のピンシ
ェルは、一般にはあまりよく知られていないが、スタンダード・シュナウザーの短毛種と思えば間違いない。