目標ルート

 

1.        自宅〜多摩川

2.        多摩川〜関戸橋

3.        関戸橋〜浅川

4.        浅川〜川口川

5.        川口川〜小峰峠

6.        小峰峠〜秋川

7.        秋川〜多摩川

8.        多摩川〜自宅

 


 

 天気良好。愛用のOGKビナートにヘルメットを被って出かけた。上はTシャツにトレーナー、下は長ズボンでちょうど良い気温だった。

 通いなれた国立駅を過ぎ、バスと競争しながら大学通り、谷保駅の西側踏切を通過し、谷保天満宮に到着した。そこで谷保天満宮に入って行く大勢の人を発見した。天満宮の中は通り抜け出来るのだろうか。それはどこに通じているのだろう。今度行ってみようと思った。

 そこの丁字路交差点を左折し、甲州街道を東へ。国立府中インター入り口の交差点を右折して直進した。

 高速道路入り口の脇を過ぎると少し田園風景が混じる。排気ガスにまみれた畑は決して豊かな印象を受けなかったが、おじさんおばさんがせっせと野菜の世話をしていた。

 畑を過ぎると巨大な『石田大橋』が現れる。その橋の上から多摩川の写真を一枚撮った。

 『石田大橋』を再び降りて多摩川堤防を少し南下した。巨大な『府中四ツ谷橋』を通り過ぎ、『関戸橋』に到着し、この橋を渡った。

 多摩川の堤防を走行中に面白い団地を発見した。なんと、建物全体が薄ピンク色なのだ。そこに一本生えている桜の花とよくマッチしていたのだが、春の季節以外はちょっと不思議な感覚の落ち着かない色だと思った。

 多摩川堤防を真っ直ぐ西へ進むと多摩川と程久保川の境に到着した。程久保川は、僕の地図にも載っていないような小さな川だったが、行ったら行ったで何とかなるだろう、とたかをくくって進み続けた。

 程久保川はしばらくして高幡不動で途切れた。そこから川らしい場所を探して北上し、しばらくさまよっていると運良く大きな浅川に辿り着いた。

 浅川をさらに西へ上流にむかって進み続けた。浅川の堤防沿いには桜並木が続いている場所が幾つもあり、それらが五分咲き程度に花開いていてとてもきれいだった。

 川を上る途中で、釣りをしているおじさんを発見し、橋の上から観察した。おじさんはしばらく糸を垂れていたが、ふっと竿を上げたかと思うとその糸の先に30pはあろうかという魚が食い付いていた。浅川ではあんなに大きな魚が釣れるのか、と感心した。

 浅川を西へ進むと湯殿川に変わる。これも地図には載っていないが、何とかなるだろうと直進した。

 湯殿川は途中で河川敷が走れるようになる。この季節は枯れススキが背丈ほどもあり、向こうの川を覆い隠してうっそうと繁っていた。

 その道があまりに走りやすく、自然の風景を満喫することが出来たので、ついつい地図を見ることが面倒になり、真っ直ぐに走り続けてしまった。いつの間にか川の名前は南浅川に変わってしまっている場所に辿り着き、ふと我に帰って慌てた。

 そこから慌てて北上を開始したが、横川町をウロウロ迷い、陣場街道と高尾街道を乗り継いで、やっとの思いで川口川に辿り着くことが出来た。

 川口川沿いをさらに西へ進んで行くと、徐々に景色が「山の中」の雰囲気になってきた。特に秋川街道沿いを西へ行く道などは両脇が山の森であり、その真ん中を緩い上り坂がくねくねと続くような夜景までのドライブルートになった。

 秋川街道をひたすら西へ西へと登っていくと、小峰峠に差し掛かった。この峠には新小峰トンネルがあり、車などは全てトンネルを行くので、チャリダーはあえて峠越えをしたほうが気持ちよいらしいのだが、このときはあいにく工事中であり、僕も仕方なくトンネルを通過した。

 小峰トンネルを抜けると一気に下り坂になった。そこを気持ちよく下って行くと途中で秋川を横切る橋を渡った。秋川でも釣りをしているおじさんがいた。どこでもいるもんだと感心した。

 秋川を越えてまた少し行くとついに『武蔵五日市駅』に到着した。田舎の駅らしく、大きくて立派だった。最近改築したのか、駅舎、駅前ロータリーを含めてとてもきれいだった。

 そこから今度は秋川沿いを東へ下ることにした。一旦は秋川沿いだから秋川街道を行けばよいものと勘違いしてさらに坂道を登ってしまい、よくよく考えて間違えに気付いて慌てて引き返したりしながらやっと秋川を下る五日市街道を発見した。五日市街道は武蔵五日市駅から始まっていることも初めて知って驚かされた。

 五日市街道を東へ行くと、何ヶ所かで秋川の上を通過した。そこから秋川眺めた秋川はとても風流で美しかった。

 秋川は途中で五日市街道の裏道沿いを走るようになる。僕もそれに合わせて五日市街道を離れた。すると、そこに綺麗に色づいた梅の木が20本ほど植わっている畑(?)を発見した。主要街道を離れて初めて感じることの出来る美しさに感動した。勇気をもって街道を離れてよかったと思った。

 しばらく秋川沿いを走り続けると、再び秋川で釣りをしているおじさんを発見した。おじさんは大きな魚を釣り上げてご満悦そうだった。

 さらに自転車を進めた。するといかにも寂れてしまったテーマパークを発見した。その名も『TOKYO SESAME PLACE』。広い敷地の奥に数台の車が止まっているだけの広い空間が広がっていた。

 そこから引田橋を渡り、川沿いの遊歩道を走行した。川は静かに川下へむかって流れ続けていた。

 しばらくゆっくり進むと『東京サマーランド』を発見した。サマーランドも現在は人が入っていないのか、ひっそりとしていた。

 秋川沿いを真っ直ぐ東へ下って行くと、藪の中に面白い看板を発見した。「マムシ・チカン注意」と大きく書かれたその看板は、黄色い色で塗りたくられ、その上から赤い文字で書かれており、本当に書いた人の「注意して!」という気持ちが伝わってくるものだった。それにしても、マムシとチカンを同列にしてしまっては命懸けで攻撃してくるマムシに失礼な気がして面白かった。

 秋川の北側を川沿いに下ってゆくと、途中で川から離れなければいけない場所が出てくる。僕はそこで大きく間違えてしまった。一旦川を離れ、地図を見ながら少し大きな街道へでも出てそこを東へ進めば問題なかったのに、地図も見ないで秋川を探してウロウロしてしまったためにドツボにはまってしまったのだ。その結果秋川からは大きく外れ、さらに北にある多摩川の永田橋や多摩橋の辺りをウロウロしてしまった。さらに、その後に約束していた別の用事の時間も迫っていたために焦って落ち着いて地図を見たりもせずに多摩橋が五日市街道であることを頼みに「この道を真っ直ぐ東へ行けば家の方向へ行くはずだ。」とばかりに力任せに漕ぎ出してしまった。

それが全ての間違いだった。落ち着いて地図を見れば自分が今、どの位置にいてどうやって走れば一番近く家に帰れたか余裕で分かったはずなのに、力任せに漕ぎ出してしまった結果、五日市街道を真っ直ぐ行って突き当たった先は横田基地だった。そこまでなら車で来られる道なので、これも力任せに北上して基地を大きく迂回して新青梅街道へ出て、そこから真っ直ぐ西東京市方面を目指した。

やっと家に帰ってきたときには約束の時間に少し遅れていた。

 

道に迷い、あせったときほど地図を良く見なければいけない。現在地と解決方法を探しだすまでに時間もかかるし、焦りもするが、よくよく落ち着いてみれば、力任せに突っ走るより遥かに速い方法が見つかるはずだ。それをする力を持たなくてはならない、と考えさせられたRunだった。